森の石松の金比羅代参じゃないが、統一教会の式典が韓国の清平(ちょんぴょん)であって、教会長の代理で二泊三日で行ってきた。一週間ほど前、行かないかというので、暇はあるけどカネがないと洒落て言ったら、じゃ金を出すから行ってくれとなって急遽行くことになった。実際、土産を別にすれば500円くらいしか使っていない。帰りの空港で土産としてベルギーチョコを買った。いつも外国に行くと土産はベルギーチョコにしている。ウイスキーを買うときはスコッチのバランタインが良い。帰りの仁川空港では待ち時間が三時間あったが無料のインターネットカフェがあって、コーヒーを飲みながら「2ちゃんねる」で原発事故関連のスレを見ていたらあっという間にボーディングタイムが来てしまった。若い外国人は無料国際テレビ電話としてパソコンに向かってしゃべってた。
清平修練所は霊性修練所として40年ほど前に創設された。ソウルから東に50kmほどの清平湖のほとりにあって、周りを山に囲まれた静かな所。最近は高速道路も出来てソラクというインターチェンジで下りれば近い。
式典以外は暇だったので、開催中の修練会にちょっと参加したりもしたが、ほとんどの時間を200m程の丘への散歩や思索、瞑想、居眠りに使った。永く心にある負債を思いながら長い時間をかけて解決する糸口が見つかった。
丘に登れば、秋の季節の彩りは日本よりコントラストがはっきりしていてキムチのように赤い紅葉、穏やかに風が吹くと枯葉が舞う音、カラカラと落ちる音、虫の音、鳥の声、遠くで聞こえる槌音や高速道路のトンネルの音。丘から見下ろす湖、遠くの山々が周囲にに広がる。無風の青空の飛行機雲が明日の雨を知らせている。実にゆったりとした思索の時間が持てた。
股関節の問題も自分なりに考案したやり方で調整したので丘へのきつい散歩も全く痛みも無く快適に過ごせた。
寝泊りは大広間のリノリウムの床に寝袋だが、寝袋を三つ使って敷布団、掛け布団、枕にした。オンドルの国の床暖房なので実に快適。外は寒いがガラス窓には結露がない。床暖房なので室内気温は低くても体感温度は高い。
食事は粗食だが五穀を使ったもの。米、麦、稗?、粟?、紫色の米のようなもの、黄色いゴマのようなものも入っている。式典では餅に木の実が入ったもの、もち米に小豆と栗、何かの実の入った蒸し菓子。ミネラルや気に溢れる精の強い食べ物だ。
霊性とは英語ではスピリチュアリティという。
人間には肉体と霊魂があり、肉体は動物と同じように、生まれ育ち子孫を残し死に、霊魂は肉体の成長が二十代でピークを迎え下降し消滅するのとは違い、人格として生涯成長することが出来るし、これが人生の目的でもある。
肉体が衣食住性で生命を保つように、霊魂は知情意愛の成長を生涯を通して成し続ける。
知においては現象世界のことを知る外的知と目的意義などを知る内的知があるように、情においても意においても内的外的があるはず。愛をより内的に表現すれば心情となる。
霊魂の成長とともにユングの心理学で語るように人類は根っこがつながる一つの生命体であり、動物植物鉱物も含めて一つの生命体であることが分かり、全てが神の有形実体であることが分かる。人間は神の子としての責任と権利をもって全存在を愛する位置を持っている。
人間の価値と世界は一つの生命であることに気づけば、他人の痛みも自分の痛みのように感ずるようになり、たとえばアフリカの飢餓の問題も核開発による環境への取り返しの付かない破壊も正されてゆくだろうに。
色々なことを気づかされた三日間だった。還暦が近づいてようやく成人になった気がした。
他人より30年も40年も遅れて、これからやっと人生修行が始まる。
代理で行っただけなのに、何とも有難いご利益があった。
清平修練所は霊性修練所として40年ほど前に創設された。ソウルから東に50kmほどの清平湖のほとりにあって、周りを山に囲まれた静かな所。最近は高速道路も出来てソラクというインターチェンジで下りれば近い。
式典以外は暇だったので、開催中の修練会にちょっと参加したりもしたが、ほとんどの時間を200m程の丘への散歩や思索、瞑想、居眠りに使った。永く心にある負債を思いながら長い時間をかけて解決する糸口が見つかった。
丘に登れば、秋の季節の彩りは日本よりコントラストがはっきりしていてキムチのように赤い紅葉、穏やかに風が吹くと枯葉が舞う音、カラカラと落ちる音、虫の音、鳥の声、遠くで聞こえる槌音や高速道路のトンネルの音。丘から見下ろす湖、遠くの山々が周囲にに広がる。無風の青空の飛行機雲が明日の雨を知らせている。実にゆったりとした思索の時間が持てた。
股関節の問題も自分なりに考案したやり方で調整したので丘へのきつい散歩も全く痛みも無く快適に過ごせた。
寝泊りは大広間のリノリウムの床に寝袋だが、寝袋を三つ使って敷布団、掛け布団、枕にした。オンドルの国の床暖房なので実に快適。外は寒いがガラス窓には結露がない。床暖房なので室内気温は低くても体感温度は高い。
食事は粗食だが五穀を使ったもの。米、麦、稗?、粟?、紫色の米のようなもの、黄色いゴマのようなものも入っている。式典では餅に木の実が入ったもの、もち米に小豆と栗、何かの実の入った蒸し菓子。ミネラルや気に溢れる精の強い食べ物だ。
霊性とは英語ではスピリチュアリティという。
人間には肉体と霊魂があり、肉体は動物と同じように、生まれ育ち子孫を残し死に、霊魂は肉体の成長が二十代でピークを迎え下降し消滅するのとは違い、人格として生涯成長することが出来るし、これが人生の目的でもある。
肉体が衣食住性で生命を保つように、霊魂は知情意愛の成長を生涯を通して成し続ける。
知においては現象世界のことを知る外的知と目的意義などを知る内的知があるように、情においても意においても内的外的があるはず。愛をより内的に表現すれば心情となる。
霊魂の成長とともにユングの心理学で語るように人類は根っこがつながる一つの生命体であり、動物植物鉱物も含めて一つの生命体であることが分かり、全てが神の有形実体であることが分かる。人間は神の子としての責任と権利をもって全存在を愛する位置を持っている。
人間の価値と世界は一つの生命であることに気づけば、他人の痛みも自分の痛みのように感ずるようになり、たとえばアフリカの飢餓の問題も核開発による環境への取り返しの付かない破壊も正されてゆくだろうに。
色々なことを気づかされた三日間だった。還暦が近づいてようやく成人になった気がした。
他人より30年も40年も遅れて、これからやっと人生修行が始まる。
代理で行っただけなのに、何とも有難いご利益があった。