『音はなぜ前から聞こえるのか?? vol.3』の続きです。
人間は音の方向性を知るために
2つの耳を使い、
音量、音の到達時間、位相の3つのデーターを取得し
これらの全てのデーターを脳が総合的に処理し
判定していると考えられます。
しかし、この3つのデーターだけでは前方/後方は判断できません。
『右の方』という判断はできても
『右前方』なのか『右後方』なのかは判りません。
この判断を可能にしているのが外耳の部分です。
顔から飛び出すようについている外耳は前方に指向性を持つ集音器。
外耳には周波数特性があり
数キロヘルツ以上では前方からの音と後方からの音に大きな差が発生します。
脳は低音から高音まで混在する音楽信号から
そのバランスを読み取り前方か後方かを判断していると考えられます。
このように人間は耳というセンサーから入手した色々なデーターを
脳が解析しているのですが
その判断を行うときに『得意な音』と『不得意な音』が存在します。
得意な音の代表選手は人間の声です。
もともと、耳は音楽を聴くためではなく、会話をするためのツールですから当然かもしれません。
以前レコーディングエンジニアがボーカルがセンターから僅かに偏っても
クレームになると言っていたことを思い出しました。
不得意な音は低い周波数の単音です。
テレビに使われる5.1chのサブウーハーはセンターに置かなくても良いといわれますが
これは不得意な音のみを取り扱うスピーカーだからです。
また、ホラー映画で幽霊の声はどこからともなく聴こえてくるのが相場ですが、
幽霊の声は大概は低い音。
そのためどこから聴こえてくるのか脳は判断がつかず
どこからともなく聴こえるということかもしれません。
次回に続きます。
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