通販生活という通信販売のカタログ雑誌をご存知ですか?
通販商品を載せているだけでなく、社会派の記事が入っています。私たちなな色シスターズも大注目をしています。これまでの季刊誌でも記事を挿入させてもらっていました。
今回は何と“シェーナウ”へ取材に行った記事が!
少し紹介させていただきます。
―――――――――――――――――――――――
[市民の力で脱原発を果たしたシェーナウを訪ねて。]
いま一つのドキュメンタリー映画『シェーナウの想い』が静かに話題になっている。
ドイツの南西のはし、スイスのバーゼルからも近いシュバルツバルト(黒い森)の中に2500人が住むシェーナウ市がある。
ドイツでは一つの行政単位をシュタート(市)と呼ぶが、そこは小さな村だ。
1986年、チェルノブイリ事故の後ここの住民は「親の会」をつくり子供の未来を守ろうと活動してきた。そして二度の住民投票を勝ち抜き、KWR(ラインフェルデン電力会社)から電力網を買い取って、町に再生可能エネルギーを供給する市民の電力会社を作ってしまったのである。原発は怖い、という映画をしこたま見た後、この映画は一番希望の持てる明るい映画だった。
取材し、ルポを書いたのは森まゆみさんです。『シェーナウの想い』にも出演の「シェーナウ電力会社」(EWS)代表ウルズラ・スラーデックさんを映画の翻訳に関った熊崎実佳さんの同行の元、訪ねました。
そこで彼女一家がシェーナウに移り住んだ話、チェルノブイリ事故後の政府の対応に不満を持ち、運動を始めた事、住民運動は町を二分させ、店に今まで来てくれていた客が来なくなったという商店も。それでも市民電力会社を運営するまでに運び、町に新たな雇用を生み出し成功した事など聞き、ウルズラ・スラーデックさんより、福島の事故に苦しむ日本人へ向けてのメッセージも受け取っています。
「大切なのは福島の事故を過去のものとしないこと。そしてこれまでの道とは別の道を進むことです。政府は快く思わないかも知れませんが、下から政治家に影響を与えていく。電力の地方分散は市民にしか出来ません。ソーラーパネルをつけたり、再生可能エネルギーに投資したり、省エネ改修をして地域の工務店に仕事をふやしたり、やれることはたくさんある。それが地域が豊かになる道でもあるのです。」
最後に森さんは、「原発だけを云いするよりエネルギー全体を考えなくてはいけない、ということも今回身にしみた。ドイツは暖房に使うオイルは北海油田から、天然ガスはロシアから買っている。それだけの金が外国に流れてしまう。ソーラーや小水力、風力などの地域分散型のエネルギー生産と省エネ改修、地域集中暖房などは地域でお金を循環できる。
それに加えていまエネルギーの4割は交通に使われている。「車に乗らず自転車に乗ることだよ」という言葉を何人もから聞いた。ソーラーも風力もしょせん近代技術、より取り組むべきは省エネと人力、馬力などに光を当てることかもしれない。」と締めくくっています。
[現地ジャーナリストに聞く、ドイツのエネルギー政策]今泉みね子さんのお話
ドイツでは02年に脱原発法ができましたが、電力会社との合意のなかで安全のための改築は高くつくのでしないなど骨抜きにされた点があります。
00年、再生可能エネルギー法を作ったヘルマン・シェアは素晴らしい政治家で、再生可能エネルギーを『第四の革命』にと提唱しました。買い取り価格を上げたお陰で普及しました。
311後、メディアは連日、福島を伝え、毎日のようにドイツ各地の大都市を中心にデモがありました。メルケル首相は脱原発を唱えました。そして、温暖化を考えればCO2も出せないので石油や天然ガスなどの化石燃料ではなく、自然エネルギーに変えなくてはならない。(中略)
教会、企業、学者、政治家などで構成された中立なエネルギー倫理委員会を立ち上げ、22年までに原発はやめるという結論を出しました。
その後ドイツは原発8を止めましたが、風力や太陽光が活発に発電しているときには余った電力を近隣国に輸出しています。石炭発電や原発は、急に運転を止められないからです。天候に左右される再生可能エネルギーの発電量に対応できるガス発電の整備と電力の地域分散が今後の課題です。
EUでは、白熱電球は09年から段階的に販売を禁止しています。我が家の電球のほとんどもLEDに変えて、照明コストを8分の1に落としました。
通販生活のサイトでもご覧になれます。コチラ
通販商品を載せているだけでなく、社会派の記事が入っています。私たちなな色シスターズも大注目をしています。これまでの季刊誌でも記事を挿入させてもらっていました。
今回は何と“シェーナウ”へ取材に行った記事が!
少し紹介させていただきます。
―――――――――――――――――――――――
[市民の力で脱原発を果たしたシェーナウを訪ねて。]
いま一つのドキュメンタリー映画『シェーナウの想い』が静かに話題になっている。
ドイツの南西のはし、スイスのバーゼルからも近いシュバルツバルト(黒い森)の中に2500人が住むシェーナウ市がある。
ドイツでは一つの行政単位をシュタート(市)と呼ぶが、そこは小さな村だ。
1986年、チェルノブイリ事故の後ここの住民は「親の会」をつくり子供の未来を守ろうと活動してきた。そして二度の住民投票を勝ち抜き、KWR(ラインフェルデン電力会社)から電力網を買い取って、町に再生可能エネルギーを供給する市民の電力会社を作ってしまったのである。原発は怖い、という映画をしこたま見た後、この映画は一番希望の持てる明るい映画だった。
取材し、ルポを書いたのは森まゆみさんです。『シェーナウの想い』にも出演の「シェーナウ電力会社」(EWS)代表ウルズラ・スラーデックさんを映画の翻訳に関った熊崎実佳さんの同行の元、訪ねました。
そこで彼女一家がシェーナウに移り住んだ話、チェルノブイリ事故後の政府の対応に不満を持ち、運動を始めた事、住民運動は町を二分させ、店に今まで来てくれていた客が来なくなったという商店も。それでも市民電力会社を運営するまでに運び、町に新たな雇用を生み出し成功した事など聞き、ウルズラ・スラーデックさんより、福島の事故に苦しむ日本人へ向けてのメッセージも受け取っています。
「大切なのは福島の事故を過去のものとしないこと。そしてこれまでの道とは別の道を進むことです。政府は快く思わないかも知れませんが、下から政治家に影響を与えていく。電力の地方分散は市民にしか出来ません。ソーラーパネルをつけたり、再生可能エネルギーに投資したり、省エネ改修をして地域の工務店に仕事をふやしたり、やれることはたくさんある。それが地域が豊かになる道でもあるのです。」
最後に森さんは、「原発だけを云いするよりエネルギー全体を考えなくてはいけない、ということも今回身にしみた。ドイツは暖房に使うオイルは北海油田から、天然ガスはロシアから買っている。それだけの金が外国に流れてしまう。ソーラーや小水力、風力などの地域分散型のエネルギー生産と省エネ改修、地域集中暖房などは地域でお金を循環できる。
それに加えていまエネルギーの4割は交通に使われている。「車に乗らず自転車に乗ることだよ」という言葉を何人もから聞いた。ソーラーも風力もしょせん近代技術、より取り組むべきは省エネと人力、馬力などに光を当てることかもしれない。」と締めくくっています。
[現地ジャーナリストに聞く、ドイツのエネルギー政策]今泉みね子さんのお話
ドイツでは02年に脱原発法ができましたが、電力会社との合意のなかで安全のための改築は高くつくのでしないなど骨抜きにされた点があります。
00年、再生可能エネルギー法を作ったヘルマン・シェアは素晴らしい政治家で、再生可能エネルギーを『第四の革命』にと提唱しました。買い取り価格を上げたお陰で普及しました。
311後、メディアは連日、福島を伝え、毎日のようにドイツ各地の大都市を中心にデモがありました。メルケル首相は脱原発を唱えました。そして、温暖化を考えればCO2も出せないので石油や天然ガスなどの化石燃料ではなく、自然エネルギーに変えなくてはならない。(中略)
教会、企業、学者、政治家などで構成された中立なエネルギー倫理委員会を立ち上げ、22年までに原発はやめるという結論を出しました。
その後ドイツは原発8を止めましたが、風力や太陽光が活発に発電しているときには余った電力を近隣国に輸出しています。石炭発電や原発は、急に運転を止められないからです。天候に左右される再生可能エネルギーの発電量に対応できるガス発電の整備と電力の地域分散が今後の課題です。
EUでは、白熱電球は09年から段階的に販売を禁止しています。我が家の電球のほとんどもLEDに変えて、照明コストを8分の1に落としました。
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遅ればせながら塩麹ブームの仲間入りをしました。私の場合は塩麹ではなく、しょうゆ麹から入門しました。ある雑誌でしょうゆ麹で仕上げたチャーハンや野菜炒め、パウンドケーキがいかにもおいしそうに見えたのがきっかけです。「食神星」のアンテナが揺れ動いたのです。さあ、それから私の台所は発酵キッチンと化しました。本で紹介されているメニューで、これは!と思うものを試作、試食する日々が続いています。
文句無しに、お・い・し・い。おなかも快「腸」、肌もツルツル・・・・・。
塩麹の火付人となった浅利妙峰さんはこう言っております。和食の伝統調味料さしすせそが新しく変えられたと。砂糖のさ⇒甘酒 塩のし⇒塩麹 す=酢 せ=醤油 そ=味噌、ぜーんぶ麹調味料となる。平成の大変革!
食いしん坊の私が飛び上がるような新しい味覚との出会いでした。宣伝マンとなって、友だちに押し売りもしています。好評だったのは麹納豆、ちりめんじゃこの佃煮、きな粉ジャムです。私にとってのピカ一❁はきな粉ジャムです。きな粉と甘酒を混ぜ合わせたもの。甘党の私はさらにしょうが入り玄米水あめを加えます。パンやクラッカーにぬっていただくとバターや果物ジャムは不要です。このペーストに甘酒を多くしてトロトロにするときな粉プリン!もうやめられないおいしさです。
甘酒(甘麹)によって、体によくないと言われる砂糖とお別れできました。これが私には一番の収穫となります。炊飯器での甘酒作りも続いています。あと、私のお勧めは、うどん、素麺の味つけに塩麹を利用することです。だし醤油と半々で味つけしてみて下さい。とても上品でスッキリした味に仕上がります。チャーハン、焼きそばなど仕上げにしょうゆ麹を回しかけるとバツグンのおいしさ。
本屋さんには麹関係の本などがズラリと並んでいます。始まりは一年位前でしょうか。私は少し出足が遅かったのですが、逆にそれが幸いしたようです。塩麹の爆発的人気が出た第一波の本に対し、少しクレームを出した第二波の本、そして中庸のとれた第三波の本。それぞれの本と出合うことが出来たからです。
(Ⅰ)浅利妙峰さんの本『糀屋本店のレシピ』
浅利さんの初版本からは麹菌のこと、ニッポンの発酵食品の豊かさ、すばらしさを学びました。
(Ⅱ)伏木暢顕さんの本『なま麹の生きた力を活かす』
東京で発酵食レストランを営む伏木さんの警告になるほどと納得した本です。市販の塩麹、しょう ゆ麹、甘酒は加熱処理されたものが多い。それでは麹菌の持つ酵素が破壊されてしまう。できるだ け「生」のものを使うようにと。
(Ⅲ)『麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん』寺田優・聡美著(PHP研究所)
目にした中で私が最も共鳴した本です。若い著者夫婦はマクロビアンで穀物、野菜中心のメニュ ーが多いこともありますが、何より深い精神性に惹かれました。
―考え方の癖を作るのは言葉。普段の言葉の選び方で、心の中の発酵具合が変わる。だから「不平不満・愚痴や文句」のような“腐敗言葉”を使わずに、「うれしさ・たのしさ・ありがたさ」のような“発酵言葉”を使う。「発酵する生き方」を目指していた先代の教えです。発酵言葉を使えば自分が変わる。自分が変われば周りも変わって、人間関係も良いものに発酵するというのです。ですから、又、先代は「発酵力は“発幸力”」とも言っていました。
我が家ではカミさんが毎日麹や酒造りの過程でできる酒粕を使った“発酵ごはん”を作ってくれます。料理の「さしすせそ」も砂糖の代わりに甘酒、塩の代わりに塩麹を使い、調味料もすべて発酵食品。味噌も手作りです。子供たちが大好きなカレーやグラタンには酒粕を使ってくれています。我が家の食卓はいつも大人数、総勢12人で囲む食卓はいつもにぎやかです。
(著者は創業340年 自然酒蔵元 寺田本家 24代主)―――――――――――――――――――
洋の東西、発酵食品はじっくりねかせ熟成させます。ワインしかりチーズしかり。いいものほど時間をかける。速醸ものはまずい。さあ、早速あなたの台所でも「さしすせそ」をお使い下さい。そうです、からだも心も幸せがぷくぷく発酵していくでしょう。
とっぴんぱらりのぷう。
文句無しに、お・い・し・い。おなかも快「腸」、肌もツルツル・・・・・。
塩麹の火付人となった浅利妙峰さんはこう言っております。和食の伝統調味料さしすせそが新しく変えられたと。砂糖のさ⇒甘酒 塩のし⇒塩麹 す=酢 せ=醤油 そ=味噌、ぜーんぶ麹調味料となる。平成の大変革!
