7話。
久と北大路欣也さん演じる久の父親との思いがあふれる回。
そして、ラスト5分で、大きな展開の回だった。
北大路欣也さんが、父親役をやってくださって、本当に良かった。
華麗から8年。
そこにいる父子は、万俵鉄平と大介とは、全く別の父子。
でも、ベンチでの語らいや、手を繋いで歩くシーンを見て。
あの哀しい父子が、ここで寄り添えた。
「ああ、鉄平よかった。」って、思ったりもした。
木村拓哉と北大路欣也さんがいても、ここにいるのは、華麗のふしとは全く別の親子。
それも、よくわかった。
北大路欣也さんが、洋蔵をやってくださったことで、
ストーリーとしては、語られないところまでも洋蔵のイメージが膨らむね。
この人だから、おかあさんが、どこか許して待っていたんじゃ無いかなとかね。
久が、珍しく甘える姿を見せた会でもあった。
おかあさんに、事故のことや、仮面のことを話したかった久。
でも、母親のバイ置きで言えなかった。
そんな久が、30年ぶりにあった父親に、怒りをぶつけながらも、
父親が出て行った後、長男として頑張ったことを語った。
父への話に重ねて久が、超上昇志向のブラックになった訳の一端も伝わった。
そんな久へ、「知ってる。お前のことは何でも。」って。
その言葉、その前のビデオの話と共に。嬉しかっただろうな、久。
そして、事故のことも。
仮面のことまでは言えなかったけれど・・・。
「そうか、大変だったな」
包んでくれる一言だった。
拓哉君の久さんが、洋蔵の前だと、息子の可愛いさも伝わってくる。
いいなぁ。
毎回。アイムホームの脚本には感心するんだけど、今回も。
「手を繋ぐ」・・・そのことが、キーワードとなって
洋蔵と久、久と良雄。
それぞれの場面につながって、親子としての姿を映し出し当てくれた。
はじめは、母からの言葉。
車道側に父親で息子と手を繋いであるく様子に、洋蔵が久をかわいがっていたことがよくわかる。
2回目は、公園から戻る道。
今度は、久が車道側で、父親を守りながら歩いているけれど
ぶつかりそうになった自転車を避けるために思わず離れた手。
それは、今のことだけど、洋蔵にとっては息子と手を繋いであるいた30年前に戻ってたんだね。
「危ないだろう!!」洋蔵の声は、いくつになっても息子は子ども。
久への愛。
それにしても、欣也さんが、手を繋いだとき、ごつくてたくましい拓哉君の手に驚いたというシーンがここですね。
スーツを着てる姿は、心なしか気弱なぐらいの華奢な男性に見えるけれど
実を言うとたくましく、筋肉もしっかりの拓哉君だものね。
頼りがいがあるんですよ。
そのたくましさが、「幸せ奈雰囲気」と語ってくださったこと、父親としての感動でもあるのでしょうね。
そして、良雄とも。
昨年は、自分の都合だけで繋いだ手を離して、良雄を置き去りにした久。
その、ここ無い行動に、ブラックぶりが判り
「この小さな手だけは離さない」と、良雄の手を握りしめる久に、人の心の復活を見、
表情は見えなくても、良雄を大切にしようとする気持ちがわかる。
それにしても、同じ場所で、多分同じ日撮っただろう二回の親子遠足のシーン。
なのに、そこにいる久が。全く別の人格だと判る。木村拓哉の凄さ!!
そんな、やわらかい久や、久と二人並んだ写真を愛おしそうに眺める洋蔵の様子のあとに、
こんな展開が待っていたなんて!
秘密を持っていたのは、妻の方だった!
このPCへの持って行きかたも上手いなぁとは思ったけれど、そんなこと通り越しての衝撃
でも、この写真、久の目にはどう映っているんだろう。
写真の中の恵の表情とか、見えてるんだろうか?