住職の娘です。
今日は、浄土真宗本願寺派の龍谷ミュージアム秋季特別展ー近代京都の集め見せる力ー「博覧」のご案内です。
開催期間:2022年9月17日〜11月23日
開館時間:午前10時〜午後5時(※要確認)
主催:龍谷大学(宗門校)、龍谷ミュージアム、京都新聞
詳しくは、下記パンフレット(頂いた物をコピーしました)や龍谷ミュージアム公式ホームページでをご確認ください。
明治から昭和初期にかけて、京都でおこなわれた以下の4つの企画展示についての展示。
初期京都博覧会
西本願寺蒐覧会(しゅうらんかい)
仏教児童博博物館
平瀬貝類博物館
この中の明治期に開催された西本願寺蒐覧会に、当時、教行寺が寺宝として貸し出した物が何点かありました。
そして、今回の龍谷ミュージアム秋季特別展『博覧』では、この西本願寺蒐覧会でだした物品のうち、2点を貸し出すことになりました。
この企画で、龍谷ミュージアムのW氏にお声かけいただいた時、私は何もしりませんでした。
こういう物は10年前に亡くなった前住職(祖父)が一手に管理していたからです。
住職でさえうろ覚えという…況んや、私など(汗顔)
そんな不勉強な私が少し検索したところ、この明治に開催されたという西本願寺蒐覧会の記録は、オンラインの国立国会図書館デジタルコレクション『西六条本願寺蒐覧会陳列目録』(1890)に見ることができました。
書中「摂津 教行寺」が確認できます。
おそらく、この本が、現在に至って、宗門各寺院がどんな物を所蔵していたかという重要な一次資料となっているのでしょう。
正直、このお話をW氏からお聞かせいただくまで、うちにそんな物品があることさえ知りませんでしたので、個人的にはこの企画展に感謝しかありません。
そして、おそらく明治から昭和の貧しさの中で失っている物もあります。
ただ、いくら困窮していても、ご先祖様方はこれら出所が明白になる寺宝について全ては売らなかった(売れなかった)ようです。
今に至っては、宗門の僧侶の方々にさえ「なんでこんなところに、こんな貴重な物が?」と驚かれるくらい山寺の真宗寺院なのですが、それこそが時の流れというものなのだと思います。
まぁ、教行寺のことはさておき。
この『博覧』は、大きな時代の流れの中における「京都×博覧会」という、とても興味深いテーマの企画展示だと思います。
京という旧都となったマチ。
根底にある歴史の大きな流れ、当時の世相、そして集めて魅せる力。
開催中には、いろいろなイベントもあるようですので、ぜひとも足を運んでいただきたいです。
合掌
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