過去に書いたテーマの再投稿版です。
今回は『音の良いコンデンサーは存在するの?? (漏れ電流編) 』です。
***************************************************
コンデンサーはオーディオアンプには欠かせない電子部品。
機能は単純。周波数によって抵抗値が変化する部品です。
周波数が下がるほど抵抗値は増加していき、
直流では無限大になります。
しかし、これは理論値です。
本当にそうなっているのでしょうか?
この点から『良いコンデンサー』を考えてみましょう。
コンデンサーの音質をチェックするために
オーディオ誌などでは信号回路にコンデンサーを直列に挿入し
音質を評価することが多いようです。
しかし、これは良い方法ではありません。
信号回路にコンデンサーを直列に挿入して試聴した場合、
劣化して導通がある不良コンデンサーが『良いコンデンサー』になってしまいます。
そこで今回のチェックの方法ですが、
抵抗とコンデンサーを直列にして30vの直流をかけます。

理論上、直流は流れませんので理論値では抵抗の両端の電圧は0Vのはずです。
まずは、1マイクロファラッドのフイルムコンデンサーと電解コンデンサーを測定しました。
フイルムコンデンサー:0.2mV
電解コンデンサー:33.3mV
なんと、電解コンデンサーはフイルムコンデンサーより
166.5倍も多いことが判りました!
1つだけの測定では個体差が大きい場合もありますので
電解コンデンサー200ケの中から
ランダムに3ヶを取り出して再度計測しました。
結果は・・・
サンプル1 52.4mV
サンプル2 108.1mV
サンプル3 26.9mV
他の種類のコンデンサーも測定しました。
積層セラミックコンデンサー
サンプル1 5.6mV
サンプル2 6.8mV
サンプル3 6.4mV
フイルムコンデンサー
サンプル1 0.7mV
サンプル2 1.2mV
サンプル3 1.5mV
セラミックコンデンサー
サンプル1 0.6mV
サンプル2 0.3mV
サンプル3 2.2mV
スチロールコンデンサー
サンプル1 0.3mV
サンプル2 0.4mV
サンプル3 0.2mV
実験の結果、漏れ電流が少ない順番は次の通りです。
1位 スチコン
2位 セラミックコンデンサー
3位 フイルムコンデンサー
4位 積層セラミックコンデンサー
5位 電解コンデンサー
この結果からは全てのコンデンサーをスチコンにすれば良いのですが
残念ながらスチコンは小容量のものしかありません。
容量を考慮すると、漏れ電流に関して
0.0047マイクロファラッド以下はスチロールコンデンサー
0.0047~1マイクロファラッドはフイルムコンデンサー
1~10マイクロファラッドは積層セラミックコンデンサー
10マイクロファラッド以上はしかたなく電解コンデンサー
が良いということになりました!
*************************************************
キャンペーンに関するページを開設しました。
5月に終了するキャンペーンが3つあります。
(1)雷鳥3乗換キャンペーン
現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(2)真空管バッファ付にカスタマイズ
ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入
スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。
期日:2017年5月20日まで
詳細はこちら
お知らせです。
ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。
(ダウンロードはこちらから)

今回は『音の良いコンデンサーは存在するの?? (漏れ電流編) 』です。
***************************************************
コンデンサーはオーディオアンプには欠かせない電子部品。
機能は単純。周波数によって抵抗値が変化する部品です。
周波数が下がるほど抵抗値は増加していき、
直流では無限大になります。
しかし、これは理論値です。
本当にそうなっているのでしょうか?
この点から『良いコンデンサー』を考えてみましょう。
コンデンサーの音質をチェックするために
オーディオ誌などでは信号回路にコンデンサーを直列に挿入し
音質を評価することが多いようです。
しかし、これは良い方法ではありません。
信号回路にコンデンサーを直列に挿入して試聴した場合、
劣化して導通がある不良コンデンサーが『良いコンデンサー』になってしまいます。
そこで今回のチェックの方法ですが、
抵抗とコンデンサーを直列にして30vの直流をかけます。

理論上、直流は流れませんので理論値では抵抗の両端の電圧は0Vのはずです。
まずは、1マイクロファラッドのフイルムコンデンサーと電解コンデンサーを測定しました。
フイルムコンデンサー:0.2mV
電解コンデンサー:33.3mV
なんと、電解コンデンサーはフイルムコンデンサーより
166.5倍も多いことが判りました!
1つだけの測定では個体差が大きい場合もありますので
電解コンデンサー200ケの中から
ランダムに3ヶを取り出して再度計測しました。
結果は・・・
サンプル1 52.4mV
サンプル2 108.1mV
サンプル3 26.9mV
他の種類のコンデンサーも測定しました。
積層セラミックコンデンサー
サンプル1 5.6mV
サンプル2 6.8mV
サンプル3 6.4mV
フイルムコンデンサー
サンプル1 0.7mV
サンプル2 1.2mV
サンプル3 1.5mV
セラミックコンデンサー
サンプル1 0.6mV
サンプル2 0.3mV
サンプル3 2.2mV
スチロールコンデンサー
サンプル1 0.3mV
サンプル2 0.4mV
サンプル3 0.2mV
実験の結果、漏れ電流が少ない順番は次の通りです。
1位 スチコン
2位 セラミックコンデンサー
3位 フイルムコンデンサー
4位 積層セラミックコンデンサー
5位 電解コンデンサー
この結果からは全てのコンデンサーをスチコンにすれば良いのですが
残念ながらスチコンは小容量のものしかありません。
容量を考慮すると、漏れ電流に関して
0.0047マイクロファラッド以下はスチロールコンデンサー
0.0047~1マイクロファラッドはフイルムコンデンサー
1~10マイクロファラッドは積層セラミックコンデンサー
10マイクロファラッド以上はしかたなく電解コンデンサー
が良いということになりました!
*************************************************
キャンペーンに関するページを開設しました。
5月に終了するキャンペーンが3つあります。
(1)雷鳥3乗換キャンペーン
現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(2)真空管バッファ付にカスタマイズ
ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入
スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。
期日:2017年5月20日まで
詳細はこちら
お知らせです。
ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。
(ダウンロードはこちらから)
