旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

リアルに

2011-10-30 21:45:36 | 7 Generations walk.
7Generationswalkの感想をまとめて提出するものを、そのままここへ
載せようと思う。



今回、浜松から合流して東京の代々木公園まで歩かせていただきました。

「7世代先の事を考えていまを生きよ」というアメリカ先住民の言葉から
7Generationswalkと名付けられ2009年から始まったこのウォークに
関わらせてもらい、一緒に歩かせていただいて今回で4度目になります。

地球の上を歩く事はもちろん、7世代先という考え方への理解も回を増すごとに
自分の中で理解が深まっていくように感じています。

何を残すのかではなく、この地球上にいかに自分たちが生きていた証を残さずに
人生を終えていくのかという美の中を生きた人たちが確かにこの日本列島には
いたと僕は思っています。
それは何も残さないことで、大地や山や川などの自然を守ろうとしていた人たちで
あったと思います。
その人たちには自然はわれわれの都合で変化させてもいいものでもなければ、
われわれが所有しているものでもなく、いまあるものは未来の子どもたちの
ものであるという絶対的な理解があったのだと思います。
そして、残された自然をわれわれが支配するようになった延長線上で福島の原発事故が
起こりました。

311以降、原発や環境について多く語られるようになりました。
地球はいのちが繋がりあっている星であるという事は、環境活動家なども311以前から
言い続けてきました。
しかし、そこには自分がいのちであるというリアルさが決定的に欠けており、それは
自分の生活を振り返っても同じでした。

今回のウォークでは毎日、朝から夕方まで30~40キロを歩きました。
歩くことから自分が繋がりあった、いのちのひとつであるという事実を身を持って知る事が
できます。
歩くということは自分がいのちであるというリアルさを取り戻すことだと思います。
繋がりあったいのちであるという体験は同時に、いのちが繋がりあう大地に自分の足を
つける事だと思います。
地に足を着けずには僕らはどこにも行けないわけで、いのちについて考えるのなら
Life styleの前に、Lifeであるというリアルさを部屋の外に出て取り戻さなければなければ
ならないと、歩いてより強く感じました。

リアルさを取り戻した先に、新しい世界が始まることを願います。

ウォークに関わっていただいた方、一緒に歩いてくれた仲間、ありがとうございました!