食いしん坊の私が飛び上がるような新しい味覚との出会いでした。宣伝マンとなって、友だちに押し売りもしています。好評だったのは麹納豆、ちりめんじゃこの佃煮、きな粉ジャムです。私にとってのピカ一❁はきな粉ジャムです。きな粉と甘酒を混ぜ合わせたもの。甘党の私はさらにしょうが入り玄米水あめを加えます。パンやクラッカーにぬっていただくとバターや果物ジャムは不要です。このペーストに甘酒を多くしてトロトロにするときな粉プリン!もうやめられないおいしさです。
甘酒(甘麹)によって、体によくないと言われる砂糖とお別れできました。これが私には一番の収穫となります。炊飯器での甘酒作りも続いています。あと、私のお勧めは、うどん、素麺の味つけに塩麹を利用することです。だし醤油と半々で味つけしてみて下さい。とても上品でスッキリした味に仕上がります。チャーハン、焼きそばなど仕上げにしょうゆ麹を回しかけるとバツグンのおいしさ。
本屋さんには麹関係の本などがズラリと並んでいます。始まりは一年位前でしょうか。私は少し出足が遅かったのですが、逆にそれが幸いしたようです。塩麹の爆発的人気が出た第一波の本に対し、少しクレームを出した第二波の本、そして中庸のとれた第三波の本。それぞれの本と出合うことが出来たからです。
(Ⅰ)浅利妙峰さんの本『糀屋本店のレシピ』
浅利さんの初版本からは麹菌のこと、ニッポンの発酵食品の豊かさ、すばらしさを学びました。
(Ⅱ)伏木暢顕さんの本『なま麹の生きた力を活かす』
東京で発酵食レストランを営む伏木さんの警告になるほどと納得した本です。市販の塩麹、しょう ゆ麹、甘酒は加熱処理されたものが多い。それでは麹菌の持つ酵素が破壊されてしまう。できるだ け「生」のものを使うようにと。
(Ⅲ)『麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん』寺田優・聡美著(PHP研究所)
目にした中で私が最も共鳴した本です。若い著者夫婦はマクロビアンで穀物、野菜中心のメニュ ーが多いこともありますが、何より深い精神性に惹かれました。
―考え方の癖を作るのは言葉。普段の言葉の選び方で、心の中の発酵具合が変わる。だから「不平不満・愚痴や文句」のような“腐敗言葉”を使わずに、「うれしさ・たのしさ・ありがたさ」のような“発酵言葉”を使う。「発酵する生き方」を目指していた先代の教えです。発酵言葉を使えば自分が変わる。自分が変われば周りも変わって、人間関係も良いものに発酵するというのです。ですから、又、先代は「発酵力は“発幸力”」とも言っていました。
我が家ではカミさんが毎日麹や酒造りの過程でできる酒粕を使った“発酵ごはん”を作ってくれます。料理の「さしすせそ」も砂糖の代わりに甘酒、塩の代わりに塩麹を使い、調味料もすべて発酵食品。味噌も手作りです。子供たちが大好きなカレーやグラタンには酒粕を使ってくれています。我が家の食卓はいつも大人数、総勢12人で囲む食卓はいつもにぎやかです。
(著者は創業340年 自然酒蔵元 寺田本家 24代主)―――――――――――――――――――
洋の東西、発酵食品はじっくりねかせ熟成させます。ワインしかりチーズしかり。いいものほど時間をかける。速醸ものはまずい。さあ、早速あなたの台所でも「さしすせそ」をお使い下さい。そうです、からだも心も幸せがぷくぷく発酵していくでしょう。
とっぴんぱらりのぷう。
未来のためにできること 新シリーズに寄せて
自然と仲良くつき合って持続可能な開発を 蟻川芳子さんの記事
地球温暖化問題に世界を挙げての取り組みが進み、日本も低炭素社会の実現に向けて、着々と省エネのすすめとともに再生可能エネルギーの開発政策がとられている矢先、東日本大震災、それに伴う福島原発事故が発生した。化石燃料に頼らないエネルギーへの転換が求められているなか、原子力発電もその一環として稼動していた。もちろん、安全を前提としてのことである。
近年の生活は、エネルギーに支えられている。平均寿命の延長にもエネルギーが貢献している。食糧が豊富になる、衛生状態が良くなる、医療が発達する、厳しい温度を緩和できる等、結果として寿命が延びることに繋がる。移動時間を短縮するのも、物品の生産性を高め経済を活性化するにも、エネルギーが必要である。
原子力発電はウラン235の核分裂によるものである。ウランの中で0.7%しか存在しないこの同位体を、濃縮して核燃料とする。ウランは地殻中に低濃度で広範囲に分布して存在し、鉱床として産出するのは比較的少ないので、海水に微量存在するウランの濃縮・回収も行われているくらいである。したがって、そうたやすく得られる資源ではない。さらにたとえ爆発が起きることは想定外であったにしろ、核分裂による莫大なエネルギーとともに、放射性廃棄物が生成することは、自明の理である。原子力発電はもともと、再生可能エネルギーへの“繋ぎのエネルギー”であるから、一刻も早く安定供給が可能な自然エネルギーの普及は喫緊の課題である。
太陽光は、総量も大きく最も手軽で永久に得られるエネルギー資源と考えられるが、密度は希薄で昼夜、天候や季節による変動が大きい。しかし1973年、中東産油国を巻き込んだ戦争は日本経済を直撃し、石油から太陽エネルギーニ目を向けさせる契機となった。翌年当時の通産省はサンシャイン計画を策定、実用化に向けた開発を推進してきたが、1993年には地球環境問題への取り組みへと、その目的が変更した。これが、ニューサンシャイン計画である。1997年、二酸化炭素排出を規制する京都議定書の採択、1999年には省エネを意識した建物づくりが浸透し、日本は太陽電池生産量が世界一になった。しかし2007年、世界で利用されている太陽光発電システムの大半は日本が製造していながらも、その設置数はドイツに追い越されている。
一般に太陽光を始め自然エネルギーはエネルギー密度が小さいので、通常想定される土地面積では小容量設備とならざるを得ない。太陽エネルギーは熱エネルギーと光エネルギーに分けられるが、太陽熱を利用した発電は可動性でしかも集熱効率の高い集光器が必要なことから、日本ではなかなか実用化に至らない。一方光を利用するのが太陽電池による前述の太陽光発電であり、一般にはシリコン半導体を用いている。シリコン(珪素)は地殻を構成する主成分元素(約47%)であるが、半導体に用いる高純度、薄膜の結晶系シリコンを製造するためには、投入するエネルギー及びコストの面で不利である。ビルや住宅の屋根や壁を利用する小規模システムが有利とされるゆえんは、これらにある。
現在夢のような計画が動き出した。サハラ砂漠で強い日射を利用して太陽光発電を行い、世界に供給する計画である。コストを抑えるために砂漠の砂からシリコンを取り出す技術と、長距離送電を可能にする技術開発が必要であることから、実現は50年先とも見積もられている。
自然エネルギーの利用にしろ工業製品の製造にしろ、私たちは自然からの資源の恵のもとで豊かな生活を送ることができる。1974年に制定された自然保護憲章には、「自然は人間に対し恩恵とともに試練をも与えるものである」と謳っている。「今こそ自然の厳粛さに目覚め、・・・・(中略)自然をとうとび、自然の調和をそこなうことなく、節度ある利用につとめ、自然環境の保全に国民の総力を結集すべき」としてこの憲章を制定した。自然は万物の宝庫であるとともに、この度経験もした恐ろしい存在でもある。自然と仲良くつき合っていくことこそ、持続可能な開発(sustainable development)が期待される。
日本女子大学教育文化振興桜楓会 桜楓新報
蟻川先生は今年3月までは日本女子大学の学長だったそうです。
東日本大震災後を生きる私たちをとりまくさまざまな問題について、未来を見据え、考えるためのヒントを随時掲載していく新シリーズに寄せて、化学者の視点から蟻川先生にお願いしたものだという事です。
化学者としての視点から学ぶことは多いですね。勉強してこその批判だと思いました。
自然と仲良くつき合って持続可能な開発を 蟻川芳子さんの記事
地球温暖化問題に世界を挙げての取り組みが進み、日本も低炭素社会の実現に向けて、着々と省エネのすすめとともに再生可能エネルギーの開発政策がとられている矢先、東日本大震災、それに伴う福島原発事故が発生した。化石燃料に頼らないエネルギーへの転換が求められているなか、原子力発電もその一環として稼動していた。もちろん、安全を前提としてのことである。
近年の生活は、エネルギーに支えられている。平均寿命の延長にもエネルギーが貢献している。食糧が豊富になる、衛生状態が良くなる、医療が発達する、厳しい温度を緩和できる等、結果として寿命が延びることに繋がる。移動時間を短縮するのも、物品の生産性を高め経済を活性化するにも、エネルギーが必要である。
原子力発電はウラン235の核分裂によるものである。ウランの中で0.7%しか存在しないこの同位体を、濃縮して核燃料とする。ウランは地殻中に低濃度で広範囲に分布して存在し、鉱床として産出するのは比較的少ないので、海水に微量存在するウランの濃縮・回収も行われているくらいである。したがって、そうたやすく得られる資源ではない。さらにたとえ爆発が起きることは想定外であったにしろ、核分裂による莫大なエネルギーとともに、放射性廃棄物が生成することは、自明の理である。原子力発電はもともと、再生可能エネルギーへの“繋ぎのエネルギー”であるから、一刻も早く安定供給が可能な自然エネルギーの普及は喫緊の課題である。
太陽光は、総量も大きく最も手軽で永久に得られるエネルギー資源と考えられるが、密度は希薄で昼夜、天候や季節による変動が大きい。しかし1973年、中東産油国を巻き込んだ戦争は日本経済を直撃し、石油から太陽エネルギーニ目を向けさせる契機となった。翌年当時の通産省はサンシャイン計画を策定、実用化に向けた開発を推進してきたが、1993年には地球環境問題への取り組みへと、その目的が変更した。これが、ニューサンシャイン計画である。1997年、二酸化炭素排出を規制する京都議定書の採択、1999年には省エネを意識した建物づくりが浸透し、日本は太陽電池生産量が世界一になった。しかし2007年、世界で利用されている太陽光発電システムの大半は日本が製造していながらも、その設置数はドイツに追い越されている。
一般に太陽光を始め自然エネルギーはエネルギー密度が小さいので、通常想定される土地面積では小容量設備とならざるを得ない。太陽エネルギーは熱エネルギーと光エネルギーに分けられるが、太陽熱を利用した発電は可動性でしかも集熱効率の高い集光器が必要なことから、日本ではなかなか実用化に至らない。一方光を利用するのが太陽電池による前述の太陽光発電であり、一般にはシリコン半導体を用いている。シリコン(珪素)は地殻を構成する主成分元素(約47%)であるが、半導体に用いる高純度、薄膜の結晶系シリコンを製造するためには、投入するエネルギー及びコストの面で不利である。ビルや住宅の屋根や壁を利用する小規模システムが有利とされるゆえんは、これらにある。
現在夢のような計画が動き出した。サハラ砂漠で強い日射を利用して太陽光発電を行い、世界に供給する計画である。コストを抑えるために砂漠の砂からシリコンを取り出す技術と、長距離送電を可能にする技術開発が必要であることから、実現は50年先とも見積もられている。
自然エネルギーの利用にしろ工業製品の製造にしろ、私たちは自然からの資源の恵のもとで豊かな生活を送ることができる。1974年に制定された自然保護憲章には、「自然は人間に対し恩恵とともに試練をも与えるものである」と謳っている。「今こそ自然の厳粛さに目覚め、・・・・(中略)自然をとうとび、自然の調和をそこなうことなく、節度ある利用につとめ、自然環境の保全に国民の総力を結集すべき」としてこの憲章を制定した。自然は万物の宝庫であるとともに、この度経験もした恐ろしい存在でもある。自然と仲良くつき合っていくことこそ、持続可能な開発(sustainable development)が期待される。
日本女子大学教育文化振興桜楓会 桜楓新報
蟻川先生は今年3月までは日本女子大学の学長だったそうです。
東日本大震災後を生きる私たちをとりまくさまざまな問題について、未来を見据え、考えるためのヒントを随時掲載していく新シリーズに寄せて、化学者の視点から蟻川先生にお願いしたものだという事です。
化学者としての視点から学ぶことは多いですね。勉強してこその批判だと思いました。
東日本大震災復興支援 福島の子どもたちに日常生活を取り戻すための活動
日本女子大学の「桜楓新報」記事紹介。 2013年1月10日発行より、著者は住居学科教授、定行まり子さんです。
2011年3月11日の震災以降、「家政学部を考える会」として、(一社)日本女子大学教育文化振興桜楓会の協力の下、被災地の保育所の被害状況、避難の実態を調査してきていたとのことです。
支援している保育園を訪問、聞き取り調査の結果、外遊びが出来ない問題に対して食育の観点から「なぞなぞ野菜」というダンスを考案して保育園、幼稚園に提供している事。
また、子どもたちの放射能リスクを低減するための試みとして福島県伊達市小国地域の方々と協働研究を進めている。里山の美しい、実り豊かなところですが、原発災害によって、50キロ離れているものの広く汚染されています。ここでは、大学教授の下、市民とともに調理による放射能の除去率を引き出す計測をしています。さらに被服学科の教授によっては、放射能の提言する衣服や住まいの調査もされているとのことでした。
衣・食・住・健康という生活に根ざした視点でトータルに支援する日本女子大学の活動、よいですね!
なな色シスターズの中で日本女子大学に縁があり、被災地の復興支援についての記事が紹介されていました。
日本女子大学の「桜楓新報」記事紹介。 2013年1月10日発行より、著者は住居学科教授、定行まり子さんです。
2011年3月11日の震災以降、「家政学部を考える会」として、(一社)日本女子大学教育文化振興桜楓会の協力の下、被災地の保育所の被害状況、避難の実態を調査してきていたとのことです。
支援している保育園を訪問、聞き取り調査の結果、外遊びが出来ない問題に対して食育の観点から「なぞなぞ野菜」というダンスを考案して保育園、幼稚園に提供している事。
また、子どもたちの放射能リスクを低減するための試みとして福島県伊達市小国地域の方々と協働研究を進めている。里山の美しい、実り豊かなところですが、原発災害によって、50キロ離れているものの広く汚染されています。ここでは、大学教授の下、市民とともに調理による放射能の除去率を引き出す計測をしています。さらに被服学科の教授によっては、放射能の提言する衣服や住まいの調査もされているとのことでした。
衣・食・住・健康という生活に根ざした視点でトータルに支援する日本女子大学の活動、よいですね!
