ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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椿姫いってきましたー。

2009-10-08 23:57:45 | 歌のこと
先日から日記で書き続けていましたが、今日は友人の出演するオペラ「椿姫」の本番でした。
開演の七時には、無事台風も過ぎ去り、ふつーに電車も動いていました。
いやあ、良かった・・・

こじんまりとした会場ではありましたが、満員のお客さま。んー、台風なんかにゃ負けませんね

主役のヴィオレッタをつとめた鳥屋有紀子さんとは、二期会オペラ研修所での同期生なんです。
ヴィオレッタは、まーさーに彼女のハマり役。彼女のヴィオレッタは、前々から一度観てみたいなーと、ずーっと思っていたのです。
やれ嬉しや

ほかの人からこういう風に思ってもらえる役があるというのは、歌い手として素晴らしいことだな~、と思います。

一緒に行った友人、そまちゃんの話によると、鳥屋さんは、
「ヴィオレッタは私の一生の課題」
と言っていたそうですが…

自分もそう思い、そして他人からも同じようにそう思ってもらえる役というのは、なかなかないのではないのかと。

で、幕があいて、彼女が登場した途端に、
ああ・・・
と、そまちゃんと2人でため息をついて、呻いてしまいました。

まーるーで、本から抜け出てきたような、ヴィオレッタそのもの。

舞台で立っているいるだけで、もう、何ていうんですか、「華がある」ってこういう事をいうんだろうなー、と。
もちろん元々、とっても美人で、背も高くて、舞台でとても見栄えのする彼女ですが、それだけではない、オーラがあるって言うのかしら。歌っている時はもちろん、歌っていない時も、彼女から目が離せません。

あの有名なアリアは、最初は少し緊張してた感じがありましたけど、繰り返しのときには充分余裕もあって、最後もばしーっと決めてて、さすがっ

その後、印象に残ったのが、アルフレードが札束を投げつけるシーン。
あそこは上手く言えないんですけど、なぜかドキっっとさせられて・・・
ヴィオレッタの悲鳴と一緒に、あの場面の舞台の絵が、何だか脳裏に焼き付いてます。

そして特に終幕、ヴィオレッタが死ぬ直前のところですね。
あの幕はリリックな表現が要求されるので、どちらかというと軽めな声質の鳥屋さんは、どんな風に歌うのかしら?と思っていたのですが、いやぁ~、聴きごたえありましたっ。
死ぬ寸前に、アルフレードが駆けつけてきたところ…彼女の持っている元々の明るい音色が、病身の中の喜びの表現にうまく生かされていて、そこがまた、涙腺を・・・

いやー泣かせてもらいましたっ。
うぅーっ・・・

そして姫と写真


美しいプリマと撮ったよ。どうだ、いいだろうっ


とやさん、幸せな時間をありがとう ゆっくり休んでね~

食事会、楽しみにしてまっせ(超私信・・・





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