過去に書いたテーマの再投稿版です。
過去の記事は専門的過ぎて判りにくかったので
今回は大幅に書き換えました。
『アンプは何ワット必要?』です。
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パワーアンプは、数ワットの真空管アンプから1000Wを超える大出力アンプまでさまざまです。
近年では、大パワー競争は影を潜め、小出力の真空管アンプが注目されることも。
実際のところ、家庭で音楽を再生するには何ワット必要なのでしょう?
8畳間で、口径12cm程度のスピーカーを使用するときに必要なパワーを計算してみましょう。
音量は80dBとします。
(90dB 犬の鳴き声・騒々しい工場内、80dB 地下鉄の車内・ピアノの音、70dB 掃除機)
8畳間なのでスピーカーとリスナーの距離は2m。
以上のデーターから、スピーカーの音圧は92dB、スピーカーに必要なパワーは僅か1.6wです。
音楽によってはピークが10倍程もある場合もありますのでアンプのパワーは16Wあれば理想的です。
次に、20畳間で大音量再生をする場合を考えてみましょう。
音量は大きめで90dBとします。
20畳間なのでスピーカーとリスナーの距離は3m。
以上のデーターから、スピーカーの音圧は100dB、スピーカーに必要なパワーは10wです。
ピークを考慮してもアンプのパワーは100WでOKです。
このようにパワーアンプは100W以上は必要ない場合がほとんどです。
ところで、大出力アンプをお使いの方は
『50ワットのアンプより、500Wのアンプの方が音が良い』という方がありますが、これは疑問です。
最近は独身者用に1合を美味しく炊ける小さな炊飯器が人気です。
1人分であれば、一般的な5.5合の炊飯器よりも美味しいご飯が炊けるそうです。
アンプのパワーにも「美味しい領域」が存在します。
10wのアンプでしたら、1w~10w、500wのアンプでしたら、50w~500wあたりです。
500wのアンプで1.6wを増幅すると増幅素子のリニアリティ(直線性)が悪くなり音質が悪化しますし、
ノイズに対しても不利です。
また、この手の話として
『10wの真空管アンプは20wのトランジスターアンプ並みのパワーがでる』というのがあります。
真空管アンプとトランジスターアンプではパワーと歪の関係が異なります。
10wのトランジスターアンプは10w以下は超低歪ですが、10wをオーバーした瞬間に急激に歪が増加します。
対して、10wの真空管アンプは10W以下でもソコソコの歪がありますが
10wを超えても歪の増加は緩やかです。
人間は太鼓のように瞬発的な音では3%程度の歪は感じないといわれます。
その点を考慮すると真空管アンプは12~13wあたりまでが実用域。
しかし、10wの真空管アンプは20wのトランジスターアンプ並みのパワーがでることは決してありません!
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キャンペーンに関するページを開設しました。
5月に終了するキャンペーンが3つあります。
(1)雷鳥3乗換キャンペーン
現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(2)真空管バッファ付にカスタマイズ
ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入
スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。
期日:2017年5月20日まで
詳細はこちら
お知らせです。
ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。
(ダウンロードはこちらから)
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過去の記事は専門的過ぎて判りにくかったので
今回は大幅に書き換えました。
『アンプは何ワット必要?』です。
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パワーアンプは、数ワットの真空管アンプから1000Wを超える大出力アンプまでさまざまです。
近年では、大パワー競争は影を潜め、小出力の真空管アンプが注目されることも。
実際のところ、家庭で音楽を再生するには何ワット必要なのでしょう?
8畳間で、口径12cm程度のスピーカーを使用するときに必要なパワーを計算してみましょう。
音量は80dBとします。
(90dB 犬の鳴き声・騒々しい工場内、80dB 地下鉄の車内・ピアノの音、70dB 掃除機)
8畳間なのでスピーカーとリスナーの距離は2m。
以上のデーターから、スピーカーの音圧は92dB、スピーカーに必要なパワーは僅か1.6wです。
音楽によってはピークが10倍程もある場合もありますのでアンプのパワーは16Wあれば理想的です。
次に、20畳間で大音量再生をする場合を考えてみましょう。
音量は大きめで90dBとします。
20畳間なのでスピーカーとリスナーの距離は3m。
以上のデーターから、スピーカーの音圧は100dB、スピーカーに必要なパワーは10wです。
ピークを考慮してもアンプのパワーは100WでOKです。
このようにパワーアンプは100W以上は必要ない場合がほとんどです。
ところで、大出力アンプをお使いの方は
『50ワットのアンプより、500Wのアンプの方が音が良い』という方がありますが、これは疑問です。
最近は独身者用に1合を美味しく炊ける小さな炊飯器が人気です。
1人分であれば、一般的な5.5合の炊飯器よりも美味しいご飯が炊けるそうです。
アンプのパワーにも「美味しい領域」が存在します。
10wのアンプでしたら、1w~10w、500wのアンプでしたら、50w~500wあたりです。
500wのアンプで1.6wを増幅すると増幅素子のリニアリティ(直線性)が悪くなり音質が悪化しますし、
ノイズに対しても不利です。
また、この手の話として
『10wの真空管アンプは20wのトランジスターアンプ並みのパワーがでる』というのがあります。
真空管アンプとトランジスターアンプではパワーと歪の関係が異なります。
10wのトランジスターアンプは10w以下は超低歪ですが、10wをオーバーした瞬間に急激に歪が増加します。
対して、10wの真空管アンプは10W以下でもソコソコの歪がありますが
10wを超えても歪の増加は緩やかです。
人間は太鼓のように瞬発的な音では3%程度の歪は感じないといわれます。
その点を考慮すると真空管アンプは12~13wあたりまでが実用域。
しかし、10wの真空管アンプは20wのトランジスターアンプ並みのパワーがでることは決してありません!
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キャンペーンに関するページを開設しました。
5月に終了するキャンペーンが3つあります。
(1)雷鳥3乗換キャンペーン
現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(2)真空管バッファ付にカスタマイズ
ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。
期日:2017年5月31日まで
詳細はこちら
(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入
スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。
期日:2017年5月20日まで
詳細はこちら
お知らせです。
ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。
(ダウンロードはこちらから)
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