なな色シスターズの中で日本女子大学に縁があり、被災地の復興支援についての記事が紹介されていました。
このなな色メールの執筆者である私たち、なな色シスターズは、生活、食べること、人間関係、社会問題への取り組みなどをなんと前向きに模索しながら生きているのでしょう。私なんてはへこたれそうな時この原稿を書く事で心の整理がつき、忙しない毎日の中に他のメンバーの記事から刺激や気づきを得ることで埋没されずにセルフエスチュームを保っていられるのです。なな色シスターズの皆さんありがとう!ひかりの場所をつくってくれて!(なな色メールVol.21掲載の詩から引用)
秋田で暮らし始めて15年の月日が経とうとしています。私はひかりの場所を周りの人たちにどれくらいつくってあげられたのだろうか?とふと考えます。私は自分の考えが一番正しくて正当で、それが通らないと不満を感じてしまう所があります。そしてともすると感情的になり人目を気にせず声高になってしまいます。自分本位では人の苦労や悲しみを受け入れる余裕もあるはずがなく後悔は沢山あります。周りの人たちに嫌な思いをさせない素敵な女性でありたいと思っているのですが・・・。
最近、ネットで新しい大豆加工製品の通信販売ショップを見つけました。そこで、『Veggy』というベジタリアンのための雑誌を知り、定期購読することにしました。その雑誌の別冊創刊号に放射能シリーズがあります。(『被ばくからカラダを守る』には映画監督の鎌仲ひとみさんが載っていました。)
Veggyより…
「脱原発とベジタリアニズムについて、食の安全性と原発問題など環境問題は切り離せない関係性があり、自然食の専門家は放射能や農薬、化学肥料などが人間や自然に及ぼす影響を昔から知り、警告をしていました。多くの人々は気づくタイミングを逃してきたが、今、気づき始めています。「食」は“人を良くする”と書く。食を変えることで、一人ひとりの心に平和が取り戻せると、世界は平和を取り戻せることでしょう。この雑誌の主旨として、植物性食品のメリットや必要性を様々な観点から伝えること、ハッピーになるヒントを届けたい」すてき!
看護科の高校を卒業してすぐ勤めたカトリック系の病院は総婦長室の前に本棚があり、私はそこにあった本を時折借りて読んでいました。遠藤周作さんの本、犬飼道子さんの本…。中でも犬養さんの『人間の大地』はボートピープルが遭遇した残虐な体験にはとてもショックを受けました。当時、私が19歳の頃はバブル絶頂期、そんな日本にいる自分とのギャップに動揺しました。酷い現実を生きた人のことを思うと自分が何をどうすればいいのかわからず、ただ夜な夜な目を腫らして泣きました。それから、何度もボートピープルたちのことを考えました。ですが自分の日々の生活にその思いは霞んでいってしまっていました。今一度、あの時投げ出したものを手にとって消化したい。そう思い『人間の大地』を二十年近い年月を経て、また手にとっています。
“難民はどうしてできるのか?暮らしを、住処を奪われるとは?争いは何故生じるのか?”女史の本には戦争が飢餓をつくり、飢餓が戦争を呼びおこすことが書かれていました。「まず食べさせよ」と。“生が、どん底のきびしさに追いこまれるとき、たったひとつの道具だけが、生の保障となってゆく。それは人手である。ひとりよりはふたり、ふたりよりは三人、五人、十人。集って力をあわせたときにだけ、いかに乏しいみいりも増えるのだと。牛の糞を集めて叩いて燃料にする仕事も、ひとりと三人では結果が違う。子を産みつづけて多人口となる理由・原因は、先進国の人々がしばしば言うような無知からなどではない。考えぬかれたあげくの「生の知恵」の所産なのである。母体がどれほど弱っても産まねばならぬ。世界にはおしなべてひとりの飢餓者も出さずにすむだけの食べものがある。「遠い国の赤の他人の問題」と時に考えていた飢えは私たち自身も一端以上の責を負う「われわれの問題」である”と。
世界人口の20%に満たない富む国々が年間に棄てるまだ食べられるであろう食糧は70億ドルに換算されます。家庭教育において子供に食というものの意味と価値を教えたなら、これほどの数字にならないとあります。家庭から、母親が余分に作って捨てることのない工夫は必要でしょう。ですがもっと社会ぐるみで地産地消、動・植物のことを思った生き方(ビジネス、工業発展第一主義ではない)に変わらなくては。TPPで関税が撤廃されるということは、外資系の大手企業がどんどん入ってくることになり、全く逆の動きになります。心配です。(因みに犬養さんの本は初版が1983年)
私が肉食をやめている理由は初め長女のためでした。長女が動物愛護の気持ちからベジタリアンになったことによって私も感化されました。今では料理を研究できて楽しんでいます。苦労もあるものの思い切って食事を変えられて良かったと思っています。昨年秋ごろより11歳の長男も私と長女だけが食べている大豆製品のベジものを食べたがり義理の両親と夫には更に反対意見を言われて討論しましたが、放射能汚染の心配もあるのでいいタイミングだったと思います。まだ長男はいわゆる“ゆるベジ”で、たまにはお肉を食べたがり、安全な産地のものや日本海側のものであれば小さい魚だと食べさせています。二月は地元では“鱈祭り”(隣町、金浦の伝承祭)もありましたが今年は残念ですが控えました。鱈は回遊魚で大きい魚であるので放射能も濃縮されているとのこと。「日本海でとれたものだから大丈夫だ。」と義父などは言いますが、北海道では鱈から40ベクレル程の検出データがあるという情報もあるのです。それにしても食べるかどうか考える前に人間の利便のために被曝させたことを「ごめんなさい。」と先に魚たちにも言うべきですね。
測定してハッキリさせたい!近くに測定室あったらな。
秋田県北、大館のママたちで作っている測定室、ちょっとここで紹介しておきます。「すくすく測定室」です.
Ⅱへつづく
ひょうどうともこ
秋田で暮らし始めて15年の月日が経とうとしています。私はひかりの場所を周りの人たちにどれくらいつくってあげられたのだろうか?とふと考えます。私は自分の考えが一番正しくて正当で、それが通らないと不満を感じてしまう所があります。そしてともすると感情的になり人目を気にせず声高になってしまいます。自分本位では人の苦労や悲しみを受け入れる余裕もあるはずがなく後悔は沢山あります。周りの人たちに嫌な思いをさせない素敵な女性でありたいと思っているのですが・・・。
最近、ネットで新しい大豆加工製品の通信販売ショップを見つけました。そこで、『Veggy』というベジタリアンのための雑誌を知り、定期購読することにしました。その雑誌の別冊創刊号に放射能シリーズがあります。(『被ばくからカラダを守る』には映画監督の鎌仲ひとみさんが載っていました。)
Veggyより…
「脱原発とベジタリアニズムについて、食の安全性と原発問題など環境問題は切り離せない関係性があり、自然食の専門家は放射能や農薬、化学肥料などが人間や自然に及ぼす影響を昔から知り、警告をしていました。多くの人々は気づくタイミングを逃してきたが、今、気づき始めています。「食」は“人を良くする”と書く。食を変えることで、一人ひとりの心に平和が取り戻せると、世界は平和を取り戻せることでしょう。この雑誌の主旨として、植物性食品のメリットや必要性を様々な観点から伝えること、ハッピーになるヒントを届けたい」すてき!
看護科の高校を卒業してすぐ勤めたカトリック系の病院は総婦長室の前に本棚があり、私はそこにあった本を時折借りて読んでいました。遠藤周作さんの本、犬飼道子さんの本…。中でも犬養さんの『人間の大地』はボートピープルが遭遇した残虐な体験にはとてもショックを受けました。当時、私が19歳の頃はバブル絶頂期、そんな日本にいる自分とのギャップに動揺しました。酷い現実を生きた人のことを思うと自分が何をどうすればいいのかわからず、ただ夜な夜な目を腫らして泣きました。それから、何度もボートピープルたちのことを考えました。ですが自分の日々の生活にその思いは霞んでいってしまっていました。今一度、あの時投げ出したものを手にとって消化したい。そう思い『人間の大地』を二十年近い年月を経て、また手にとっています。
“難民はどうしてできるのか?暮らしを、住処を奪われるとは?争いは何故生じるのか?”女史の本には戦争が飢餓をつくり、飢餓が戦争を呼びおこすことが書かれていました。「まず食べさせよ」と。“生が、どん底のきびしさに追いこまれるとき、たったひとつの道具だけが、生の保障となってゆく。それは人手である。ひとりよりはふたり、ふたりよりは三人、五人、十人。集って力をあわせたときにだけ、いかに乏しいみいりも増えるのだと。牛の糞を集めて叩いて燃料にする仕事も、ひとりと三人では結果が違う。子を産みつづけて多人口となる理由・原因は、先進国の人々がしばしば言うような無知からなどではない。考えぬかれたあげくの「生の知恵」の所産なのである。母体がどれほど弱っても産まねばならぬ。世界にはおしなべてひとりの飢餓者も出さずにすむだけの食べものがある。「遠い国の赤の他人の問題」と時に考えていた飢えは私たち自身も一端以上の責を負う「われわれの問題」である”と。
世界人口の20%に満たない富む国々が年間に棄てるまだ食べられるであろう食糧は70億ドルに換算されます。家庭教育において子供に食というものの意味と価値を教えたなら、これほどの数字にならないとあります。家庭から、母親が余分に作って捨てることのない工夫は必要でしょう。ですがもっと社会ぐるみで地産地消、動・植物のことを思った生き方(ビジネス、工業発展第一主義ではない)に変わらなくては。TPPで関税が撤廃されるということは、外資系の大手企業がどんどん入ってくることになり、全く逆の動きになります。心配です。(因みに犬養さんの本は初版が1983年)
私が肉食をやめている理由は初め長女のためでした。長女が動物愛護の気持ちからベジタリアンになったことによって私も感化されました。今では料理を研究できて楽しんでいます。苦労もあるものの思い切って食事を変えられて良かったと思っています。昨年秋ごろより11歳の長男も私と長女だけが食べている大豆製品のベジものを食べたがり義理の両親と夫には更に反対意見を言われて討論しましたが、放射能汚染の心配もあるのでいいタイミングだったと思います。まだ長男はいわゆる“ゆるベジ”で、たまにはお肉を食べたがり、安全な産地のものや日本海側のものであれば小さい魚だと食べさせています。二月は地元では“鱈祭り”(隣町、金浦の伝承祭)もありましたが今年は残念ですが控えました。鱈は回遊魚で大きい魚であるので放射能も濃縮されているとのこと。「日本海でとれたものだから大丈夫だ。」と義父などは言いますが、北海道では鱈から40ベクレル程の検出データがあるという情報もあるのです。それにしても食べるかどうか考える前に人間の利便のために被曝させたことを「ごめんなさい。」と先に魚たちにも言うべきですね。
測定してハッキリさせたい!近くに測定室あったらな。
秋田県北、大館のママたちで作っている測定室、ちょっとここで紹介しておきます。「すくすく測定室」です.
Ⅱへつづく
ひょうどうともこ
ベジタリアンフードのネットショッピングサイト『自然菜食ハーモニーガーデン』より
菜食すると、人も地球も健康に。そのわけは
最近の研究では、人類の祖先の食事は木の実や茎、根、種子、そして果物などが主であったことが解明されています。今は砂漠が広がっている土地も、太古の昔は青々と緑が繁り人々は果実や青菜、穀物を食べて生活をしていました。人類はもともと、動物や鳥、魚をとって食べていたのではなくこれらのさまざまな生き物と共存していました。人間は動物よりも智慧がありますが、それは他の生物をしのいだり征服するためではなく生きる者たちの命を大切にし、慈しみと愛の心で、地球上の世界を平和に保つためでした。
菜食は、健康の妙薬
お肉やお魚を食べないと健康を保てないのではないかと考える方もいらっしゃいますが、ご心配はいりません。2003年6月、アメリカとカナダの栄養士会が共同でベジタリアン食についての新しいガイドラインとして、次のような発表をしました。
「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であると同時に必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」
地球のため、未来のために
現在、世界の穀物総生産量の約3分の2は、家畜の飼料であるといわれています。人間が農作物から摂取しているエネルギーをすべて動物の肉から摂取しようとすると家畜を養うために約10〜20倍の飼料を与えなければならずそのために必要な水は、約100倍であるとも言われています。ジョン・ロビンズはその著作『エコロジカル・ダイエット』の中で、こう書きました。
「カリフォルニアの肉1ポンドを食べないでいることは1年間シャワーを浴びないことよりも、水資源の節約になる」
動物の中で、もっとも力持ちと言われているゴリラは、菜食です。隆々としたたくましい筋肉は、肉食によって得たものではありません。多くのスポーツ選手も菜食家です。陸上界ではカール・ルイスやアベベ、テニス界ではテニスの女王と言われたナブロチロワや、イワン・レンドルなどが有名です。これらの選手たちの姿を見れば、菜食が健康を保つに充分であることが一目瞭然です。ベジタリアンの語源は、ギリシャ語の「ベジトゥス(健全な、生き生きとした)」です。菜食は心を穏やかにし、肉体的にも精神的にも生命体本来の真の力強さを与えてくれます。
世界全土でミートフリーデー
近年では世界中で、菜食は人の健康や地球環境の保全などのために非常に重要であることが、広く認められてきています。ポールマッカートニーの提案などによって、週に1度、月曜日や木曜日などに肉を食べないようにしようという「ミートフリーデー(ミートフリーマンデー)」はヨーロッパ各国や南北アメリカ、アジア、アフリカ、中東など全世界にその潮流が及び日本でも2007年より「日本ベジタリアン協会」が中心となって週に一度肉を食べない日を設けることや、菜食の意義を環境省に呼びかけるなどの動きがみられるようになってきています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
栄養面では牛乳、肉製品よりも大豆の方が(害もない上に)よほど良質の蛋白質でカルシウムも含んでいます。本来、脂肪は肉類など動物性の食べ物から大量にとる必要は無いとマクロビオティックの考え方でもいわれています。人間の体はよくできていて、炭水化物やたんぱく質からちゃんと脂肪を作り出すことが出来るのです。むしろその方がずっと自然なことで、穀物をまるごと食べることによって、たんぱく質と脂肪の両方をバランスよく適量に取り入れられるのです。穀物にも植物、種子類にも脂肪はあります。玄米など穀物をまるごと食べる食生活を続けていると、こってりした肉料理を以前ほど食べたいと思わなくなり、変化を感じます。(もしかして年頃もあるのかしらん?!)
