寛解導入 Day 8

○採血
○シャワー

Day1~7で一週間かけて
『あれ?白血病細胞消えてね?』
『てか必要なもんも何もいなくね?』
という体内を完璧にカラッカラに干からびた状態に作りあげてきたところで。
Day 8ではいよいよ満を持して、乾いた砂漠にスコールを降らせます。
どばばーっと一気に染み渡らせるべく、抗がん剤投与スタートです。

▼吐き気止め(注射)
▼オンコビン《ビンクリスチン硫酸塩系抗がん剤》(注射)
▼ダウノマイシン《抗がん剤と併用する抗生物質》(1H点滴)
▼エンドキサン《シクロホスファミド抗がん剤》(3H点滴)

+【腰椎穿刺】腰椎に針刺して脳脊髄液を採って検査するよ 痛いよ

+【髄注】針刺したついでに抗がん剤を直接注入しちゃうよ 痛いよ
▽デカドロン(抗炎症)
▽メソトレキセート(がん細胞の増殖を抑制)
▽キロサイド(代謝拮抗)(DNA合成を阻害)

○入れづらいタイプの腰らしく、腰椎検査&髄注に小一時間かかった
○エンドキサン注入中の後半は、自分がエネループになった気分で不思議な感覚だった。空っぽの身体がぽかぽかした心地好い温かさで少しずつ満たされていくのが分かるかんじ。
○Dr.H本・Dr.N山回診
○いつの間にかお尻に巨大アザ。いかにも白血病です、的なゴイスーな色でぎょっとする。リハビリのエアロバイクのサドルの跡かもなぁ。
○下剤液10滴追加
○夜、徐々に吐き気がやってくる
○明日退院するヌシにお手紙を書いたりして気を紛らす
○鈍重い吐き気はそれでも一晩中朝まで続いた
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石膏ギプス

入院生活ではあっという間に筋力が落ちるって言うけど、本当だ。入院してまだたったの一週間なのに、わしの身体から筋肉という筋肉が一切消えた。唯一の自慢だった六つ割れ腹筋も、もはや跡形もない。というか今のわしの身体は、骨の周りに、筋肉でも脂肪でもないふるふるとした妙に柔らかい肌色の物質がまとわりついているだけの状態だ。お風呂場の鏡に写った我が裸体からまず脳裏に浮かんだのがアレだ、アレ。バレンタインデーに女子がよくやるやつ。板チョコを刻んで湯煎で溶かしてどろどろの液状にしてから、ハート型やら星型やら好きな型に流し込んで冷やし固めてポコッと取り出して完成、ってやつ。
わしの身体は今、ステロイドで湯煎したてのゆるゆる液状なので、如何なる形にもリメイク可能なはずだ。形成外科で作ってもらった叶美香型石膏型をわしにパカッとはめたまま暫く暮らしておいて、冷え固まった頃合いを見計らってポコッと型を外せば、中から叶美香ボディのわしが出てくるはずじゃないかしらどうかしら。次回学会での発表を検討中。
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