普段から思っていることがあります。
「音楽の力」をはかる方法が知りたい!!
歌や音楽の力はいうまでもなく日々実感しているわけですが、それを具体的にどうやって図っていくのか?
作業療法士は国家資格となり、今ではある程度の病院であれば必ずいて、その力を発揮しています。
一方、音楽療法士は、未だに国家資格ではなく、音楽療法士のいる病院は、ほとんどありません。
パーソナルソングというアメリカの映画もありましたが、これは3年間のドキュメンタリー映画です。
アメリカでも音楽療法士は国家資格ではなく、民間資格だそうです。
その音楽の効果を具体的に数値化して論文をかかないと、なかなか認めてもらえず、広まらないのが現状です。
認知症だけではなく、音楽はすべての人に効果的であると思います。
だから世の中から音楽がなくなることはないでしょう。
音楽の中でも歌は、聴くだけでなく、自分で歌うこともできるのですから、その効果は絶大です。
私は音楽療法士ではありませんが、人を癒さない音楽など存在しない、と思います。
身体を癒す音楽、精神を癒す音楽・・・
それぞれの好みや影響力は違えども、そもそも音楽は人に寄り添い、人を癒すものであると思います。
私は、精神に障がいをお持ちの方の通所施設で2年前から、癒しの時間を担当しています。
内容は次の様なものです。
<コンサート>・・・50分
いろんなトークを交えながら、季節の歌、オリジナルソング、歌謡曲からオペラのアリアまで歌わせて頂きます。
皆さんは、じっくり聴き、自分の心ほぐします。たんさん聴いて、音楽を身体に貯めます。
ホールでのコンサートもそうですが、私は歌う時はマイクは使いません。
どんな時もできるだけマイクを通さない”
生の声”が一番心に響くと思っています。
また、演奏者だけでなく、その場所や、その空間を共有するすべての人によって、その音楽は作り出されるのです。
<お茶の時間>・・20分
お茶を飲んでリラックスし、毎回いろんな方と直接お話をします。
用意してくださるお茶や手作りのお菓子もいつも絶品で、人を笑顔にし、心を和ませてくれます。
<みんなで歌おう>・・50分
腹式呼吸やスマイル体操のあと、季節の歌や手遊び歌、などを歌います。
みんなで、思いっきり、自分の声を出して歌います。
自分の中の音楽を思いっきり表現してもらいます。
前回は、交流会での発表を控えていたので、全員合唱の練習をメインにしました。
びっくりするほど、実にのびやかな声がでていましたし、イキイキした表情は、感動的でした。
皆で歌うことで、全体の中に自分の声を聴き、その声に癒されるのだと私は思います。
一人ではないので、歌に自信がなくても安心して歌えますからね。
自然治癒力をONにするスイッチは、一人ひとりの持つ「自分の声」が押すのかもしれませんね~~。
音楽はどこにでもあふれていて、当たりまえの世の中ですが、自分で思っているよりも、ずっと大きな力があるのだと思います。
はかり知れない音楽の力を信じて、これからも、皆さんのお役にたてる歌を歌い続けたいと思います。
「あなたの笑顔が見たいから~~~♪」