料理も大豆製品の豆腐、おから、厚揚げを駆使していますが、厭きないように「大豆のお肉」という大豆の肉代替製品であたかも肉のような見かけのものを使用したりしています。てんぺという大豆の発酵食品やひよこ豆やその他の豆類もたまには食感が変わり料理もレパートリーが豊富になりました。レシピ、調理法を考えるのが楽しくて仕方がありません。ただ、最近ベジタリアンに仲間入りした二番目(長男)は、玄米食を嫌がり白米が多くなりがちなのでミネラル不足にならないか心配です。十七穀米の炊く際に混ぜるものを使用しています。
Ⅲへつづく
ひょうどうともこ
菜食すると、人も地球も健康に。そのわけは
最近の研究では、人類の祖先の食事は木の実や茎、根、種子、そして果物などが主であったことが解明されています。今は砂漠が広がっている土地も、太古の昔は青々と緑が繁り人々は果実や青菜、穀物を食べて生活をしていました。人類はもともと、動物や鳥、魚をとって食べていたのではなくこれらのさまざまな生き物と共存していました。人間は動物よりも智慧がありますが、それは他の生物をしのいだり征服するためではなく生きる者たちの命を大切にし、慈しみと愛の心で、地球上の世界を平和に保つためでした。
菜食は、健康の妙薬
お肉やお魚を食べないと健康を保てないのではないかと考える方もいらっしゃいますが、ご心配はいりません。2003年6月、アメリカとカナダの栄養士会が共同でベジタリアン食についての新しいガイドラインとして、次のような発表をしました。
「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であると同時に必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」
地球のため、未来のために
現在、世界の穀物総生産量の約3分の2は、家畜の飼料であるといわれています。人間が農作物から摂取しているエネルギーをすべて動物の肉から摂取しようとすると家畜を養うために約10〜20倍の飼料を与えなければならずそのために必要な水は、約100倍であるとも言われています。ジョン・ロビンズはその著作『エコロジカル・ダイエット』の中で、こう書きました。
「カリフォルニアの肉1ポンドを食べないでいることは1年間シャワーを浴びないことよりも、水資源の節約になる」
動物の中で、もっとも力持ちと言われているゴリラは、菜食です。隆々としたたくましい筋肉は、肉食によって得たものではありません。多くのスポーツ選手も菜食家です。陸上界ではカール・ルイスやアベベ、テニス界ではテニスの女王と言われたナブロチロワや、イワン・レンドルなどが有名です。これらの選手たちの姿を見れば、菜食が健康を保つに充分であることが一目瞭然です。ベジタリアンの語源は、ギリシャ語の「ベジトゥス(健全な、生き生きとした)」です。菜食は心を穏やかにし、肉体的にも精神的にも生命体本来の真の力強さを与えてくれます。
世界全土でミートフリーデー
近年では世界中で、菜食は人の健康や地球環境の保全などのために非常に重要であることが、広く認められてきています。ポールマッカートニーの提案などによって、週に1度、月曜日や木曜日などに肉を食べないようにしようという「ミートフリーデー(ミートフリーマンデー)」はヨーロッパ各国や南北アメリカ、アジア、アフリカ、中東など全世界にその潮流が及び日本でも2007年より「日本ベジタリアン協会」が中心となって週に一度肉を食べない日を設けることや、菜食の意義を環境省に呼びかけるなどの動きがみられるようになってきています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
栄養面では牛乳、肉製品よりも大豆の方が(害もない上に)よほど良質の蛋白質でカルシウムも含んでいます。本来、脂肪は肉類など動物性の食べ物から大量にとる必要は無いとマクロビオティックの考え方でもいわれています。人間の体はよくできていて、炭水化物やたんぱく質からちゃんと脂肪を作り出すことが出来るのです。むしろその方がずっと自然なことで、穀物をまるごと食べることによって、たんぱく質と脂肪の両方をバランスよく適量に取り入れられるのです。穀物にも植物、種子類にも脂肪はあります。玄米など穀物をまるごと食べる食生活を続けていると、こってりした肉料理を以前ほど食べたいと思わなくなり、変化を感じます。(もしかして年頃もあるのかしらん?!)
料理も大豆製品の豆腐、おから、厚揚げを駆使していますが、厭きないように「大豆のお肉」という大豆の肉代替製品であたかも肉のような見かけのものを使用したりしています。てんぺという大豆の発酵食品やひよこ豆やその他の豆類もたまには食感が変わり料理もレパートリーが豊富になりました。レシピ、調理法を考えるのが楽しくて仕方がありません。ただ、最近ベジタリアンに仲間入りした二番目(長男)は、玄米食を嫌がり白米が多くなりがちなのでミネラル不足にならないか心配です。十七穀米の炊く際に混ぜるものを使用しています。
Ⅲへつづく
ひょうどうともこ
ハワード・F・ライマンという元カウボーイの菜食主義者の方の本『まだ、肉を食べているのですか』はショッキングでした。彼は四代続いた酪農家でした。その本によると牛が屠蓄されると、その半分ほどは食用にならない。腸とその内容物、頭部、ひづめ、角など。血と骨も。それらはレンダリング・プラント(動物性脂肪精製工場)というところに運ばれる。病気で死んだ牛はまるごと!!野犬やノラ猫、ひき逃げされた死体などの動物管理局に保護された動物も混ざっているとか。この身の毛もよだつ混合物はミンチに刻まれ、高温蒸気で調理される。浮き上がった軽い脂肪分は化粧品や潤滑油、せっけん、ろうそく、ワックスに。より重いたんぱく原料等は乾燥され、茶色の“肉骨粉”に加工される。言いたくありませんが糞便含むそれは家畜の安い飼料として、酪農家に買うように流通されているのです。私たちがステーキを食べたとします。そのステーキに、紛れ込んでいるものの正体がこれです。驚愕の事実です。これを知ったハワード・F・ライマンはオプラのテレビ番組に出演して真実を語り、テキサスの家畜業者より訴えられたのです。(オプラもテレビ番組も訴えられたらしいです。)
ハワード氏は彼の父親たち世代が行ってきた有機農業を軽蔑し、新しい科学農業に心酔しやり方を代えて行きます。ところが、抗生物質、成長ホルモンをどんどん使い、牛の体にはハエを殺すために殺虫剤をふりかける、牛のエサに牧草をやめて穀物にする。そして不自然なものにまみれた牛が体調不良となる。彼は問題をかかえながらの経営で資金繰りに喘ぎながら病気を発症(脊髄の腫瘍)。その後レイチェル・カーソンの『沈黙の春』と出会います。農業をやめる決心をした頃にこの本を読んだ彼は、どうして始める前に出会えなかったのかと残念に思ったと書いています。
昔のように、たまに “ご馳走として肉を感謝して摂る”のではない今の食生活は脂肪のとりすぎとなっています。 “食べる時期にだけ覚悟を決めて自分で殺した動物の命をその動物と神様に感謝していただく”、これが本当の食肉の姿勢だと思います。
1ポンドの牛肉を得るために16ポンドの穀物を与える。環境面、エネルギー面のコストは?人類がまかないきれない贅沢をしているのは明らかです。料理の雑誌には肉料理レシピの多いこと!こんなに毎日食べるのを皆でやめれば、環境にも被害の及ばない消費のままでいられたでしょう。日本はアメリカにとっていい商い相手とまんまとなっていったのです。
高校時代、UKミュージックに夢中だった私は、ファンだったとあるアイドルミュージシャンがベジタリアンだと知り、自分もそうあろうとしたことがありました。ところが、街でのコロッケ、ささみチーズフライの買い食いの誘惑に負けて一週間で挫折。ミーハーな理由ではこんなもんですね。
先日、デビッド・ボウイの「Where are We Now?」という新譜のビデオクリップを深夜放送のMTVで見ました。人間社会に投げかけられた問いのようでもあり、何でしょう、御年66歳になるボウイの音楽に涙がこぼれました。切ないセクシーさを感じさせる曲でした。そういえば、パティ・スミスが主な都市部の他、仙台や広島でも公演に来たとか。彼女も66歳って言っていました!彼女は福島の現状にとても同情し、毎日思い続けているとメッセージをくれています。若かった時に好きだったアーティストたちがまだまだ活躍しているのを見ると嬉しくなりますね。それぞれ年期が入って歴史を感じます。容貌は老いてしまっても精神的、霊的な成長があると思います。年をとっても堂々としていてかっこいいです。
Ⅳへつづく
ひょうどうともこ
ハワード氏は彼の父親たち世代が行ってきた有機農業を軽蔑し、新しい科学農業に心酔しやり方を代えて行きます。ところが、抗生物質、成長ホルモンをどんどん使い、牛の体にはハエを殺すために殺虫剤をふりかける、牛のエサに牧草をやめて穀物にする。そして不自然なものにまみれた牛が体調不良となる。彼は問題をかかえながらの経営で資金繰りに喘ぎながら病気を発症(脊髄の腫瘍)。その後レイチェル・カーソンの『沈黙の春』と出会います。農業をやめる決心をした頃にこの本を読んだ彼は、どうして始める前に出会えなかったのかと残念に思ったと書いています。
昔のように、たまに “ご馳走として肉を感謝して摂る”のではない今の食生活は脂肪のとりすぎとなっています。 “食べる時期にだけ覚悟を決めて自分で殺した動物の命をその動物と神様に感謝していただく”、これが本当の食肉の姿勢だと思います。
1ポンドの牛肉を得るために16ポンドの穀物を与える。環境面、エネルギー面のコストは?人類がまかないきれない贅沢をしているのは明らかです。料理の雑誌には肉料理レシピの多いこと!こんなに毎日食べるのを皆でやめれば、環境にも被害の及ばない消費のままでいられたでしょう。日本はアメリカにとっていい商い相手とまんまとなっていったのです。
高校時代、UKミュージックに夢中だった私は、ファンだったとあるアイドルミュージシャンがベジタリアンだと知り、自分もそうあろうとしたことがありました。ところが、街でのコロッケ、ささみチーズフライの買い食いの誘惑に負けて一週間で挫折。ミーハーな理由ではこんなもんですね。
先日、デビッド・ボウイの「Where are We Now?」という新譜のビデオクリップを深夜放送のMTVで見ました。人間社会に投げかけられた問いのようでもあり、何でしょう、御年66歳になるボウイの音楽に涙がこぼれました。切ないセクシーさを感じさせる曲でした。そういえば、パティ・スミスが主な都市部の他、仙台や広島でも公演に来たとか。彼女も66歳って言っていました!彼女は福島の現状にとても同情し、毎日思い続けているとメッセージをくれています。若かった時に好きだったアーティストたちがまだまだ活躍しているのを見ると嬉しくなりますね。それぞれ年期が入って歴史を感じます。容貌は老いてしまっても精神的、霊的な成長があると思います。年をとっても堂々としていてかっこいいです。
Ⅳへつづく
ひょうどうともこ
次に菜食のススメというサイトから拾った詩を一部紹介します。覚悟してから読んでみてください。もし、心の準備が出来ていないのであれば、今はよしておいて貰ってもかまいません。
∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵
「こんにちわ。私はもと、牛だったのです。日本のある牧場で生まれました。産まれて5日目のこと、かあさんと一緒にいた場所から遠く離れた暗い木の檻の中へ移されて、もうかあさんの乳は飲めなくなりました。かあさんは毎日、毎日大量の乳をしぼられます。わたしを産んですぐに人工授精させられたのです。そして、わたしにはおかあさんの乳首からではなく、バケツから肉や骨の匂いのした乳があたえられました。
わたしには弟がいたのですが、産まれて1週間でいなくなりました。おとこの子は、仔牛のうちに殺されるそうです。そのうちかあさんも、いなくなりました。 乳が出にくくなったのです。まだ3歳でした。かあさんが殺されて、何の用途に使われたのかはわかりませんが、ここにいるほかの牛たちも、いずれ殺されるんだということがなんとなく、雰囲気でつかめました。そういう運命なんだようです。そしていずれわたしも殺されるようなんです。お願い!たすけて。
死にたくない。生きているという事は、どういうことなの?わたしたちは天寿をまっとうする資格なんてないの?(中略)いつも突然、何頭かの仲間たちが連れて行かれます。そして二度とここ(牧場)へ は戻ってきません。連れて行かれる仲間は、突然その日に決まります。だからお別れを言う間もないのです。ロープで引っ張っていかれる仲間たちは、殺されることを知っているので、動こうとしません。でも、何度も何度もたたかれて、どんなに抵抗してもトラックにのせられます。
私達はいつも運動不足です。日光にあたる機会もなく、歩き回る事すらできません。ある日、太りすぎた仲間が、体重をささえきれなくなってとうとう立てなくなってしまいました。骨折したんだと思います。そして、すぐ(とさつ)場で殺されました。骨折した牛はもう、人間の食用にはなれないそうで、医者にも見せず、骨折しただけで殺され、ペットフード用の肉になりました。
いよいよ、私にその日がきました。あの、血のにおいのする小屋へ行くことになりました。覚悟は、全然できていませんでした。ただ、ただ、悲しかった。目から涙があふれ、この世に思い残すことがいっぱいです。死にたくない!私は、まだ若いのです。 お願い!だれか助けて!!
