続・高円寺の夜

ほいでさっき。煙草がキレたんで、近所の酒屋兼煙草屋さんへ。店閉まい支度中の顔馴染みのおねえさんに『まだいいですかぁ?』と声をかけたのだが、どうも様子がおかしい。店の中を覗いてみると、全棚がら~んと何もない。『急遽店閉めることになっちゃって』とおねえさん。ほんまもんの店閉まいだったらしい。せっかく仲良くなったのに寂しいことだ。顔見ただけで『いつものですね』と言ってマルボロライトをスッと出してくれるお店が無くなるのも寂しい。ツウっぽくてちょっと自慢だったのに。最後の『いつもの』の儀式をやってもらい、別れの挨拶を交わして店を出る。古本屋で吉田戦車モノを3冊購入している時、インスタントコーヒーがキレてたのを思い出し、深夜営業のスーパーに立ち寄る。いつものコーヒーがべっくらするほど高かったんで、ミニサイズの安いヤツでお茶を濁す。ついでに烏龍茶と緑茶の葉っぱも購入。会計を済ませて店を出て歩いていたところ、後ろから『お客様ぁぁぁ』という声が。振り返ると、レジのお兄ちゃんがコーヒーの瓶を握り締め『袋に入れるの忘れましたぁぁぁすみませんっ』と叫びながら走ってくる。そのあまりの声のデカサに通行人も皆立ち止まっている。コーヒーの瓶を受け取りながら、恥ずかしい品じゃなくて良かった、としみじみ思った。・・・うぁぁぁまた長くなっちゃったけど、2編まとめて言いたかったのは、『夜中の外出にはロマンがあるな』ってことだけで。こんな長くなるんならやっぱり本カクに書けばよかった、と反省するマスターなのでした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )