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ロスがないラインケーブルは?vol.14

2017-09-10 | オーディオ部品のうんちく
『ロスがないラインケーブルは?vol.13』の続きです。

今日は番外編、電源ケーブル編その1です。

変えるとおとが良くなるといわれている電源ケーブル。

電源ケーブルには規格上の電流制限があります。

例えば、VCTFという種類の電源ケーブルがあります。



断面が円になっていてオーディオ用としてよく使用されるケーブルです。

規格上の制限は次のようになります。

0.75スケアは7アンペア以下、1.25スケアは12アンペア以下、2スケアは17アンペア以下、

3.5スケアは23アンペア以下、5.5スケア35アンペア以下です。

これは火災を防止するために温度を60℃以下に抑えるための規格です。

これはケーブルの長さにはには関係なく、電流値によって決定されるものです。

音質やロスを考える場合は、電流値に加えて長さも考慮しなければなりません。

仮に3mのケーブルで10アンペアのパワーアンプを使用してロスを0.5V以下にしたい場合は

抵抗値=電圧/電流=0.5/10=0.05オーム以下である必要があります。

3mのケーブルを使用しているということは往路と復路で6mになりますので

1mあたりの抵抗値は 0.05/6=0.00833オーム以下である必要があります。

1mあたりの電線の抵抗値は以下のとおりです。

0.75スケアは0.028オーム、1.25スケアは0.0168オーム、2スケアは0.00942オーム、

3.5スケアは0.0053オーム、5.5スケア0.0034オームです。

つまり3.5スケアのケーブルを使用しなければいけないということになります。

安全性だけを考えれば1.25スケアのケーブルで良いのですが、

ロスや音質を考えると3.5スケアのケーブルが必要ということです。

別の条件で計算してみましょう。

75cmのケーブルで12アンペアのパワーアンプを使用してロスを0.5V以下にしたい場合です。

抵抗値=電圧/電流=0.5/12=0.042オーム以下である必要があります。

75cmのケーブルを使用しているということは往路と復路で1.5mになりますので

1mあたりの抵抗値は 0.042/1.5=0.028オーム以下である必要があります。

音質やロスを考えた計算から導き出された答えは0.75スケアのケーブルでOK!!となってしまいますが、

12アンペア流れていますのでこの場合は安全規格上1.25スケアのケーブルを使用しなければなりません。

このように『安全性』と『ロスや音質』は別々に考えなくてはならないファクターなのです。

次回に続きます。


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