旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

『人と地球を再び繋ぎ合わせる』

2011-04-03 22:45:50 | 最南端
以前、知り合いからこんなことを言われた事があった。
『バルナギータの内田ボブさんが最南端に祝島の記事を載せて欲しいと言っている』というのだ。

『人と地球を再び繋ぎ合わせる』というバカでかいテーマの中に、もちろん原発も僕らの視野に入っている。
が、僕は記事にする気もなかったし、これからもない。
祝島や上関原発の建設予定地がどんなに素晴らしてキレイな場所かは僕も行っているので知っているけれど、
原発という表面にあるものじゃなくて、根本にあるものを見つめなおさない限り、原発という悪が
なくなるなんて僕には想像できない。

そもそも僕は反原発がしたいのではなくて脱原発をしたいんだ。
いかに地球からお金を掘り起こすことではなく、自然を支配するのではなくて、
もう一度、日本列島に地球が一人の生きた女性であり、自然は支配などできないという事を
理解した一人でも多くの人たちが現れるのことを願う。

携帯をなくしてからあまり外出もせず、人との連絡も取っていないけれど、浜松の友人が
支援物資を集めて岩手に行くことを知らせてくれたので、タイミングを見て一緒に行こうと思う。
最初は4月8日に予定していたけれど、もう少し先の話になりそうだ。

デニスより日本へ

2011-04-03 22:01:17 | 言葉
デニス・バンクスの日本への祈りがTwitterなどでつぶやかれている。
いま、7GenerationsWalkの山田さんがアメリカでデニスとLongestWalk3で一緒に
行動をしている。
いつもメールのやりとりなどしない山田さんだけど最近はいつになくメールを
頻繁にしている。
観光ビザでアメリカに入国する場合最長で3ヶ月の滞在が可能になる。
それをデニスがビザの延長をアメリカ政府に掛け合ってくれているそうだ。
日本のことも非常に心配してる。

2月14日からスタートしてすでにオクラホマにいる。
前回よりも1ヶ月ほど早いペースのアメリカ徒歩横断の旅。

以下 北山耕平さんのブログより

デニス・バンクス、日本への祈り 石川史江訳
〜福島原子力発電所の危機的状況の中で〜

アメリカ合衆国は現在の気違いじみた原子力産業の即時操業停止を、深刻に
考えなければならない。
原子力が我々の手に負えないものである事を認識すべきだ。
アメリカ合衆国は、現在カリフォルニア、ニューヨーク、ペンシルベニア、
アメリカ南西部ロス・アラモスなどにある原子力発電所及び関連施設を、
即刻調査し閉鎖する必要がある。
1978年のロンゲストウォーク以来、我々は様々な所を訪れて、原子力の
悪をアメリカ世論に訴え続けて来た。デザート・タートル・ロック、
グランド・キャニオンなど。グランド・キャニオンでは現在、ウラニウム採掘による
地下水への放射能流出が問題になっている。
40年前我々は、アメリカ最大のウラニウム採掘場、ニューメキシコ州グランツにある
ジャック・パイル鉱山で、採掘に反対して大きな抗議行動を行なった。
そして45年、50年経た現在、警告して来た事が起こってしまった。
日本の福島原子力発電所の危機的状況だ。
我々は危険を予測する科学者のつもりはないが、ともかくも現在それが起こっている。
アメリカはじめ世界中の国の政府、首脳が、母なる地球を管理するのは不可能な
事だと認識するのは、一体いつになるのか。
母なる地球からウラニウムのような鉱物を採掘して、我々の理解を超える産業を
発展させようなど、無理な事なのだ。
未来はある。しかしもちろん、今までとは全く違った新しい視点で、我々の暮らしを
創り出さなければならない。
どのように母なる地球を培い、どう培われていくか。それが始まったとしても、
真の実現のためにはかなりの時間がかかるだろう。
現在のアメリカ社会は、「不動産」と「お金」でがんじがらめになっているからだ。
我々の地球を母なる地球として認識しよう。母なる地球は、我々に食べ物を与えてくれる。
新しい次世代にとって、食べ物の自給自足は、とても大切な課題となる。
巨大な企業に食料供給の管理を任せるのは、とても危険だ。
巨大な食料産業は、種の管理を進めている。
我々が現在反対している問題に、遺伝子組み換えのワイルド・ライスがある。
ミネソタ大学では、ワイルド・ライスのDNAを取り出そうと試みている。
本物のトウモロコシのためにも闘っている。工場で技術者によって作られたトウモロコシは
、食料とはなるが種にはならない。
植物を育てるためには、毎年別に種を買わなければならない。
自然に生息するワイルド・ライスとは少し異なる。
未来を担う技術者も、そして新しい時代を生きるインディアンも、何が人類にとって
正当な事か、何が七世代後の子供達にとって大切な事かを考えなければならない。
今日、明日の事だけでなく、我々は常に150年先を見越して、今を決定しなければならない。
多くの人がその様になれば、それ自体が希望となり、素晴らしい未来が開けるだろう。