住職の娘です。
今日は『節談(ふしだん)説教』のご紹介です。
イベントは以下の通り。
親鸞聖人生誕850年立教開宗800年慶讃(きょうさん)
『節談説教布教大会-近畿-』
日時:2023年7月17日(祝)海の日
開場:午前9時 開講:午前10時から午後4時まで
場所:浄土真宗本願寺派神戸別院ホール
参加費:ご懇志
『節談説教』…一般にはあまり馴染みがないかもしれません。
「説教(せっきょう)」と聞くと敬遠したくなるのが人情ですが、人にとやかく言う話ではなく、元来、説教とは「仏さまの教えを説く」ことをさします。
以下、Wikipedia『節談説教』から一部引用
節談説教とは、日本の仏教布教手段を指す「説教」のうち、浄土真宗に固有の言葉である[1]。また、一般には仏教全体の「節付説教」を表す言葉としても用いられる。仏教に馴染みのない聴衆に伝わりやすくするために、話す文句(説教)に抑揚(フシ)が付き(多くは七五調である)、人びとの情念に訴えかけるように工夫されたものである。
節談説教は、江戸時代に民衆の娯楽となり、浪曲や講談、落語などの諸芸能の母体となりました。
浄土真宗は、教団としては東西に分裂した一方、江戸時代を通じて寺院数が増えて説教の需要が増加しました。
それにともない、真宗内部では教義の正確性と統一性が求められるようになり、学林が設置され教学研究が盛んになります。
そんな中、教義に馴染みのない字の読めない大衆に向けて、阿弥陀さまの教えを広くわかりやすく伝える手立てとして、節談説教は大きな発展を遂げました。
実際、役者さんのように人気の先生には熱心はファンが付いて、今で言うところの「推し活」「おっかけ」もあったようです。
詳細についてはYouTubeなどで検索して下さい。
宗派をこえて研鑽されています。
独断と偏見により3つ動画をあげておきます。
ちなみに、動画の順番に意味はありません。
【節談『柔らかな心』柳衛法舟さん in 節談説教研究会十周年記念大会 築地】
浄土真宗本願寺派の築地本願寺でおこなわれた大会です。
文字起こしがされていて、専門用語が少なめの内容になっています。
【節談説教「南無阿弥陀仏とは何か」前席 正行寺住職 赤松円心】
『正信偈(しょうしんげ)』に親しんでおられるご門徒向けの内容です。
局地的な業界用語かもしれませんが、
「AKB48。A、阿弥陀さんが、K、必ず、B、仏にするぞと48願)」
とは、思わずクスリと笑わせて頂きました。
使わせて頂きたいフレーズです。
【【節談説教】古流説法 大満の行 前編】
昔からのカタを大切にしておられて、全体を通じてお声と抑揚が素敵です。
内容は、親鸞聖人のお得度前後から若き日の物語で、丁寧なわかりやすい字幕付きです。
いくつか動画などを視聴されれば、今の話芸に通じることを感じて頂けると思います。
この仏教文化の豊かさやLive感が好きなので、オススメしたいと思いました。
「布教」とありますが、これを機に、江戸時代に花開いた浄土真宗の伝統文化にふれて頂ければ幸いです。
↑この説談説教布教大会で登壇される先生が当寺にご参拝下さったので、紹介させて頂きました。
南無阿弥陀仏
2023/06/05追記
説談✖️
正しくは「節談(ふしだん)」⭕️
間違いを訂正致しました。
ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ありません。
ご指摘頂き、ありがとうございました。
合掌
せつだんではなく、ふしだんでよろしくお願い申し上げます。
確認不足で大変失礼なことでした。
ご親切にご指摘頂き、本当にありがとうございます。
また、Twitterでも訂正させて頂き、改めて投稿させて頂きました。
ご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
合掌