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3つの条件でプリより高音質?パッシブアッテネーター(改稿版)

2017-05-13 | オーディオ部品のうんちく
2012年に始めましたmusica公式ブログもまもなく5年になります。

現在のトータルアクセス数は138万を超え、

毎月4万程度増え続けています。

読者の皆さんありがとうございます。

しばらくの間、過去に書いたテーマをもう一度考え、

最新の技術やパーツの出現によって修正がある場合は書き直して

再度投稿したいと思います。

最初は『3つの条件でプリより高音質?パッシブアッテネーター』です。

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パッシブアッテネーターは隠れたヒット商品。

1980年代に登場し、数社から発売されていましたが

現在ではほとんど目にすることはありません。

なぜでしょう?

それは不適切な使用方法によって

『パッシブアッテネーターは音が悪い』という

間違った情報が流れたからかもしれません。

パッシブアッテネーターはその使用条件によって

大きく音質が変わるオーディオ機器です。

良い音のための条件は3つ。

A.設置場所

B.出力ケーブルとの相性

C.パワーアンプとの相性

この3つの条件が整ったとき、

電源が必要ないパッシブアッテネーターは

電源ノイズゼロのなかでとてもクリアーな音を再生します。

そもそも、パッシブアッテネーターとは何でしょう?

入力音源の選択と音量調節のみに特化した

最もシンプルなプリアンプです。

乱暴な言い方をすれば、

プリアンプからバッファ回路を外すとパッシブアッテネーターになります。



バッファ回路は緩衝増幅器とも言われ、

その前段の回路と後段の回路の悪影響を取り除く目的で使用されます。

もし、悪影響がないパワーアンプを接続するのであれば

バッファ回路は必要なくなります。

回路がシンプルになり、電源ノイズからも開放されてクリアな音に。

あるオーディオ雑誌ではパッシブアッテネーターに

パワーアンプを何でもかんでも接続し音質が悪いと酷評されていました。

そりゃそうでしょう・・・。

パッシブアッテネーターとプリアンプの大きな違いは出力インピーダンス。

出力インピーダンスは高いほど、他の機器の悪影響を受けやすくなり、

外来ノイズの影響も増えていきます。

一般的なプリアンプの出力インピーダンスは1KΩ以下。

パッシブアッテネーターは最大2.5KΩ。

パッシブアッテネーターは2.5倍ノイズの影響を受けやすいと考えられます。

このノイズはパッシブアッテネーターとパワーアンプを結ぶピンケーブルから混入します。

対策ですが、ピンケーブルの長さをできるだけ短くしてください。

通常ピンケーブルは1.5m程のものがよく使われますが、

60cm以下のピンケーブルに変更すれば条件は同じです。

そのため、パッシブアッテネーターの設置場所はパワーアンプの隣が基本です。

さらにパワーアンプとの相性も重要です。

プリアンプを換えると大きく音質が変化するパワーアンプがありますが

こういったパワーアンプはプリアンプのドライブ能力に依存している部分が多く

こうしたパワーアンプにパッシブアッテネーターを接続すると

低域に力がなく、痩せた音になってしまいます。

こういった傾向は10年前までのパワーアンプでは特に顕著でした。

最近のモデルはそういったひ弱なパワーアンプは少ないように思います。

1980年代パッシブアッテネーターは少し早すぎたコンポーネントでした。

現在であればこれらの条件をクリアするのは難しいことではありません。

ムジカは3種のパッシブアッテネーター

brillante(ブリランテ)



モノラルアンプ専用アッテネーター Ibuki att



パッシブアッテネーター Ibuki Fiorello-att



をラインナップしています。

ぜひ挑戦してみてください!!

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