スーパードリンカー

スーパーで買った商品を袋詰めしていてふと横を見たら、おじいちゃんが一人で立ち呑みしていた。135mlのミニミニ缶ビールをちびり、ちびり、と。夕食前のラッシュ時、皆がレジ袋とわしゃわしゃ慌しく格闘している脇で、ちびり、ちびり、と。なんだかそこだけ、波間にたゆたう小舟のような、時の止まったような神々しいような、そんな時空になっていた。そしてこれがまたあんまりにも美味しそうに呑んでらっさるもんだから、わしも缶ビールとついでに柿ピーでも買って一緒に呑もうかしら、と一瞬本気で思ったほどだった。ビール会社から派遣された新手の販促要員なのかしらそうなのかしら、と不思議に思いつつ、帰宅したらやっぱりビールに手が伸びたマスターなのでした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )