『ロスがないラインケーブルは?vol.8』の続きです。
これまで
RCAケーブル、バランスケーブル、ヘッドホンケーブル等で
ロス(損失)をピックアップして
ケーブルの良し悪しを考えてきました。
次にデジタルケーブルについて考えてみましょう。
そもそも、デジタル伝送の存在意義とはなんでしょう。
デジタル伝送のメリットのひとつに
理論上ですが伝送時にロスが発生しないという点があります。
デジタル伝送の仕組みを考えてみましょう。
100m先に友達のM君が立っていて
こちらに向かって何かを大声で叫んでいます。
何を言っているのかだいたい判りましたが
一部分だけ聴き取れないところがありました。
でも大部分は聴こえたので大きな問題にはなりませんでした。
この聞き取れなかった『一部分』がロス(損失)に相当します。
別の方向を見ると、100m先には別の友達K君が立っていました。
K君は声の内容ではなく、声を出すか、出さないかという
モールス信号を使って意思の疎通を図ろうとしました。
・で3秒だけ声を出し、-ではその9秒間声をだします。
Aは・-、Bはー・・・、Cはー・-・。
文章を伝達するのはたくさんの時間が必要でしたが
声の内容を聞き取るのではなく
声が出ているか、出ていないかを認識することで正確に意志が伝達できました。
そこでK君は考えました。
どうしたらM君のように早く伝えることができるのだろうか??
M君は・で1秒だけ声を出し、-ではその3秒秒間声を出すように変更しました。
3倍の速さで伝達できるようになりましたがまだまだです。
M君は・で0.5秒だけ声を出し、-ではその1.5秒秒間声を出すように・・・。
デジタル伝送ではアナログデーターをより正確なデジタルデーターに置き換えて
伝送するために多くの時間がかかります。
アナログ信号を20KHzまで伝送することは左程難しいことではありませんが
デジタル信号ではサンプリング周波数を44.1KHzにする必要があります。
これを16bitで伝送しますので
最小でも44.1×16=705.6KHzの矩形波になります。
矩形波にはその10倍以上の高調波成分を含みますので7.056MHz
実際には、スタート信号やストップ信号、ベリファイ用の信号等々
より正確に伝送するための信号が必要となり
その周波数は10MHzを超えてしまいます。
20KHzと10MHzをケーブルで伝送させるとどのくらい差が・・・次回に続きます。
プリアンプやプリメインアンプにBluetooth受信部を追加するカスタマイズ価格表です。
お問い合わせは eigyou@musika.jp まで!
≪ムジカ夏のキャンペーン≫
期間:2017年9月30日まで
内容:期間内に当社直営ショップ(直営ヤフーショップ、ネットショップ、
アウトレットショップ、カスタマイズ等)で
4万円(税別)以上お買い求めのお客様にツイーターをプレゼント
8万円(税別)以上お買い求めのお客様にツイーターとトーンコントロールをプレゼント
お申込方法:当社WEBから申込書をダウンロードの上必要事項を書き込み弊社にメールください。
お申込期間:10月3日まで
そのた:お申込常時受け付けています。プレゼントはお一人様1回です。
プレゼント品:トーンコントローラー
ツイーター