夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

中古の何が悪いんでぃ。

2009年03月28日 | ゆるゆる日記

雀さんの新居(祖母宅間借り中)は阿佐ヶ谷駅まで2キロほど。バス停までは徒歩10分。西永福駅までは徒歩20分。つまり歩く範囲で事足りるんですな。

那須では最寄りのバス停まで3キロ、コンビニまで3.5キロ、スーパーまでは6キロ。車じゃないとどうにもならないのでドアtoドアの生活でした。便利な東京に来たら、かえって歩く歩く。でも2キロ範囲に何でもあるし、阿佐ヶ谷駅からの通学なのでこれは自転車があれば超便利!ということで探しました、チャリンコ。

ただこれから定期も教科書も買わなくちゃならないし、今まで払って貰っていたケータイ代もこれからは自分で払うし、今日からでもバイト始めたいけど大学の生活リズムが分からないし、全財産をひろげて検討した結果、「背水の陣」であることが判明。

絶対に必要なお金を差し引くと、諭吉さんがいらっしゃらない・・・。

5.000円前後、8.000円からはびた一文も出せません。あるか、5.000円自転車。広告を見るとすべて12.000円以上。もう、とりあえず動けばいいや。できればカゴついていてほしいけど。

近くの小さな自転車屋さんをのぞいてみると、どれもこれも15.000円以上。中には電動自転車もあって、ゼロがひとつ多い(こんなに平らな土地でなぜ電動が必要なんだ?)。店のおじさんに恐る恐る一番安いのを聞いてみると、「12.000円ですかね。」

・・・4.000円オーバー。

「中古でいいんですけど・・・。」もっと恐る恐る聞いてみる雀さん。もしかしたら自転車屋さんには「新品しか売らない。」というポリシーがあるかも・・・昔気質のおじさんは「うちはリサイクルショップとはちがうんでぃ!」と怒り出すのでは・・・

「あ、ありますよ1台だけ。」

よかった~怒られなかった~と安堵しつつ値段を聞くと、6.000円!安いっ!区の登録料を入れても7.000円!もう、たとえどんなにボロくてもカゴがなくてもこれにしよう!と決心して自転車を見せて貰うと、全然ボロくない!しかもカゴついてる!そして鍵も!さらにギアまで!予想以上の装備に雀さんウハウハ。

まだタイヤを換えてないから、できたら夕方頃に電話しますとのこと。タイヤまで新しくてこの値段は安い!モデルとしてもそんなに古くないし、なんでこれが中古なんだ。世の中って不思議だ。

夕方、連絡をもらって取りにいくと、おじさんが丁寧にギアのチェンジからなにから説明してくれました。これからパンクしたり壊れたりしても面倒みてくれるから安心だなぁ・・・下町の専門店って素敵・・・

帰り道、来たときの倍以上の早さで過ぎてゆく景色を眺めながら、またひとつこの町での居心地が良くなったのを感じました。


引っ越ししました。

2009年03月28日 | ゆるゆる日記

25日夕方、ありったけの持ち物をデリカに積んで那須を出ました。

準備をしながらふと外を見ると、季節はずれの雪が舞っていました。なにげなく『なごり雪』を口ずさんでいると、改めて歌詞の意味を実感。少しジーンとしました。そういえばちょっと前に読んだ朝日新聞の土曜版で『なごり雪』が取り上げられていて、「別れの歌ではなく旅立ちの歌」と書かれていた。うーん・・・良い歌だ。

家を出るとき、やっぱり何か特別な感じが。ただしばらく帰ってこないというだけじゃなくて、次に帰ってくるときは「住民」じゃなくて「お客」なんだなぁと少し寂しくなりました。猫たちは確実に忘れるから最後のお別れ。お銀(最近夢屋にやってきた子猫さん)は全然分かってなかったみたいだけど、ちび丸は理解しているようで、「じゃあね」となでるとじっと見返して、「きばっておくんなせぇ。あっしは忘れませんぜ。」と言っている気がしないでもなかったです。

間借り先は雀祖母の家。しかも最寄り駅まで徒歩で行ける。こんなに恵まれた環境は無いと思います。大学に行かせてくれた父母、お世話になる母方の祖父母、入学祝いをくれた祖父、そして入学金を遺してくれた北海道の祖母に本当に感謝します。

首都高にはいる頃には雪は雨に変わっていました。東京には何度も来ているけど、この日の東京はちょっと違っていて、迎え入れるようでもなく、拒むでもなく「ま、お手並み拝見ですかね。」と言っているようでした。よーっし頑張るぞ!

P・S 北海道の伯父さん。カニとタコ、茹で&雑炊と刺身で頂きました。すごくおいしかったよ、ありがとう~!(^0^)/