人間達は、これから殺す動物に慈悲の心はありません。最後まで鬼のようなこの人間たち!恐怖と恨みで涙がいっぱいになりました。首のあたりにナイフを入れられて血がだんだんと下に落ちていく。
・・・数時間のうちに私のからだはばらばらに解体されていきました。
・・・私は死にました。でも魂はちゃんとその光景を見ていました。私の体・・・。何人の人間たちが食べるの?私は人間を襲ったり食べたりしたことないのに、私は人間に食べられる。私と人間との間に、どんなちがいがあるのだというの?」
…以上、詩、牛たちの心の声…
全文はこちらで
※ここでは乳牛のは3歳で行われた事になっていますが、実際は24ヶ月ぐらいでされます。今まででBSEが発見された牛のなかで一番若年で21ヶ月だったことから、BSE検査は21ヶ月すぎないと検査できません。アメリカでは18ヶ月でされます。ですので、アメリカの牛はほとんどの牛がBSE検査をしていません。
∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵
つづきはⅤへ
∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵
「こんにちわ。私はもと、牛だったのです。日本のある牧場で生まれました。産まれて5日目のこと、かあさんと一緒にいた場所から遠く離れた暗い木の檻の中へ移されて、もうかあさんの乳は飲めなくなりました。かあさんは毎日、毎日大量の乳をしぼられます。わたしを産んですぐに人工授精させられたのです。そして、わたしにはおかあさんの乳首からではなく、バケツから肉や骨の匂いのした乳があたえられました。
わたしには弟がいたのですが、産まれて1週間でいなくなりました。おとこの子は、仔牛のうちに殺されるそうです。そのうちかあさんも、いなくなりました。 乳が出にくくなったのです。まだ3歳でした。かあさんが殺されて、何の用途に使われたのかはわかりませんが、ここにいるほかの牛たちも、いずれ殺されるんだということがなんとなく、雰囲気でつかめました。そういう運命なんだようです。そしていずれわたしも殺されるようなんです。お願い!たすけて。
死にたくない。生きているという事は、どういうことなの?わたしたちは天寿をまっとうする資格なんてないの?(中略)いつも突然、何頭かの仲間たちが連れて行かれます。そして二度とここ(牧場)へ は戻ってきません。連れて行かれる仲間は、突然その日に決まります。だからお別れを言う間もないのです。ロープで引っ張っていかれる仲間たちは、殺されることを知っているので、動こうとしません。でも、何度も何度もたたかれて、どんなに抵抗してもトラックにのせられます。
私達はいつも運動不足です。日光にあたる機会もなく、歩き回る事すらできません。ある日、太りすぎた仲間が、体重をささえきれなくなってとうとう立てなくなってしまいました。骨折したんだと思います。そして、すぐ(とさつ)場で殺されました。骨折した牛はもう、人間の食用にはなれないそうで、医者にも見せず、骨折しただけで殺され、ペットフード用の肉になりました。
いよいよ、私にその日がきました。あの、血のにおいのする小屋へ行くことになりました。覚悟は、全然できていませんでした。ただ、ただ、悲しかった。目から涙があふれ、この世に思い残すことがいっぱいです。死にたくない!私は、まだ若いのです。 お願い!だれか助けて!!
人間達は、これから殺す動物に慈悲の心はありません。最後まで鬼のようなこの人間たち!恐怖と恨みで涙がいっぱいになりました。首のあたりにナイフを入れられて血がだんだんと下に落ちていく。
・・・数時間のうちに私のからだはばらばらに解体されていきました。
・・・私は死にました。でも魂はちゃんとその光景を見ていました。私の体・・・。何人の人間たちが食べるの?私は人間を襲ったり食べたりしたことないのに、私は人間に食べられる。私と人間との間に、どんなちがいがあるのだというの?」
…以上、詩、牛たちの心の声…
全文はこちらで
※ここでは乳牛のは3歳で行われた事になっていますが、実際は24ヶ月ぐらいでされます。今まででBSEが発見された牛のなかで一番若年で21ヶ月だったことから、BSE検査は21ヶ月すぎないと検査できません。アメリカでは18ヶ月でされます。ですので、アメリカの牛はほとんどの牛がBSE検査をしていません。
∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵
つづきはⅤへ
次の引用文は健康の側面からのものです。
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日本は季節、雨量など農作物を栽培するには適した国です。しかし、牛を放牧するにはあまり適した土地がないので牛を飼育するには日本はあまり適していない国です。牛を飼う土地のない国は酪農の歴史もないし酪農食品を食べてきた歴史もあまりありません。それだけに酪農食品に対して日本人は弱く、肥満や高脂血症、糖尿病などの病気になりやすい体質をしています。なのに「肉を食べろ、牛乳を飲め」と国や栄養士、医者などが勧めています。その結果が近年の肥満です。
肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧などのリスクが高まる病気の元です。唾液に澱粉を分解する酵素を持っているのは動物では人間だけです。このことで分かるように人間は穀類を中心に摂ることが一番効率よく栄養が摂れ、消化もスムーズに行え、体に負担をかけずにエネルギーを生み出すことができる動物です。体に負担をかけないからこそ健康になれるのです。そんなことはまったく無視して今の栄養学では栄養とカロリー計算とバランスのみを最重要視しています。栄養があって色々な食品を1日30品目摂るようなバラエティーに富む食生活をするよう勧めています。
しかし、これは本当でしょうか。肉を食べなければ筋肉が付かないと思っている方がほとんどだと思いますが、ゴリラやサルなどは果物だけであれだけの体をつくっています。馬や牛は草だけであれだけ大きな体を維持しているし健康です。動物にとって偏食があたり前。動物で雑食をしているのはイタチとタヌキとネズミくらいで大半の動物は超偏食です。それでこそ健康でいられるのです。
日本は農耕民族で昔から穀類や野菜類を中心に食べてきました。体もそれらを効率的に消化するように日本人の腸は肉食をする欧米人に比べ長くなっているなど植物性食品には強い反面、動物性食品には遺伝的に弱い体をしています。このような体のため日本人は大豆製品など穀類を摂ることで血液の流れなどが良くなる体質をしています。特にアジア系女性は白人女性に比べ脂肪の溜まりやすい体質をしています。欧米人の体質と日本人の体質は違いますが、栄養学や医療などは、欧米人とアジア人は同じということを前提にすべてを行います。
私の住む山口県柳井市の近くに錦帯橋で有名な岩国市があります。その岩国市には米軍基地があり白人のアメリカ人は冬でもTシャツ1枚という人を町でよく見かけます。しかし、日本人には冷え性が多い。これは牛や豚の体温は高めで(アメリカ人)魚は冷たい水の中で体温が低いこと(日本人)に似ています。その体温の低い日本人が常温で固まる動物性脂肪を摂れば血の流れが悪くなることは火を見るよりも明らかです。このように人種や地域を無視してドイツから持ち込んだ栄養学を無理矢理日本に当てはめてしまったため医療費30兆円超の病人大国日本になってしまいました。
栄養があるなしではなく、日本や日本人に合った食品か、日本人に必要な食品かどうかという視点で食品は見ていただきたいと思います。
「肉食や乳食は、寒冷な自然環境であるため、穀類やイモ類の収穫が期待できない地域で生まれた『代用食文化』である。」
(『伝統色の復権』島田彰夫著・東洋経済・P.126)
肉や乳製品をたくさん摂るようになって今まで日本になかった病気が増えました。その一つに肥満があります。現在、日本には糖尿病患者が690万人、糖尿病予備軍が680万人います。肥満は糖尿病などの原因になります。糖尿病になる食事とは高脂肪・低繊維食です。ファーストフードで提供されるメニュー、暖めるだけですぐに食べられる加工食品などに高脂肪・低繊維食品が多く、アメリカでもそれらをジャンクフード(ガラクタ食べ物)と呼ぶほど人の健康にとって価値のない食品です。ファーストフードや加工食品に多く使われているのが肉です。この肉に脂肪が多く含まれています。
財団法人 山口県社会保険協会が配布した冊子『これならできる健康日本21』(監修 長谷川敏彦)
「日本人の食生活で、最も大きく増えたのが動物性脂肪の摂取です。脂肪のとり過ぎは、心臓病や脳卒中の原因になります。とり過ぎには十分注意しましょう。」
「洋食には高脂肪の乳製品が比較的多く使われているのでさっぱりメニューの和食にかえましょう。」
と乳製品は高脂肪食品と注意しています。
社会保険を払っている人たちが病気になれば、診療に対する保険料を払わなければならない立場の団体は肉や乳製品のとり過ぎを注意します。その反対に食肉を普及させる団体である畜産振興事業団は以下のような行動をとります。畜産振興事業団は沖縄の長寿と肉食習慣の関係を調べるため高名な栄養学者や骨董店経営者で料理研究家の魚柄仁之助氏などで調査団をつくり調査をしました。
沖縄の長寿老人は肉はあまり食べずむしろ魚の方が好きという結果がでました。畜産物の販売を拡大しなければならない畜産振興事業団にとって沖縄は豚肉の消費量が日本一なので当然肉を多く食べているだろうと考えていただけにまったく逆の結果が出たことに困惑しました。しかし、畜産振興事業団が出したハンドブックには調査結果とは違い、沖縄の長寿老人はたくさんの肉を食べるから長生きができるかのように書かれていたそうです。そのハンドブックは全国の保健所に無料で配布されたため、いかにも肉は日本人の健康や長寿には必要な食品かのように思わせるウソの情報を信じ、栄養士などが肉や乳製品の普及に力をそそぎました。(『うおつか流 清貧の食卓』魚柄仁之助著・農文協・P.59)
病気が増えれば保険金を支払わなければならなくなり運営が難しくなる社会保険庁などは動物性食品の弊害(本当のこと)を注意するが、畜産振興事業団など畜産物の販売を拡大することを目的につくられた団体は真実とは異なる(ウソの)調査結果を無料で配布してまで畜産物を多く摂らせようしています。栄養士がカロリー計算をしなければならないのは牛乳を飲め、肉を食べろなどカロリーの高い動物性食品を摂るからであり、日本の伝統食を食べていればカロリー計算などはしなくても済みます。ウソの情報に騙されて体に良くない動物性食品を多く摂るから病人が増え医療費を国家予算の3分の1まで使う病人大国になったのです。このまま行けば日本は医療費に潰されてしまいます。
「もろもろの汚染の中で、もっともおそろしい汚染は、消費者の頭の汚染である」(バックミンスター・フラー)と言われるようにウソの情報を流してでも物を売ることが当たり前のことのように行われています。このようなことは早く止めていただきたいと思います。新聞広告のように「牛肉を食べると元気になる。」は間違いで「牛肉を食べると元気は出なくなる」がホントです。元気な人でも肉食をすると元気が出なくなるのですから病気の人ならなおさらです。使えるエネルギーのほとんどを消化に回せば病気も治りません。だから、病気の人は一度、肉や牛乳、卵を食べないという食生活を試してみてはいかがでしょうか。病気も快方に向かうかもしれません。
「このB・ベンナー病院は世界で最初の自然療法病院です。この病院では、食事に肉や牛乳、卵を一切使わずに、黒パンや野菜、果物、ヨーグルトとといったRaw foodsを軸に治療を行い、患者には毎朝ニンジンジュースとリンゴで作ったジュースを出していました。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡辺昇一・石原結實 著・PHP研究所・P.82) (注)ベルツ=ドイツの医学者。明治9年に東京医学校(現在の東京大学医学部)に招かれ、同38年まで日本に滞在、わが国の近代医学の発展に寄与した。日本にドイツの栄養学も紹介。
<エコロジカル・ヘルシーショップ三友“肉を食べると元気になるはホント?”より引用>
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つづきはⅥへ
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日本は季節、雨量など農作物を栽培するには適した国です。しかし、牛を放牧するにはあまり適した土地がないので牛を飼育するには日本はあまり適していない国です。牛を飼う土地のない国は酪農の歴史もないし酪農食品を食べてきた歴史もあまりありません。それだけに酪農食品に対して日本人は弱く、肥満や高脂血症、糖尿病などの病気になりやすい体質をしています。なのに「肉を食べろ、牛乳を飲め」と国や栄養士、医者などが勧めています。その結果が近年の肥満です。
肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧などのリスクが高まる病気の元です。唾液に澱粉を分解する酵素を持っているのは動物では人間だけです。このことで分かるように人間は穀類を中心に摂ることが一番効率よく栄養が摂れ、消化もスムーズに行え、体に負担をかけずにエネルギーを生み出すことができる動物です。体に負担をかけないからこそ健康になれるのです。そんなことはまったく無視して今の栄養学では栄養とカロリー計算とバランスのみを最重要視しています。栄養があって色々な食品を1日30品目摂るようなバラエティーに富む食生活をするよう勧めています。
しかし、これは本当でしょうか。肉を食べなければ筋肉が付かないと思っている方がほとんどだと思いますが、ゴリラやサルなどは果物だけであれだけの体をつくっています。馬や牛は草だけであれだけ大きな体を維持しているし健康です。動物にとって偏食があたり前。動物で雑食をしているのはイタチとタヌキとネズミくらいで大半の動物は超偏食です。それでこそ健康でいられるのです。
日本は農耕民族で昔から穀類や野菜類を中心に食べてきました。体もそれらを効率的に消化するように日本人の腸は肉食をする欧米人に比べ長くなっているなど植物性食品には強い反面、動物性食品には遺伝的に弱い体をしています。このような体のため日本人は大豆製品など穀類を摂ることで血液の流れなどが良くなる体質をしています。特にアジア系女性は白人女性に比べ脂肪の溜まりやすい体質をしています。欧米人の体質と日本人の体質は違いますが、栄養学や医療などは、欧米人とアジア人は同じということを前提にすべてを行います。
