過去に書いたテーマの再投稿版です。
今回は『音の良いコンデンサーは存在するの?? (温度特性編) 』です。
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前回はコンデンサーの直流での漏れ電流を計測し、
コンデンサーの性能を検証してきました。
次にコンデンサーに音楽信号がいかに安定して流れるかを検証してみましょう。
コンデンサーに1KHzの交流を流し、そのときの電流値を計測します。
コンデンサーには温度によって容量が変化する性質があります。
常温のコンデンサーを体温で僅かに暖めてやり
電流値が何パーセント変動するかを測定しました。
電解コンデンサー(無極性)1マイクロファラッドですが
室温28度の部屋で2.94mAでしたが、温めると2.95mAになりました。
0.34%変動しました。
次に、積層セラミックコンデンサー1マイクロファラッドを測定しました。
室温28度で2.95mAの電流値は温めると2.89mAになりました。
2.1%変動しました。
3番目に、フイルムコンデンサー1マイクロファラッドを計測しました。
温めると0.1%変動しました。
4番目に、積層フイルムコンデンサー0.47マイクロファラッドを計測しました。
温めると0.15%変動しました。
やはりフイルムコンデンサー系は良い値です。
電子回路の教科書のような本には
発信回路には必ずフイルムコンデンサーを使用するようにと書かれていますが
周囲の温度によって
発振周波数や電圧が変動しないための注意書きだということが判ります。
ところで、漏れ電流では成績不良だった電解コンデンサーが
交流の安定性に対してはバツグンの成績です。
直流がかかっていない回路では電解コンデンサーは意外とおすすめです。
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