『ロスがないラインケーブルは?vol.6』の続きです。
ラインケーブルの間違った常識をロス(損失)という点から考えています。
今回はヘッドホンのケーブルについて考えてみます。
ヘッドホンケーブルは細い方が使い勝手が良いので
かなり細いケーブルが使用されています。
また、スピーカーケーブルは右側と左側の長さを揃えることは常識ですが、
ヘッドホンケーブルは片耳から出ているものが多いのに
それを問題視する方は少数です。
手元にあるゼンハイザーのHD419で検証してみましょう。
このヘッドホンのケーブルの長さは148cm。
ケーブルは左側のユニットから出ています。
右側のユニットへはヘッドバンド内を通っています。
長さを測ったところ55cm程でした。
つまり左のユニットのケーブルは148cm
右のユニットのケーブルは203cmです。
使用されているケーブルの外径寸法は1.6mmでしたので
これに3本の銅線が入っているわけですから
1本あたりの銅線の直径は多く見積もっても0.5mm程度でしょう。
銅線の断面積を計算すると0.25*0.25*3.14=0.196
0.2スケアと推定されます。
左側を計算してみましょう。
0.2スケアの銅線の抵抗値は1mあたり0.0915オームですので
1.48mのケーブルでは往復で2.96m。
抵抗値は0.0915×2.96=0.271オームとなります。
インピーダンスは32オームなので
32/(32+0.271)=0.9916
左側のケーブルでのロスは0.84%となります。
次に右側ですが、
0.2スケアの銅線の抵抗値は1mあたり0.0915オームですので
2.03mのケーブルでは往復で4.06m。
抵抗値は0.0915×4.06=0.0.371オームとなります。
インピーダンスは32オームなので
32/(32+0.371)=0.9885
左側のケーブルでのロスは1.15%となります。
1.15-0.84=0.31
左右のおとのバランスは0.31%アンバランスになることがわかります。
この程度のアンバランスでは問題になることはありません。
さすがゼンハイザー社はそのあたりの問題はクリアされています!
ところが最近のヘッドホンではインピーダンスの低い・・・次回に続きます。
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