スポーツエトセトラ

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秋季高校野球関東大会 千葉県勢成績(1964年~1971年)

2020-05-10 09:02:51 | 秋季高校野球関東大会千葉県勢成績
高校野球の秋季関東大会における、千葉県勢の成績を紹介するシリーズの第3弾。
今回は1964年~71年です。



金色が優勝、銀色が準優勝、銅色がベスト4を表します。

1950年代後半から60年代前半にかけて、やや低迷していた千葉県勢でしたが、
ここから急速にレベルを上げ、全国的にも強豪として名をとどろかせることとなります。

64年は「お山」こと市銚子が県大会決勝で翌夏の甲子園準優勝・銚子商を破り初出場。
関東では準決勝まで進みますが、翌年のセンバツベスト8・東農大二に惜敗し、甲子園を逃しています。

流れが変わるのが、夏の甲子園で習志野が県勢初となる深紅の優勝旗をつかんだ67年。
銚子商自慢の黒潮打線が爆発し、決勝では翌年のセンバツ優勝校・大宮工に惜敗も準優勝を果たし、
15年ぶりのセンバツへと歩を進めました。

68年は、銚子商が千葉県勢初の秋関優勝を達成。
その年の11月に行われた「明治百年記念明治神宮野球大会」に出場(初戦敗退)しています。

69年は千葉商がベスト4進出。通常なら決勝進出の2校がセンバツに選ばれることになりますが、
準優勝の川口工を押しのけ、千葉商が選出されるという快挙。
甲子園でも8強に進出し、選考が間違っていないことを証明しました。

70年はセンバツベスト8左腕で、この年の県大会でノーヒットノーランをマークするなど好投手とうたわれた
千葉商・永島時郎との延長14回の投手戦を制した、鈴木徳義を擁する木更津中央が関東へ。
決勝ではのちにプロに進む竹内宏明の深谷商に敗れるも、センバツ切符を勝ち取っています。
翌年のセンバツではベスト4に進出するという快進撃を見せました。

71年は好投手・根本隆をエースに持つ銚子商が3年ぶりに関東大会を制覇。
翌年のセンバツでも4強と、結果を残しています。

関東の出場枠が「2」だった時代にあって、千葉県勢はここまで5年連続で出場権を獲得。
単独で枠が用意されている北海道、東京や地元のため出場枠で優遇されていた近畿勢を除くと、
これは異例のことといえます。
いかに当時の千葉県高校球界のレベルが高く、また評価が高かったかが分かりますね。


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