アドリブか、アドリブじゃないかって、そんなに、確かめないといけない物なのかなぁ。
わっつで、「○○のところアドリブですか?」って質問が届くといつも思う。
拓哉君が、その役の人生を生きている。
今回は、家路久を生きている。
だから、その久がなにかに反応するのが、時に、台本には文字として書かれてないことも有るかもしれない。
でも、それは、おもしろくしようとか、木村拓哉として反応してる、うけを狙ってるのでは決して無く
家路久として生きてるが故の、反応。
2,3話などでの涙も、家路久になってるからこその涙。
尋ねるのなら、「アドリブですか?」では無く、
「脚本には無かったけれど、自然に出てしまったことですか?」って聴いて欲しいなぁ。
そんな”アドリブ”の質問も含め、ゆうべのわっつで、一番語ってくれたのは、西田さんのこと。
「大好きな先輩の役者さん」・・・嬉しいね。
西田さんの言葉にも、感謝です。
あと、サピライズも二つ。
ドラマを見たら、自分のマンションの前を、拓哉君が家路久として爆走してた・・とか。
実は私の親友の彼氏がアイムホームのスタッフさんです!とか・・・・いいなぁ。
それにしても、置きバリを置いたまま撮影してるって言ってたね。
どうか、体を、大切に。
西田さんの話・・・・。
その1.
「1話の西田敏行さんとの社員食堂でのシーンが気になります。
それは「揉めろ!いい女~」と西田さんが歌い、それに対してキャプテンが「燃えろです!」と。」
僕の大好きな先輩の役者さん、西田敏行さんなんですが
ほんとに、リハーサル、テストを2回と本番、大体3回くらいやるんですよ。
その3回とも、全て違う事をやってくるんですよ。西田さん。
アドリブと言えばアドリブなんですけど、
それは、シーンというか、小机部長というものを膨らましてくださってる作業なので、
自分たちからするとアドリブっては思わない。
部長がその時感じてることをやってらっしゃる。
で、あのシーンで出てきたのが「もめろ!いい女~」で、
僕は後ろを歩いてたので、「もめろ」って、やじゃないですか。
家族って物は、もめるためにあるんだって言われても、家路としては納得してないから。、だから、後ろから「燃えろです」と言ったんですよ。
それは絶対使わないと思っていたら、監督が「世良さんとこに、すぐ、許可とれ!」と言って、
プロデューサーの方が世良さんの所に連絡させていただいて、
「もめろいい女ってところで、燃えろですって使わせていたわいいでしょうか?」
世良さん側が「OK」という事で、あれが使われちゃったという事ですね。
その時に西田さんが発したものに対して、家路としての反応させていただきました。
続いては”あのシーン”について…
その2.
「第2話での西田さんとキャプテンのシーンで、久さんが飲んだ水を吹き出すシーンがありましたよね?
あれは西田さんのアドリブで吹いたんですか?それとも台本通りだったんですか?」
アドリブっぽいでしょ、あれ。
あれは…台本通りです!
やるときは、やります!
台本でそのまま描かれていて・・・実際にやってみた。
”アドリブが多そう…”と言う、<新潟むすめ>さんの読みは当たっていますね。
そうとう、西田さんは、色んな事を考えて撮影に臨んでくださっているので、
いきなり、『え!?』っていう事を言ってくるんですよ。
それにたいして、リハーサルで思いっきり笑っておくんですよ。
鬼山社長から絶賛されて、家路が帰ってきて、
「上からほめられまして、あざっす。」
西田さんから急遽出て来るものに、、「ほんとねぇ、何年かぶりに上から褒められまして、あざっす。」
自分は、「いやいやいや」って、普通に対処してるっぽくしていますけどリハーサルでは爆笑してます。
いろんなことがあるんですよ、西田さんが寝てて、いびきかいていてってシーン。
あれも、毎回ちがう。
寝てるだけだけだとおもったら、夢を見てるかで急に声を発する。
無呼吸症候群みたいに、息を止まるようになったり
「アイムホーム」の、話の内容が内容なので、
”せめて第十三営業部の空気に家路くんがいる時は、観てくれる人達もカジュアルで、ポップな時間にしてもらえたら”
っていうふうに、西田さんもおっしゃっていたので、それでだと思います。
その3.
「西田敏行さんとの共演が、織田信長、華麗なる一族、宮本武蔵、映画のヤマト、今回のドラマなど、一番共演が多いのではないでしょうか?
西田さんとの共演した作品の中で、心に残るエピソードあれば、教えてください!」
本当にたくさんの作品でご一緒させていただいているんですけど、
「あ、西田敏行さんが目の前にいる。」となったのは、すごい印象的に思えていますね。
それが信長だと思うんですけど。
斎藤道三、まむしの道三。自分の奥さんのお父さんの役をやられた時ですね。
感動したなぁ。
目の前に西田敏行さんがいて、しかも、お芝居をしてくれているのに感動したのを覚えていますね。
全部、すごい覚えていますね。
すごい、ご一緒させていただいてますね。
今回、 西田さんは、「アイムホーム」の第一話がオンエアされた後にメールをくださって、
「やっぱり、木村くんのドラマは良いな」みたいなかんじで、
「最後まで頑張ろうね」みたいなメールをくれて、
僕はとってありますね。
すごい嬉しかったです。
憧れの先輩でもありますし、どこか憎めない。
大先輩なんだけど、めちゃくちゃキュートに見える瞬間も数多くあったりもするし、
あんなに貪欲に・・色んな事を考えて、本番に臨まれるっていう、そういう先輩がいてくれるので、
自分らも、変に手を抜くとか、絶対できないなと思いますね。
ほんとに、大好きです。