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高山千代美

はかり知れない「音楽の力」

2017-05-29 | コンサート
普段から思っていることがあります。

「音楽の力」をはかる方法が知りたい!!


歌や音楽の力はいうまでもなく日々実感しているわけですが、それを具体的にどうやって図っていくのか?


作業療法士は国家資格となり、今ではある程度の病院であれば必ずいて、その力を発揮しています。

一方、音楽療法士は、未だに国家資格ではなく、音楽療法士のいる病院は、ほとんどありません。

パーソナルソングというアメリカの映画もありましたが、これは3年間のドキュメンタリー映画です。

アメリカでも音楽療法士は国家資格ではなく、民間資格だそうです。

その音楽の効果を具体的に数値化して論文をかかないと、なかなか認めてもらえず、広まらないのが現状です。



認知症だけではなく、音楽はすべての人に効果的であると思います。

だから世の中から音楽がなくなることはないでしょう。

音楽の中でも歌は、聴くだけでなく、自分で歌うこともできるのですから、その効果は絶大です。

私は音楽療法士ではありませんが、人を癒さない音楽など存在しない、と思います。

身体を癒す音楽、精神を癒す音楽・・・

それぞれの好みや影響力は違えども、そもそも音楽は人に寄り添い、人を癒すものであると思います。






私は、精神に障がいをお持ちの方の通所施設で2年前から、癒しの時間を担当しています。

内容は次の様なものです。

<コンサート>・・・50分

いろんなトークを交えながら、季節の歌、オリジナルソング、歌謡曲からオペラのアリアまで歌わせて頂きます。

皆さんは、じっくり聴き、自分の心ほぐします。たんさん聴いて、音楽を身体に貯めます。

ホールでのコンサートもそうですが、私は歌う時はマイクは使いません。

どんな時もできるだけマイクを通さない”生の声”が一番心に響くと思っています。

また、演奏者だけでなく、その場所や、その空間を共有するすべての人によって、その音楽は作り出されるのです。


<お茶の時間>・・20分

お茶を飲んでリラックスし、毎回いろんな方と直接お話をします。

用意してくださるお茶や手作りのお菓子もいつも絶品で、人を笑顔にし、心を和ませてくれます。


<みんなで歌おう>・・50分

腹式呼吸やスマイル体操のあと、季節の歌や手遊び歌、などを歌います。

みんなで、思いっきり、自分の声を出して歌います。

自分の中の音楽を思いっきり表現してもらいます。

前回は、交流会での発表を控えていたので、全員合唱の練習をメインにしました。

びっくりするほど、実にのびやかな声がでていましたし、イキイキした表情は、感動的でした。

皆で歌うことで、全体の中に自分の声を聴き、その声に癒されるのだと私は思います。

一人ではないので、歌に自信がなくても安心して歌えますからね。

自然治癒力をONにするスイッチは、一人ひとりの持つ「自分の声」が押すのかもしれませんね~~。



音楽はどこにでもあふれていて、当たりまえの世の中ですが、自分で思っているよりも、ずっと大きな力があるのだと思います。

はかり知れない音楽の力を信じて、これからも、皆さんのお役にたてる歌を歌い続けたいと思います。

「あなたの笑顔が見たいから~~~♪」








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