私の住む山口県柳井市の近くに錦帯橋で有名な岩国市があります。その岩国市には米軍基地があり白人のアメリカ人は冬でもTシャツ1枚という人を町でよく見かけます。しかし、日本人には冷え性が多い。これは牛や豚の体温は高めで(アメリカ人)魚は冷たい水の中で体温が低いこと(日本人)に似ています。その体温の低い日本人が常温で固まる動物性脂肪を摂れば血の流れが悪くなることは火を見るよりも明らかです。このように人種や地域を無視してドイツから持ち込んだ栄養学を無理矢理日本に当てはめてしまったため医療費30兆円超の病人大国日本になってしまいました。
栄養があるなしではなく、日本や日本人に合った食品か、日本人に必要な食品かどうかという視点で食品は見ていただきたいと思います。
「肉食や乳食は、寒冷な自然環境であるため、穀類やイモ類の収穫が期待できない地域で生まれた『代用食文化』である。」
(『伝統色の復権』島田彰夫著・東洋経済・P.126)
肉や乳製品をたくさん摂るようになって今まで日本になかった病気が増えました。その一つに肥満があります。現在、日本には糖尿病患者が690万人、糖尿病予備軍が680万人います。肥満は糖尿病などの原因になります。糖尿病になる食事とは高脂肪・低繊維食です。ファーストフードで提供されるメニュー、暖めるだけですぐに食べられる加工食品などに高脂肪・低繊維食品が多く、アメリカでもそれらをジャンクフード(ガラクタ食べ物)と呼ぶほど人の健康にとって価値のない食品です。ファーストフードや加工食品に多く使われているのが肉です。この肉に脂肪が多く含まれています。
財団法人 山口県社会保険協会が配布した冊子『これならできる健康日本21』(監修 長谷川敏彦)
「日本人の食生活で、最も大きく増えたのが動物性脂肪の摂取です。脂肪のとり過ぎは、心臓病や脳卒中の原因になります。とり過ぎには十分注意しましょう。」
「洋食には高脂肪の乳製品が比較的多く使われているのでさっぱりメニューの和食にかえましょう。」
と乳製品は高脂肪食品と注意しています。
社会保険を払っている人たちが病気になれば、診療に対する保険料を払わなければならない立場の団体は肉や乳製品のとり過ぎを注意します。その反対に食肉を普及させる団体である畜産振興事業団は以下のような行動をとります。畜産振興事業団は沖縄の長寿と肉食習慣の関係を調べるため高名な栄養学者や骨董店経営者で料理研究家の魚柄仁之助氏などで調査団をつくり調査をしました。
沖縄の長寿老人は肉はあまり食べずむしろ魚の方が好きという結果がでました。畜産物の販売を拡大しなければならない畜産振興事業団にとって沖縄は豚肉の消費量が日本一なので当然肉を多く食べているだろうと考えていただけにまったく逆の結果が出たことに困惑しました。しかし、畜産振興事業団が出したハンドブックには調査結果とは違い、沖縄の長寿老人はたくさんの肉を食べるから長生きができるかのように書かれていたそうです。そのハンドブックは全国の保健所に無料で配布されたため、いかにも肉は日本人の健康や長寿には必要な食品かのように思わせるウソの情報を信じ、栄養士などが肉や乳製品の普及に力をそそぎました。(『うおつか流 清貧の食卓』魚柄仁之助著・農文協・P.59)
病気が増えれば保険金を支払わなければならなくなり運営が難しくなる社会保険庁などは動物性食品の弊害(本当のこと)を注意するが、畜産振興事業団など畜産物の販売を拡大することを目的につくられた団体は真実とは異なる(ウソの)調査結果を無料で配布してまで畜産物を多く摂らせようしています。栄養士がカロリー計算をしなければならないのは牛乳を飲め、肉を食べろなどカロリーの高い動物性食品を摂るからであり、日本の伝統食を食べていればカロリー計算などはしなくても済みます。ウソの情報に騙されて体に良くない動物性食品を多く摂るから病人が増え医療費を国家予算の3分の1まで使う病人大国になったのです。このまま行けば日本は医療費に潰されてしまいます。
「もろもろの汚染の中で、もっともおそろしい汚染は、消費者の頭の汚染である」(バックミンスター・フラー)と言われるようにウソの情報を流してでも物を売ることが当たり前のことのように行われています。このようなことは早く止めていただきたいと思います。新聞広告のように「牛肉を食べると元気になる。」は間違いで「牛肉を食べると元気は出なくなる」がホントです。元気な人でも肉食をすると元気が出なくなるのですから病気の人ならなおさらです。使えるエネルギーのほとんどを消化に回せば病気も治りません。だから、病気の人は一度、肉や牛乳、卵を食べないという食生活を試してみてはいかがでしょうか。病気も快方に向かうかもしれません。
「このB・ベンナー病院は世界で最初の自然療法病院です。この病院では、食事に肉や牛乳、卵を一切使わずに、黒パンや野菜、果物、ヨーグルトとといったRaw foodsを軸に治療を行い、患者には毎朝ニンジンジュースとリンゴで作ったジュースを出していました。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡辺昇一・石原結實 著・PHP研究所・P.82) (注)ベルツ=ドイツの医学者。明治9年に東京医学校(現在の東京大学医学部)に招かれ、同38年まで日本に滞在、わが国の近代医学の発展に寄与した。日本にドイツの栄養学も紹介。
<エコロジカル・ヘルシーショップ三友“肉を食べると元気になるはホント?”より引用>
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つづきはⅥへ
先日から父が薦めてくれていた本を、帰省した際に貰い受けて読みました。『なぜ、「これ」は健康にいいのか?副交感神経が人生の質を決める』小林弘幸(順天堂大学医学部教授)サンマーク出版 内容は、自律神経をバランスよく保つことで健康が保たれるというもの。子どもの頃以来、過度の交感神経優位で常に過緊張によるストレスにより心身ともに健康を損なっていることを自覚している私。
五十肩になったのは2年前のことです。痛みが一番ひどいときは、毎晩身体を硬くして眠るため、朝起きたら身体じゅうがカチカチになって痛くてたまりませんでした。肩も手も動かせない、車の運転さえままならない。自暴自棄になっていた時に、私の身体の不調をひとつひとつ説明してもらえる出会いがありました。
親に気を使い、回りに気を使い、家族に気を使い・・・過度の交感神経優位。自律神経のアンバランスによる血液循環の悪さと臓器の機能低下。加えて、小さな肺(先天的)と大きな下半身(交通事故の後遺症)というアンバランスな身体を有したことによる慢性的な身体内の酸素不足。酸素不足による疲労物質の細胞内への蓄積、滞留。体調が良くなるわけがなかったのです。
この本によると「交感神経」が低くても良くないとのこと。両方の自律神経がバランスよく働いていることが一番の健康の秘訣だそうです。本に書いてあった健康の秘訣のポイントまとめてみました。箇条書きで説明不足かも知れません。詳しいことは本を読んでみて下さい。
〇副交感神経が低下すると血管が老化し、免疫力が低下、身体は病気になりやすい。
〇交感神経が活性化していることも大事。適度な刺激、適度な行動。適度なやる気。
〇腸内環境が大事。腸が汚れると、汚れた血液が体を回って全身が不調になる。
〇朝は体調が不安定。運動をするなら夜。ハードなジョギングよりウォーキングが良い。
〇笑顔が大事(口角が上がる笑顔)。愚痴を言わず、弱音を吐かず、笑顔で努力をする。
〇緊張場面では、深呼吸。急いでいる時には、「ゆっくり早く」が理想。
50歳で折り返し。これからの人生はいただいたものだと思います。でも、神様は私をのんびりさせて下さらなかった。体調不良に悩まされた後に、体調不良の原因を突き止めて、心身ともに上向いてきた今は、一生懸命頭を使い身体を動かして働かないといけなくなりました。これが神様が与えて下さった私の運命。でも、有難いです。今こうしてチャンスをいただけたことに感謝して、ゆっくり前に進んでいこうと思います。
原発の問題も、エネルギーの問題も、エコの問題も、今の日本は問題は山積み。社会問題について、一市民として関わって何かをする時間が今は取れないこと・・・が、ちょっと残念。積極的に関わることが今はできないけれど、勉強することはできるし、知って考えることもできる。今はそんな関わり方をしていく時期なのかなと思っています。なな色シスターズの皆さんから、誌上を通して、あるいはプライベートで、学ぶ機会をいただけることをとても嬉しく思っています。私も気になる記事を紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします♪
五十肩になったのは2年前のことです。痛みが一番ひどいときは、毎晩身体を硬くして眠るため、朝起きたら身体じゅうがカチカチになって痛くてたまりませんでした。肩も手も動かせない、車の運転さえままならない。自暴自棄になっていた時に、私の身体の不調をひとつひとつ説明してもらえる出会いがありました。
親に気を使い、回りに気を使い、家族に気を使い・・・過度の交感神経優位。自律神経のアンバランスによる血液循環の悪さと臓器の機能低下。加えて、小さな肺(先天的)と大きな下半身(交通事故の後遺症)というアンバランスな身体を有したことによる慢性的な身体内の酸素不足。酸素不足による疲労物質の細胞内への蓄積、滞留。体調が良くなるわけがなかったのです。
この本によると「交感神経」が低くても良くないとのこと。両方の自律神経がバランスよく働いていることが一番の健康の秘訣だそうです。本に書いてあった健康の秘訣のポイントまとめてみました。箇条書きで説明不足かも知れません。詳しいことは本を読んでみて下さい。
〇副交感神経が低下すると血管が老化し、免疫力が低下、身体は病気になりやすい。
〇交感神経が活性化していることも大事。適度な刺激、適度な行動。適度なやる気。
〇腸内環境が大事。腸が汚れると、汚れた血液が体を回って全身が不調になる。
〇朝は体調が不安定。運動をするなら夜。ハードなジョギングよりウォーキングが良い。
〇笑顔が大事(口角が上がる笑顔)。愚痴を言わず、弱音を吐かず、笑顔で努力をする。
〇緊張場面では、深呼吸。急いでいる時には、「ゆっくり早く」が理想。
50歳で折り返し。これからの人生はいただいたものだと思います。でも、神様は私をのんびりさせて下さらなかった。体調不良に悩まされた後に、体調不良の原因を突き止めて、心身ともに上向いてきた今は、一生懸命頭を使い身体を動かして働かないといけなくなりました。これが神様が与えて下さった私の運命。でも、有難いです。今こうしてチャンスをいただけたことに感謝して、ゆっくり前に進んでいこうと思います。
原発の問題も、エネルギーの問題も、エコの問題も、今の日本は問題は山積み。社会問題について、一市民として関わって何かをする時間が今は取れないこと・・・が、ちょっと残念。積極的に関わることが今はできないけれど、勉強することはできるし、知って考えることもできる。今はそんな関わり方をしていく時期なのかなと思っています。なな色シスターズの皆さんから、誌上を通して、あるいはプライベートで、学ぶ機会をいただけることをとても嬉しく思っています。私も気になる記事を紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします♪
牛乳も人間にとっては体に良いものではないのです。実は私は幼少の頃より牛乳大好きで育ちました。もともと小柄だった私は背が高くなりたくて風呂上りにはコップ一杯ゴクゴクと一気に飲んできました。10年前に自然育児友の会に入会したママ友にその会員の中に「牛乳は飲まない」と言っている人がいると聞き、「じゃあ、何を飲めばいいの?」と驚いた覚えがあります。そこで私は豆乳なるものの存在を知りますが、早速のトライも味が受け付けられず遠ざかっていて、その後今のように牛乳を完全にやめたのは4,5年前だったと思います。つまり6年ほど切り替えられずにいたのです。
牛乳の害についての本をやっと最近読みました。以下に内容を要約、転記します。
「近年では、アメリカで多くの医師が牛乳、乳製品の被害に警鐘を鳴らしています。『責任ある医療のための医師の会』というものを約5千人の医師たちが作っています。そして、
「動物性たんぱく質は血液を酸性に傾けるので、体はそれを中和するためにカルシウムを骨から引き出す」と説明し、
「牛乳のように動物性たんぱく質を多く含むものをのんでカルシウムを摂取しても骨粗鬆症の予防に役立つという科学的根拠はない」と明言しています。
カルシウムの吸収率は牛乳ではわずか32%であるのに対し、緑黄色野菜では、50%を超えていることを指摘し、少量でも効率的にカルシウムを摂取できると植物性食品を推奨しています。
厚生労働省研究班が2008年に発表した調査では牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂取すると、飽和脂肪酸が血中ホルモンの濃度を上げて、前立腺癌リスクが高まる可能性が指摘されています。
牛乳は完全栄養食品の名に値しません。乳幼児のアレルギーの原因になり、成人には下痢と胃痙攣を引き起こし、場合によっては心臓発作と脳卒中の危険因子となる恐れすらあるからです。牛乳は子牛にとっての完全栄養食品である。哺乳動物は生まれてから離乳するまで他の種の乳を飲まず、いったん離乳したら二度と乳を飲まないのが生物学の法則である。自然の摂理に反して牛の乳を飲んでいるうちに人体にとって有害な各種成分が生理機能を乱し、子どもでは主に消化器官、アレルギー、小児糖尿病、大人では三大疾患(癌、心筋梗塞、脳卒中)を含むさまざまな生活習慣病を引き起こすおそれがある、といいます。
戦後、栄養失調を多くの国民が保有していたので、日本では国策として牛乳を奨励し、今も「食生活指針」の中で牛乳、乳製品の摂取を国民に呼びかけています。テレビや新聞ではカルシウムが足りていないことに対し、牛乳のカルシウムが吸収がいいと宣伝しています。しかし、牛は草からカルシウムを摂取しています。植物は土や水の中のカルシウムを吸い上げて蓄えていますから、私たちも穀物や豆類、野菜、果物、海藻などの植物性食品からカルシウムを摂取できることになります。実際、日本人は太古の昔からそうして健康に暮らしてきました。」
ネット上のコミュニケイトサイト、face bookにて見つけた話題に、日本で食事の前に手を合わせて「いただきます」と言うことの意味を外国人に訊かれたら何と答えるか?というものがありました。多くの日本人は「食べ物の命を頂くことに感謝するのだ」そう答えると思うとそこでも書かれていました。文中に紹介された『自炊男子』という本の中で主人公が出会った素敵な大学生女子の小学校の時に朝礼で校長先生が話してくれたといういい話。
「いただきます」「ごちそうさま」をなぜ言わなければならないのか分かりますか?
