ホームエージェント型代理業は人材不足の救世主?
ホームエージェント型旅行業者代理業とは、
旅行業のOBOGなどが個人で旅行業者代理業者として登録し、所属旅行会社(1社のみ)の商品を営業・販売するもの。
登録は自宅住所でも可能で、
新規登録手数料は都道府県にもよるが約1万5000円と比較的安く、
旅行業者とは違い営業保証金の登録や弁済業務保証金分担金は不要。
事故や災害など非常時における対応も所属旅行会社と協力して取り組むことができる。
JATA(日本旅行業協会)としては登録手続きも比較的簡単な点などとともにメリットを打ち出し、普及したい考え。
JATAではホームエージェント型旅行業者代理業を提唱する背景として、
新型コロナの影響で知識や人脈を持った人材が旅行業界から離れたことによる人材不足を説明。
加えてコロナ前からインターネット販売の強化などで店舗の縮小が進み、高付加価値商品をコンサルティングしながら販売する方法を検討してきたが、コロナ禍でさらにその波が加速化したことで
「営業の空白エリアが広がり、人手不足や来店予約が取れず、対面での相談が困難という声が大きく聞こえる状況」(JATA事務局)にあることを挙げた。
さらに2021年4月に高年齢者雇用安定法が改正され、企業は70歳までの就業機会の確保が努力義務となったことも一因だという。