ナマはイヤン

今日電車で立っていてふと目の前の座席を見ると、若者がぐぅぐぅ爆睡していた。ロック小僧風いでたちで、リストバンドやら皮小物やら鎖やらじゃらじゃら。ほほぅ練習に疲れたバンドマン君かしらね、などと微笑ましく眺めていたところ、彼の股間でふと目が止まった。先に言っておくが、そういうアレではない。ベルトのバックルに目がいったのだ。水晶玉を平たくしたようなその透明バックルの中に、なんと本物のサソリが埋め込まれていたのだ。ひやぁっ、と危うく5cm飛び上がるところだった。きっと彼はサソリが好きなのだろう。でもせめて彫物とか絵とかにしてください。ナマはいけません、ナマは。いや死んでるんだからナマじゃないけど。いくら好きでもわしはナマかえるバックルはしませんよ、などと思いつつも、サソリから目が離せない。気味悪いのに、気味悪いからこそ、なんだか釘付けになってしまうのだ。周囲の人の目にはきっと、若者の股間をじっと見つめ続ける変なおばちゃんに映っていただろう。そうです私が変なおばちゃんです、と開き直るマスターなのでした。
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