梅雨が明け、気温が一気に上がったこの日。
京都アニメーション第1スタジオ跡地では仮設テントが張られ、あの惨禍で他界された方々の三回忌の法要が営まれました。
そんな中、自分がこの日、最初に訪れた所は中書島の禅興寺さん。
すでに記憶が曖昧になっており、真偽のほどは定かではないのですが、こちらのご住職がこの事件で亡くなられた方々の月命日にお経をあげておられる____と言う記事を読んだ記憶です。どんなお寺さんなのか一度、拝観しておきたかったのです。
門前まで辿り着いたのですが流石に、お声掛けするだけの勇気がありませんでしたね。門前で何度かお辞儀をさせて頂き、宇治方面に移動する自分です。
途中、電車の車窓からは第1スタジオ周辺に多くの報道関係者の姿が伺えました。おそらくは何人か、一般の京アニファンの方も混じっているのかも知れませんね。京アニも近隣町会には事前に折り合いは着けている事と思いますが、それでも日頃から閑静なこの住宅街をこんな形で賑わせてしまう事に少しばかり辛い気持ちを感じます。自分ですらこんなややこしい気持ちになるのだからきっと、八田社長やご遺族の方々には本当に複雑で答えの出ない思いをされているのだろうと推察します。
やがて宇治駅に着いた自分は、宇治神社から宇治上神社とお参りを済ませ、大吉山を登ります。
梅雨が明け、気温も上がる夏本番の蒸し暑さ。
それでも展望台から見渡す宇治の街と通り抜ける風の心地良さは格別です。事件の事やアニメの事など、色々な事に思いを馳せながら自分は胸に手を当て、お祈りを捧げます。
ひとしきりお祈りを済ませた自分は県神社をお参りし、「ダイニングきく」さんでカレーを頂きます。この日は「響け!」ファンの方々で賑わっていました。
そして、自分は連日の訪問となる出町柳・桝形商店街に向かいます。
(この日も「ふたば」さんの客足は絶える事は無かったですね)
「たまこまーけっと」第6話に登場する、たまこちゃんの実家の前にあるお地蔵さん。今回は、このお地蔵さんにもお参りしたかったからです。
(2020年4月のブログでロケハン済みを再掲)
日曜なので「さが喜」さんと「鳥扇」さんは、お休み。
交流ノートを書いていると、何処から現れたのか。報道の方から声を掛けられました。色々とお話をさせて頂き挙げ句、上述のお地蔵さんまでご一緒願いました。
『自分のしていることは結局は、自己満足ですよ。天に届いているかどうかなんて解らないですからね』
『きっと、届いていると思いますよ』
気休めでもそう言ってもらえると嬉しく思う自分です。
お話し(取材?)を終えた自分は「いづもや」さんで昨日に引き続き、おからクッキーを購入。これが結構、美味しいのです。(お持ち帰りです)
そして、商店街の新店舗「タコとケンタロー2」(たこ焼き屋)さんでたこ焼きを。「MARU MARU 雲の茶」さんでドリンク・抹茶ラテを購入。いつもの広場で頂きました。
何か区切りをつけたいと思っていた昨年の“祈りの夏”も、今年は「もぅ少し、続けたいので見守ってくれますか」と願う祈りになりました。悲壮感が少し抜けた感じです。
アニメを楽しむ事に“使命感”が消えてきたのかも。そんな気がします。
使命感でアニメを楽しむのではなく、単純にアニメを楽しみたい___
願わくば来年も京アニファンで居られますように___
「7・18 祈りの夏」が過ぎていきます。
宇治の景色も見られて眼福です。皆さん、同じ思いだったことでしょう。出町柳のふたばは何時でも行列なのですね(^^ゞ
京都の友達と行った時に「どうしても食べたければ並ぶ?」と言われましたが…(笑)。
18日はYou Tubeの追悼番組を見ながら模写をしていました。「誓いのフィナーレ」の本番前の舞台袖で、デカリボンが左手を上げて皆に合図するシーンです。とても良い表情なんです。
午後からは「響け!」のコメンタリー(円盤の特典)で遭難された方々の話も聞いていました。楽器作監やキャラデザ(&総作監)の方です。
作画資料にユーフォニアムとトランペットは会社で買ってもらったが、他の楽器はヤマハから借りたそうです。サックスは特に複雑で、やはり現物がないと…など話されているのを聞くと、プロでも同じなんだなと思います。
キャラデザの方は「香織は他のキャラと骨格など違うから」と話していました。え!?もしあの世があったら本人を探し出して聞いてみたいです。ぼくがいくら模写してもわからないでしょうから。
かえすがえす実に残念なことでしたが、彼らの名前は忘れられることはないでしょう。しかし取材されるのは複雑な心境ですね。
ふたばさんは、平日しか無理なのでしょうかね。土日でも夕方ごろなら、待ち時間も少なくて済みそうですが…
香織先輩は骨格などが違う?___
何が、どう違うのか。
キャラクタデザインひとつ取っても、その深さには驚かされますね。
取材を受けたと言っても、「たまこまーけっと」の世界を桝形商店街と言うリアル世界を通じてご紹介した感じ。ま、到底、記事にはならないでしょうね~(笑)