「いただきます」の意味の一つは作ってくれた人の命をいただくということです。
命とは時間です。
ある人が八十歳で亡くなったとしましょう。
ということは八十年間という時間がその人の命だということです。
今朝、皆さんのお母さんは三十分かけて朝ごはんを作りました。
今日の夕方、お母さんは一時間かけて夕ご飯を作ります。
その朝ご飯にはお母さんの三十分ぶんの命、夕ご飯には一時間ぶんの命が込められているのです。
皆さんが生まれてからこれまでの間、お母さん、お父さんは、自分の命の時間を使って、皆さんを食べさせてきたのです。
(中略)
心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言いましょう。
食べ物と作ってくれた人に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
料理をしてくれた人の時間(命)への感謝。これ、嬉しいですね。時間を割いて “ままざめ”をしている身としては。子どもたちにも自炊をさせなくては!今、長男の学校の家庭科の宿題で週末には食材を買って作って家族に食べてもらうというものもあって、親から子へと食について教えるきっかけや、生活の知恵を伝える機会が出来ています。
もう一つその話題では『いのちをいただく』という絵本のお話もつづきに紹介されています。食肉センターに勤めている男性のお話です。牛を殺すのが仕事です。毎日辞めたいと思っていたSさん。それでも彼の息子は嫌な仕事でも誰かがやらなくては食べられないからと尊敬をしているとあります。そしてある日、今まで家族同様にして暮らしてきた牛を売った家の子どもと出会うのです。経済力と食糧に変えたその一家の子どももお金のほかにその牛の肉ももらって感謝を寄せるというお話が載せられていました。結論的には人間のために仕方ない。だから、感謝をして“いただきます”という事でした。何も考えずに切り身になった肉を当たり前のように料理して食べ、多いと残す(捨てる)ということよりは、いいお話だと思います。牛を育てた人の思い、牛を殺す人の思いもあるのだと思っていただく…。牛の命に対しても感謝をする。
昨年秋ごろに東京「賢治の学校」主催の鳥山敏子さんの本を読みました。1996年に行った授業について描かれた物です。今から16年前くらいに、原発労働について、肉食について、性(命)について突詰めて小学校の授業に取り入れた記録です。画期的です。賛否両論あったようです。原発内で働いてきたという男性をゲストに呼び子供たちに体験を話してもらいます。するとその差別的な労働者の待遇の悪さ、ずさんさ、危険さが浮き彫りにされていました。あの頃にこんな事を子ども達と考える授業をしていたとは!肉食については、鶏に始まって、豚を丸ごと一匹全て残さずにありがたく殺して料理をして食べて食べないところも有効に利用するという人間が生きるための作業を通して人間の生きることを経験でき、子どもたちも成長できたと思いますが、今は 肉を“食べない”という選択もあり得るし、栄養学的に問題ないことが言われているので、これは新たに考え直すべきだと思います。
“食べたものが行動、容姿に現れる。動物たちの殺される時の恐怖、悲しみの感情はネガティブなエネルギーとして肉に残っていて、それを食べた人の中に取り込まれまれる。”これはマクロビオティックスの世界的リーダー久司道夫氏の言葉です。(アボリジニの本でも聞いたことが・・・!)
皆さんが、まだすぐには今までの食の習慣を変える事に抵抗があって、また、他の家族との関係においての不安からすぐには変われないということは理解できます。なので、責めはしません。最後まで読んでもらえ、感謝しています。そして、読んでいただけたならば、皆さんなら少しは今の食肉文化の問題が多大なものである事を理解してもらえたと思っています。そして、ひとつお願いしたい事があります。一週間の中のたった一日、肉をとらない日を作ってみることから始めてみませんか?
私は料理をする時、今までのように手早さばかりに気をとられず、心をこめて作りたいと思います。お礼を言ってくれたらそれでいいから。昔、若い頃観た映画『赤い薔薇ソースの伝説』では料理をする女性の感情が、食べた村人や家族に変化を起させたという逸話がありました。本当かも!?
人間だけが偉いと思っていると天罰が下ります。宮沢賢治もベジタリアンだったようですよ。全ての者が幸せに、には生きとし生けるもの全てが含まれていたのだと思います。鳥も動物も山も森も海も川も風も星も花も…。
参考文献:
「人間の大地」「今あなたにできること」 犬養道子著
「わたしが肉食をやめた理由」 ジョン・ティルストン著
「10代からのマクロビオティックス」 久司道夫著
「まだ、肉を食べているのですか」 ハワード・F・ライマン、グレン・マーザー著
「なぜ「牛乳」は体に悪いのか(医学界の権威が明かす牛乳の健康被害)」 フランク・オスキー著
「いのちに触れる」 鳥山敏子著
雑誌:
「Veggy」
Webサイト:
菜食のススメ
ベジタリアン食材通販ショップ<ハーモニー・ガーデン大地のたより>
ベジタリアンのための菜食食材ショップ かるなあ
マクロビオティックマルシェ
BIOKURA
牛乳の害についての本をやっと最近読みました。以下に内容を要約、転記します。
「近年では、アメリカで多くの医師が牛乳、乳製品の被害に警鐘を鳴らしています。『責任ある医療のための医師の会』というものを約5千人の医師たちが作っています。そして、
「動物性たんぱく質は血液を酸性に傾けるので、体はそれを中和するためにカルシウムを骨から引き出す」と説明し、
「牛乳のように動物性たんぱく質を多く含むものをのんでカルシウムを摂取しても骨粗鬆症の予防に役立つという科学的根拠はない」と明言しています。
カルシウムの吸収率は牛乳ではわずか32%であるのに対し、緑黄色野菜では、50%を超えていることを指摘し、少量でも効率的にカルシウムを摂取できると植物性食品を推奨しています。
厚生労働省研究班が2008年に発表した調査では牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂取すると、飽和脂肪酸が血中ホルモンの濃度を上げて、前立腺癌リスクが高まる可能性が指摘されています。
牛乳は完全栄養食品の名に値しません。乳幼児のアレルギーの原因になり、成人には下痢と胃痙攣を引き起こし、場合によっては心臓発作と脳卒中の危険因子となる恐れすらあるからです。牛乳は子牛にとっての完全栄養食品である。哺乳動物は生まれてから離乳するまで他の種の乳を飲まず、いったん離乳したら二度と乳を飲まないのが生物学の法則である。自然の摂理に反して牛の乳を飲んでいるうちに人体にとって有害な各種成分が生理機能を乱し、子どもでは主に消化器官、アレルギー、小児糖尿病、大人では三大疾患(癌、心筋梗塞、脳卒中)を含むさまざまな生活習慣病を引き起こすおそれがある、といいます。
戦後、栄養失調を多くの国民が保有していたので、日本では国策として牛乳を奨励し、今も「食生活指針」の中で牛乳、乳製品の摂取を国民に呼びかけています。テレビや新聞ではカルシウムが足りていないことに対し、牛乳のカルシウムが吸収がいいと宣伝しています。しかし、牛は草からカルシウムを摂取しています。植物は土や水の中のカルシウムを吸い上げて蓄えていますから、私たちも穀物や豆類、野菜、果物、海藻などの植物性食品からカルシウムを摂取できることになります。実際、日本人は太古の昔からそうして健康に暮らしてきました。」
ネット上のコミュニケイトサイト、face bookにて見つけた話題に、日本で食事の前に手を合わせて「いただきます」と言うことの意味を外国人に訊かれたら何と答えるか?というものがありました。多くの日本人は「食べ物の命を頂くことに感謝するのだ」そう答えると思うとそこでも書かれていました。文中に紹介された『自炊男子』という本の中で主人公が出会った素敵な大学生女子の小学校の時に朝礼で校長先生が話してくれたといういい話。
「いただきます」「ごちそうさま」をなぜ言わなければならないのか分かりますか?
「いただきます」の意味の一つは作ってくれた人の命をいただくということです。
命とは時間です。
ある人が八十歳で亡くなったとしましょう。
ということは八十年間という時間がその人の命だということです。
今朝、皆さんのお母さんは三十分かけて朝ごはんを作りました。
今日の夕方、お母さんは一時間かけて夕ご飯を作ります。
その朝ご飯にはお母さんの三十分ぶんの命、夕ご飯には一時間ぶんの命が込められているのです。
皆さんが生まれてからこれまでの間、お母さん、お父さんは、自分の命の時間を使って、皆さんを食べさせてきたのです。
(中略)
心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言いましょう。
食べ物と作ってくれた人に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
料理をしてくれた人の時間(命)への感謝。これ、嬉しいですね。時間を割いて “ままざめ”をしている身としては。子どもたちにも自炊をさせなくては!今、長男の学校の家庭科の宿題で週末には食材を買って作って家族に食べてもらうというものもあって、親から子へと食について教えるきっかけや、生活の知恵を伝える機会が出来ています。
もう一つその話題では『いのちをいただく』という絵本のお話もつづきに紹介されています。食肉センターに勤めている男性のお話です。牛を殺すのが仕事です。毎日辞めたいと思っていたSさん。それでも彼の息子は嫌な仕事でも誰かがやらなくては食べられないからと尊敬をしているとあります。そしてある日、今まで家族同様にして暮らしてきた牛を売った家の子どもと出会うのです。経済力と食糧に変えたその一家の子どももお金のほかにその牛の肉ももらって感謝を寄せるというお話が載せられていました。結論的には人間のために仕方ない。だから、感謝をして“いただきます”という事でした。何も考えずに切り身になった肉を当たり前のように料理して食べ、多いと残す(捨てる)ということよりは、いいお話だと思います。牛を育てた人の思い、牛を殺す人の思いもあるのだと思っていただく…。牛の命に対しても感謝をする。
昨年秋ごろに東京「賢治の学校」主催の鳥山敏子さんの本を読みました。1996年に行った授業について描かれた物です。今から16年前くらいに、原発労働について、肉食について、性(命)について突詰めて小学校の授業に取り入れた記録です。画期的です。賛否両論あったようです。原発内で働いてきたという男性をゲストに呼び子供たちに体験を話してもらいます。するとその差別的な労働者の待遇の悪さ、ずさんさ、危険さが浮き彫りにされていました。あの頃にこんな事を子ども達と考える授業をしていたとは!肉食については、鶏に始まって、豚を丸ごと一匹全て残さずにありがたく殺して料理をして食べて食べないところも有効に利用するという人間が生きるための作業を通して人間の生きることを経験でき、子どもたちも成長できたと思いますが、今は 肉を“食べない”という選択もあり得るし、栄養学的に問題ないことが言われているので、これは新たに考え直すべきだと思います。
“食べたものが行動、容姿に現れる。動物たちの殺される時の恐怖、悲しみの感情はネガティブなエネルギーとして肉に残っていて、それを食べた人の中に取り込まれまれる。”これはマクロビオティックスの世界的リーダー久司道夫氏の言葉です。(アボリジニの本でも聞いたことが・・・!)
皆さんが、まだすぐには今までの食の習慣を変える事に抵抗があって、また、他の家族との関係においての不安からすぐには変われないということは理解できます。なので、責めはしません。最後まで読んでもらえ、感謝しています。そして、読んでいただけたならば、皆さんなら少しは今の食肉文化の問題が多大なものである事を理解してもらえたと思っています。そして、ひとつお願いしたい事があります。一週間の中のたった一日、肉をとらない日を作ってみることから始めてみませんか?
私は料理をする時、今までのように手早さばかりに気をとられず、心をこめて作りたいと思います。お礼を言ってくれたらそれでいいから。昔、若い頃観た映画『赤い薔薇ソースの伝説』では料理をする女性の感情が、食べた村人や家族に変化を起させたという逸話がありました。本当かも!?
人間だけが偉いと思っていると天罰が下ります。宮沢賢治もベジタリアンだったようですよ。全ての者が幸せに、には生きとし生けるもの全てが含まれていたのだと思います。鳥も動物も山も森も海も川も風も星も花も…。
参考文献:
「人間の大地」「今あなたにできること」 犬養道子著
「わたしが肉食をやめた理由」 ジョン・ティルストン著
「10代からのマクロビオティックス」 久司道夫著
「まだ、肉を食べているのですか」 ハワード・F・ライマン、グレン・マーザー著
「なぜ「牛乳」は体に悪いのか(医学界の権威が明かす牛乳の健康被害)」 フランク・オスキー著
「いのちに触れる」 鳥山敏子著
雑誌:
「Veggy」
Webサイト:
菜食のススメ
ベジタリアン食材通販ショップ<ハーモニー・ガーデン大地のたより>
ベジタリアンのための菜食食材ショップ かるなあ
マクロビオティックマルシェ
BIOKURA
『シェーナウの想い』という映画をご存知ですか?日本の各地で上映され秋田でも昨年遊学舎や由利本荘市民交流学習センターで上映会がありました。私も由利本荘市での上映会には携わりました。
この映画は、ドイツ南西部、黒い森の中にある小さなまちシェーナウ市の住民グループが、チェルノブイリ原発事故をきっかけに「自然エネルギー社会を子どもたちに」という想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力供給会社を誕生させるまでの軌跡を綴るドキュメンタリーです。
1986年チェルノブイリ原子力発電所の事故でドイツ南西部に位置する小さなまちシェーナウも放射能による影響を受けました。不安を抱いた10人の母親が「原子力のない未来を求める親の会」を結成。自宅等で勉強会、チェルノブイリの子どもたちへの支援、村全体で「節電キャンペーン」や「節電コンテスト」を行いました。さらに住民グループは、原発に頼らない電力供給、エコ電力の買い取り価格の引き上げ、そして節電を促すために、シェーナウ電力会社(EWS:Elektrizitätswerke Schönau)を発足させます。
当時独占電力企業のKWRが所有していた電力網を買い取る必要がありました高額な金額を提示されましたが住民グループは諦めず、社会目的に積極的に融資をするGLS銀行や広告会社の無償の協力、さらには人々の善意の寄付のおかげで無事電力網を手にするに至りました。1997年、EWSは念願の電力供給を開始します。チェルノブイリ事故をきっかけにした親の会の発足から、操業に至るまで実に10年もの歳月が流れていました。今日では10万人以上がEWSから自然エネルギー電力を買っています。
「母親は、子どもを守るためにライオンのように戦わなければなりません」ウルズラ・スラーデクさん(シェーナウ電力代表・5人の子どもの母親)の言葉です。一人ひとりの努力が無ければこのような奇跡的な変化は無かったと思います。シェーナウのような実績があったからこそ、ドイツ政府はいち早く脱原発へと舵をきれたのでしょう。
日本でも上映会の開催や、EWSがドイツで発行した『原発をやめる100の理由』という本の日本版を311後に全国からの有志で作成しています。
上映会の後は参加した全員で思いをシェアしたり、情報交換、雑誌や書籍の紹介をしました。
∵食品の放射能汚染について、食事についてベクレル表示をすればいいのではという話もあるが、どうすればいいのか決まっていない。食べて応援は本当の支援ではない。国に保障を求めるべき。今は基準値以下は(100ベクレル)OK。これは今までなら放射能廃棄物として隔離されていたものと同じレベルのもの、それを食べても大丈夫とされ食卓に上がっているのだということを解っているべきである。練り物の中の魚の産地はわからない。その前に硝酸塩を使うそうです。
∵エネルギーのこと、原発を止めるとして、次のエネルギーを考えていくにも、問題を調べてクリアしていく必要がある。風力発電はフランスから取り入れていて、フランスの企業にお金が流れる。そうではなく、地元の企業(マイクロビジネス)ができること、小水力や波力だと秋田に合っている。それと、電力網のパート分けの必要性。太陽光発電ではエアメタルの採掘の場、鉱山で被害がある・・・。風力は、電磁波やセメントの埋め立て、渡り鳥の被害があるとのこと。
∵エネルギーの生産方法を違うもの(エコな再生可能エネルギー)に変えればいいというものではない。暮らし方も無駄をなくした節約的なものに変えていくことを考えないといけないと思う。
∵今の問題としては、作業員の保障をきちんとしたものにしていく必要がある。
∵TPPについて:アメリカの貿易、ビジネスを促進するものである。ビジネスに支障があれば、他国のものでも法を変えられる。原発や遺伝子組み換え作物もアメリカの企業の言いなりになる。(モンサント、シンジェンタなど)日本は今までは食物安全保障というもので守られていたがそれも危うい。シェールオイルは劇物、毒物を使って採取する。日本は塩酸だけだが、アメリカでは多くの薬剤を使ったので、アメリカでは周辺地区の地下水が汚染されて飲めなくなった。日本では水質汚濁防止法があるがこれもTPPでアメリカの企業が来ると制限できなくなる。…etc.
