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ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

珍しい鳥をつかまえた!騒動

2006年12月22日 | めんちゃん日記
(飼い犬は聞いた。)
カメラおじさんが帰ってくるなり、
ぼくの出迎えペロペロもそこそこに
ものすごいスピードで昼間の出来事をカッパ姉ちゃんに
話しだしたんだ。
 朝。カメラおじさんの一日の始まり。
いつものように渋谷を通っていたら、あるマンションの
駐車場にのら猫がいてふうふうって言っていたんで近寄ると、
壁際にクチバシが長くて鳩の二倍ぐらいある木彫りの鳥の
置物が見えた。で
もよく見ると目がくるりと動いたんだ。
 生きてる。しかし飛べないらしくパタパタして猫と格闘
していたんで捕まえたら、今度はどうしたらいいか、
とりあえず段ボール箱に入れて区役所の動物保護課に電話。
「見たことない変な鳥を捕まえたんです」
「それだったら落とし物だからまず警察に届けてください」
で警察に電話して自転車で若い警官が来た。
「なんですか。これ」
「わからないんです」
「代々木警察で預かっても3日で取り来ないと保健所で
すぐ殺しますよ」
「そんな・・もし珍しいクイナだったらどうするんですか」
これはだめだと今度は日本野鳥の会へ電話。
「クチバシが10cmもある。水鳥じゃないですか。足は
長いですか」
「いえ。短いです」
「誰かが飼ってたものが逃げた珍しい鳥だったら内では何
もできないです。 動物園に聞いてみるしかないですね。」
で上野動物園に電話。休み。
仕方なく事務所に持って帰って、
取引先の会社の人が来て何ですかと覗いた。
「これは、ヤマシギかタシギですよ。食うとうまいぞ。
わたしは鉄砲をやりますから」
箱の中でシギちゃんがガタガタ目をむいて暴れた。
わかった。野鳥だ。もう一度野鳥の会へ電話したら代官山
のペットクリニックに連れて行ってください。
ただで見ますから」
たまたま通りかかった移動ペットグルーミング車に乗っけて
もらって恵比寿方面へ。

そうして代官山に行ったときはもう夕方近く。
病院で診ると、背中に5百円玉ぐらいのハゲ。
「ああ。タシギですね。シベリアから越冬で日本にくる
渡り鳥ですよ」

「ビルとかガラスにぶつかったんですね。もう放して
大丈夫です」
「どこで放すんですか」
「田んぼや水辺がいいですが・・・」

渋谷で田んぼ? 
「駒場東大の脇に農林省の農園がありますよ」
タクシーで駒場へ。箱の中でお腹すいたのか、
ぶるぶる震えて可愛い目でこちらを見るシギちゃん。
井の頭線の電車が走る脇の田んぼで
シギちゃんをやっと放したときもう夕暮れだった。

<
「数時間でも一緒にいると、情が移ってしまうね。あのクリ
クリした目を 思い出すと少し寂しい気がする」
とカメラおじさん、又疲れて早々に布団へー

今回の件にご協力して下さった方々へお礼を申し上げます。
 ○日本野鳥の会紹介の代官山ペットクリニックさん http://nttbj.itp.ne.jp/0337937078/index.html
 ○シギを運んでくれたオーシーペットモービルの藤安社長さんhttp://www.apm-j.com
コメント
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