住職の娘です。
先日、西宮市が発行している「認知症サポート 便利帳」という用紙をもらってきました。
近年、北部図書館にはこういう市の情報ペーパーが平積みされています。
ネット情報弱者は、支所も図書館もある「塩瀬センター(塩瀬支所)」に通うことは有意義かもしれません。
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上記のような内容です。
色分けが複雑ですが、色には意味があるようで仕方ないです😅
我が家も88歳の祖母で前坊守(ぼうもり:一般的に「住職の妻」の意)がおります。
近しい仲ではその妹(84歳)もいます。
祖母は私たち夫婦と一緒に暮していますので、本当に他人事ではありません。
高齢になればなるほど、本人の自由意志だけではどうにもならないことが多くなります。
本人が1番ツライと感じているのでしょうが、周囲の人間も相手を理解できない不安や、様々に沸き起こる気持ちが尽きることはありません。
そういう時にこそ、様々なこれまでのご縁や、それを機に恵まれたご縁を大切にしたいものです。
個人的な経験ですが…
「どうしていいかわからない」「具体的な道筋を教えてほしい」といったときは、『地域包括支援センター』に電話相談するのが近道に感じました。
大変親身なお気持ちが伝わってきましたし、有り難い助言を頂きました。
高齢者関連で1番イラッとした経験は、市の高齢福祉課に電話したときです(笑)
お相手の事情もわかる気はするのですが、こちらも初めてのことばかりでナーバスになっているところでしたので。
「あの時に、この用紙の存在を知っていれば、手もとにあれば…」と思いました。
ただし、こういうサービスとしてのサポート体制だけで、文化的で尊厳のある生活を送ることが出来るわけではなさそうです。
軸になる人がいない状態では、適切なサポートはできない。
周囲のサポートなしには、軸になる人が孤立して折れる。
地縁の賜り物とでもいうのでしょうか。
わざわざルールを作ったり組織にならなくても、親戚やご近所で小さな親切というか、いい意味での「お節介」によって出来ること(させてもらえること)はあるのではないか?と考え、ご縁に感謝する今日この頃です。
合掌