<書籍紹介>
『Actio』 日本国内での環境、食に対する取り組みが紹介されているえこ&ぴーすな雑誌
『週刊金曜日』 学校給食への働きかけや食品の汚染を減らす方法についての工夫掲載
『ママ・レボ』 主婦たちが作り出した冊子
『100人の母たち』 九州へ避難した亀山のの子さんという女性カメラマン(自身も親子避難)が100人の親子の写真を綺麗に撮ったもの。エッセイとともに子供への愛情がつづられています。
ひょうどうともこ
この映画は、ドイツ南西部、黒い森の中にある小さなまちシェーナウ市の住民グループが、チェルノブイリ原発事故をきっかけに「自然エネルギー社会を子どもたちに」という想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力供給会社を誕生させるまでの軌跡を綴るドキュメンタリーです。
1986年チェルノブイリ原子力発電所の事故でドイツ南西部に位置する小さなまちシェーナウも放射能による影響を受けました。不安を抱いた10人の母親が「原子力のない未来を求める親の会」を結成。自宅等で勉強会、チェルノブイリの子どもたちへの支援、村全体で「節電キャンペーン」や「節電コンテスト」を行いました。さらに住民グループは、原発に頼らない電力供給、エコ電力の買い取り価格の引き上げ、そして節電を促すために、シェーナウ電力会社(EWS:Elektrizitätswerke Schönau)を発足させます。
当時独占電力企業のKWRが所有していた電力網を買い取る必要がありました高額な金額を提示されましたが住民グループは諦めず、社会目的に積極的に融資をするGLS銀行や広告会社の無償の協力、さらには人々の善意の寄付のおかげで無事電力網を手にするに至りました。1997年、EWSは念願の電力供給を開始します。チェルノブイリ事故をきっかけにした親の会の発足から、操業に至るまで実に10年もの歳月が流れていました。今日では10万人以上がEWSから自然エネルギー電力を買っています。
「母親は、子どもを守るためにライオンのように戦わなければなりません」ウルズラ・スラーデクさん(シェーナウ電力代表・5人の子どもの母親)の言葉です。一人ひとりの努力が無ければこのような奇跡的な変化は無かったと思います。シェーナウのような実績があったからこそ、ドイツ政府はいち早く脱原発へと舵をきれたのでしょう。
日本でも上映会の開催や、EWSがドイツで発行した『原発をやめる100の理由』という本の日本版を311後に全国からの有志で作成しています。
上映会の後は参加した全員で思いをシェアしたり、情報交換、雑誌や書籍の紹介をしました。
∵食品の放射能汚染について、食事についてベクレル表示をすればいいのではという話もあるが、どうすればいいのか決まっていない。食べて応援は本当の支援ではない。国に保障を求めるべき。今は基準値以下は(100ベクレル)OK。これは今までなら放射能廃棄物として隔離されていたものと同じレベルのもの、それを食べても大丈夫とされ食卓に上がっているのだということを解っているべきである。練り物の中の魚の産地はわからない。その前に硝酸塩を使うそうです。
∵エネルギーのこと、原発を止めるとして、次のエネルギーを考えていくにも、問題を調べてクリアしていく必要がある。風力発電はフランスから取り入れていて、フランスの企業にお金が流れる。そうではなく、地元の企業(マイクロビジネス)ができること、小水力や波力だと秋田に合っている。それと、電力網のパート分けの必要性。太陽光発電ではエアメタルの採掘の場、鉱山で被害がある・・・。風力は、電磁波やセメントの埋め立て、渡り鳥の被害があるとのこと。
∵エネルギーの生産方法を違うもの(エコな再生可能エネルギー)に変えればいいというものではない。暮らし方も無駄をなくした節約的なものに変えていくことを考えないといけないと思う。
∵今の問題としては、作業員の保障をきちんとしたものにしていく必要がある。
∵TPPについて:アメリカの貿易、ビジネスを促進するものである。ビジネスに支障があれば、他国のものでも法を変えられる。原発や遺伝子組み換え作物もアメリカの企業の言いなりになる。(モンサント、シンジェンタなど)日本は今までは食物安全保障というもので守られていたがそれも危うい。シェールオイルは劇物、毒物を使って採取する。日本は塩酸だけだが、アメリカでは多くの薬剤を使ったので、アメリカでは周辺地区の地下水が汚染されて飲めなくなった。日本では水質汚濁防止法があるがこれもTPPでアメリカの企業が来ると制限できなくなる。…etc.
<書籍紹介>
『Actio』 日本国内での環境、食に対する取り組みが紹介されているえこ&ぴーすな雑誌
『週刊金曜日』 学校給食への働きかけや食品の汚染を減らす方法についての工夫掲載
『ママ・レボ』 主婦たちが作り出した冊子
『100人の母たち』 九州へ避難した亀山のの子さんという女性カメラマン(自身も親子避難)が100人の親子の写真を綺麗に撮ったもの。エッセイとともに子供への愛情がつづられています。
ひょうどうともこ
2月には『報道写真家の樋口健二さんの講演会』も秋田市で知人が企画していました。残念ながら私は足を運べませんでしたが彼女が紹介してくれた樋口さんの本“クレヨンハウスのブックレット『原発被爆労働を知っていますか?』”を読んだのでここで紹介したいと思います。
樋口さんはずっと昔から原発被爆労働の被害者を撮り続けてこられた方です。写真家として労働公害問題をテーマに選んだのは彼の生い立ちによるもので信州の寒村の農家で生まれ戦中戦後の貧しい時代に育ち、成人してからは川崎の製鉄所で起重機の運転手として24時間操業の過酷な労働を体験したことから。農民も工場労働者も社会の底辺にいると感じたとあります。
高度経済成長時代の社会にいても「豊かさ」の裏にはいつも産業公害があり、公害によってからだを壊す市民や差別に苦しみながら働く労働者の姿というものをしっかりと彼は捉えていました。樋口さんの言葉「公害問題は人権問題でもあるのです。“労働者を犠牲にしながら国が栄える”という考えはまちがっています。誰も犠牲にならない社会でないと本当に「豊か」とは言えません。」
彼の写真家人生は四日市公害の取材でスタートし、原発労働者の被爆隠蔽の実態、告訴しても政府がらみで潰されている現実を取材してきました。日本国内だけでなく、台湾でも同じでした。
樋口さんは最後に、日本人の心について語っています。「目の前の生活に慣れ過ぎて保身に走っています。日本人から「人間を大事にしよう」という思想がなくなっているのです。経済最優先、利潤追求のシステムは、一度全部壊してしまってもいいと思います。国民一人ひとりが過去を学び、本当の教養を身につけること、裏の見えないものを追求する姿勢、新聞を読んで、疑問に思う力がないといけません。」とくくっています。
東日本大震災から二年が経ちました。最近ネット上の情報で知りましたが、メーカーの製造者たちの責任も問われるべきなのに何一つ全く追求されておらず、しかも、グリンピースによると、欠陥品だと当初テストでわかったものを使っていたと言うではないですか。社内隠蔽です。以下にグリンピースのホームページの文を掲載します。
「今年2月、福島第一原発4号炉の原子炉圧力容器を製造した元パブコック日立の設計技師・田中光彦氏が、当時、製造中の圧力容器に欠陥があったにも関わらず、社内で隠蔽された事実をグリーンピースに告白しました。違法だとわかっていても、法に従えば企業の利益に反するという理由で隠されたこの問題を、今回の原発事故と直接関連づける証拠はありません。しかし、何よりも安全が重視されるべき原発関連ビジネスにこのような隠蔽体質が存在することが、原発の安全性を根底から揺らがせていると いえます。
ボパール事故という大惨事の影響で原賠法にメーカー責任が明記されたインド。(1984年12月3日未明、インドのボパールで操業していたアメリカのユニオンカーバイド社の化学工場から強い毒性のある有害ガスが、50万人の住む住宅街に流れ出しました。事故直後だけでも8000あまりの人々が亡くなり、失明や呼吸困難など後遺症に苦しむひとをたくさんだしました。史上最悪の産業事故といわれたこの事故は、多国籍企業に事故の責任を取らせる仕組みが重要という教訓を残し、インドの原子力損害賠償法に大きな影響を与えました。2009年、原発にもメーカー責任を問うための法律がつくられました。)
日本でも、いまだに16万人が故郷に帰れず避難生活を送り、それ以上の人々が日々苦しみの中で生活を送っています。福島原発事故を経験した日本こそ、原賠法を変え、メーカー責任を問えるようにすべきです。原発を推進するなら、責任も伴うべきでは?その責任を引き受けることができないならば、原発をつくったり、動かしたりする資格はないのではないでしょうか? グリーンピースでは原発にもメーカー責任を問うためのオンライン署名を実施中です。」
ひょうどうともこ
樋口さんはずっと昔から原発被爆労働の被害者を撮り続けてこられた方です。写真家として労働公害問題をテーマに選んだのは彼の生い立ちによるもので信州の寒村の農家で生まれ戦中戦後の貧しい時代に育ち、成人してからは川崎の製鉄所で起重機の運転手として24時間操業の過酷な労働を体験したことから。農民も工場労働者も社会の底辺にいると感じたとあります。
高度経済成長時代の社会にいても「豊かさ」の裏にはいつも産業公害があり、公害によってからだを壊す市民や差別に苦しみながら働く労働者の姿というものをしっかりと彼は捉えていました。樋口さんの言葉「公害問題は人権問題でもあるのです。“労働者を犠牲にしながら国が栄える”という考えはまちがっています。誰も犠牲にならない社会でないと本当に「豊か」とは言えません。」
彼の写真家人生は四日市公害の取材でスタートし、原発労働者の被爆隠蔽の実態、告訴しても政府がらみで潰されている現実を取材してきました。日本国内だけでなく、台湾でも同じでした。
樋口さんは最後に、日本人の心について語っています。「目の前の生活に慣れ過ぎて保身に走っています。日本人から「人間を大事にしよう」という思想がなくなっているのです。経済最優先、利潤追求のシステムは、一度全部壊してしまってもいいと思います。国民一人ひとりが過去を学び、本当の教養を身につけること、裏の見えないものを追求する姿勢、新聞を読んで、疑問に思う力がないといけません。」とくくっています。
東日本大震災から二年が経ちました。最近ネット上の情報で知りましたが、メーカーの製造者たちの責任も問われるべきなのに何一つ全く追求されておらず、しかも、グリンピースによると、欠陥品だと当初テストでわかったものを使っていたと言うではないですか。社内隠蔽です。以下にグリンピースのホームページの文を掲載します。
「今年2月、福島第一原発4号炉の原子炉圧力容器を製造した元パブコック日立の設計技師・田中光彦氏が、当時、製造中の圧力容器に欠陥があったにも関わらず、社内で隠蔽された事実をグリーンピースに告白しました。違法だとわかっていても、法に従えば企業の利益に反するという理由で隠されたこの問題を、今回の原発事故と直接関連づける証拠はありません。しかし、何よりも安全が重視されるべき原発関連ビジネスにこのような隠蔽体質が存在することが、原発の安全性を根底から揺らがせていると いえます。
ボパール事故という大惨事の影響で原賠法にメーカー責任が明記されたインド。(1984年12月3日未明、インドのボパールで操業していたアメリカのユニオンカーバイド社の化学工場から強い毒性のある有害ガスが、50万人の住む住宅街に流れ出しました。事故直後だけでも8000あまりの人々が亡くなり、失明や呼吸困難など後遺症に苦しむひとをたくさんだしました。史上最悪の産業事故といわれたこの事故は、多国籍企業に事故の責任を取らせる仕組みが重要という教訓を残し、インドの原子力損害賠償法に大きな影響を与えました。2009年、原発にもメーカー責任を問うための法律がつくられました。)
日本でも、いまだに16万人が故郷に帰れず避難生活を送り、それ以上の人々が日々苦しみの中で生活を送っています。福島原発事故を経験した日本こそ、原賠法を変え、メーカー責任を問えるようにすべきです。原発を推進するなら、責任も伴うべきでは?その責任を引き受けることができないならば、原発をつくったり、動かしたりする資格はないのではないでしょうか? グリーンピースでは原発にもメーカー責任を問うためのオンライン署名を実施中です。」
ひょうどうともこ