笑顔抱きしめ

小さな幸せの元を探して
身の回りのこと・大好きな木村拓哉さんのこと

君を忘れない・・・その2

2015-08-14 | tak日記
続いて、脚本の長谷川康夫さんのインタビューの中から・・・

まず、この映画の脚本を手掛けられることになった発端。
プロデューザーの小滝祥平さんから
「若い特攻隊の飛行士たちが、最後、青空に向かって飛び立っていく映画を作りたい」と話があり
これは戦争映画ではなく、青春映画だっていうのが二人の認識で、そう意気込んだ。
でも、いざ、資料集めて、調べていくうちに・・・・・。
特に、海軍の特攻基地があった鹿児島の鹿屋に取材に行って、事実の重さに打ちのめされて、
自分たちみたいないい加減な生き方してるやつが取り組んじゃいけないと思ったのだそうだけど
でも、そのとき案内してくれた元特攻隊の方が、別れぎわに
『もう何年かで戦争を知っている人間が1人もいなくなります。
 これが最後のチャンスだと思います。この映画、ぜひ成功させて下さい』
 そう言ってくれ一言で、やり遂げようと思ったそうです。

脚本上での苦労を聞かれると・・・
山のような資料に囲まれて、何度も投げ出そうと思った末
細かい史実に引っ張られるのはやめよう、
いつの時代でも若者は若者だ、同じような悩み、同じように何かに胸躍らせてたんだ、それを映画にすればいい、そう決めてから書けていったという。

その思いが、表現されているところは・・・。例えば、出撃の朝。
 涙と白杯を前にして、歯をくいしばってという描き方で、リアリティをが感じられなかった。
じゃあ、何か。
出撃の日、歯を磨くシーンつてのを考えついたんです。
『ばっかみてえ、もう歯なんか磨いたってしょうがないじゃないかって、
 へらず口たたきながらも、懸命にゴシゴシと磨く。」
このある種の明るさ、でもそれは死を目前にした極限状態に裏打ちされたものだけど、
この明るさがぼくらにとってのひとつのリアリティー。

キャスティングは・・・・
書く時には、木村拓哉だけがほぼ決まってただけで。一年半前ですからね。
あと、松村邦洋の役は、彼をイメージして書きました。
でも、キャスティングは本当うまくいって、全員合わせて書いたみたいにはまりました。松村以外、みんなきちんと減量してくれたし。
頭丸めてでもやりたいって言ってくれた拓哉は、
海軍パイロットは長髪が許されてたって知ったとたん、二年がかりで髪を伸ばした。

出撃の朝の歯磨きのシーン
すごく覚えてる。
長谷川さんの言うとおり、
特攻の痛ましさを声高に叫ぶのではなく、バカをやれぱやるほど、切なくなる。
彼らの笑顔がさわやかであればあるほど、胸が痛くなる・・・そういうシーンが積み重ねられてた。

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写真の花は、「ハナトラノオ」の白。
飛行機乗りのマフラーの色

グーパーウォーク1