住職の娘です。
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去年の今頃、祖母が転倒、骨折し要介護2を頂戴することになりました。
怒涛の年末年始、その後、医療と福祉のお世話になりつつ夫婦二人三脚で居宅介護生活の一年でした。
最初の3ヶ月は、完全介護の中、ケアマネージャーから教えを受け、相談しながらの介護体制構築と契約の数々。
生活の激変に体がついていかない日々が続きました。
まさに、他人事であった介護が我が事に。ニュースでしか知らなかった世界を見せて頂いています。
祖母自身は体調などの大きな波があるものの、状態がある程度安定したこの3ヶ月、ようやく私にも振り返るだけの余力ができました。
自分たちが利用している制度やサービスを中心に、高齢者福祉に関して入門書として選んだのがこの一冊。
やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ
『よくわかる 高齢者福祉』ミネルヴァ書房
直井道子・中野いく子編
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〈わかる〉シリーズの特徴ですが、見開き2ページでトピックごとにわかりやすく解説されています。
大学一年生の福祉系入門科目の概説テキストのようなものです。
おそらく、介護の実体験があると、納得感を得られるのではないかと思います。
そして、これまで介護関連でいろいろ経験したことが、自らの中で体系化して知識になります。
この本は、自分や家族が高齢者福祉の全面的なお世話になる前、つまり、必要に迫られない時期にサラッと読んでおいた方が良い本。
大判書籍なので、正直お値段もなかなか、場所もとる…
元気な時にも忙しい時にも積読(つんどく)本。
図書館で読むくらいがちょうどいいかもしれません。
合掌