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高山千代美

山崎直「生きる」佐藤初女さんを見つめて

2016-01-18 | 今日の一言
16日(土曜日)ボーイスカウトの登録説明会に行った帰り、

山崎直さんの書の個展を拝見してきました!!

直さんと出会ったのは2004年ですから、もう12年のお付き合いになります。

直さんは2001年に、当時13歳のご長男を突然亡くされ、佐藤初女先生に出会われたことで、

生きる力を取り戻された方です。その辺の経緯は、ホームページに掲載されていますので、

「森のこもれび」のこのページをご覧ください。


その直さんは、息子さんの名前をちゃんと書きたくて書道を始められました。

直さんの書は何度も拝見していますし、初女先生の講演会の演目もご自身で

書かれたりもしていますが、今回は、初めての個展ということで、

とても楽しみにしていきました。

小さなギャラリーには、あったかくて、深くて、優しい・・人々の心を受け止めるような書の数々がありました。

そして、訪ねてこられる方々に囲まれて、とても嬉しそうにしている直さんの姿がありました。

 「いつの日か、私は息子の死を、喜びをもって受け入れることができるだろう」

悲しみが消えることはないでしょうが、このことばの深さを実感しました。



作品を掲載してもよいとのことでしたので、写真を載せますね!!








「悲」・・・悲しみは負として心の底に沈めてきたが、
ふとこの悲しみに支えられてきた自分に気付いた時、
悲しみは感謝となり、私に微笑みかけてくれた。



「母」・・・「優しい人は強い」と知り、強い母になりたいと思った。
この強さが慈愛に包まれた時、そこに「母性」が宿るのだろう。



「祈」・・・人は何も出来なくなり、最後のひと息を迎える。
その時まで他者のために「祈」ることができると知った時、
「神」に似た「祈」という字の深さに圧倒された。



「生」・・・力一杯、真直に生きてきた「生」が歳を重ねて
ひゅるんと力が抜けた時、生き抜くことを目的とした「生」が
そこにあった。



「手」・・・佐藤初女さんの大きな手に包まれた時、
生きていこうと思った。



「足」・・・共に私の人生を歩いて来てくれた足の裏を見たら
悲しみも苦しみも笑い飛ばしてきたような足の裏だった。




直さんです!!

素晴らしい方々と共に、私は幸せなひと時を過ごしました。





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コメント (2)
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