native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

懲りてない

2015-10-15 23:29:24 | 建築雑談
横浜のマンションが傾いた問題や岩手の戸建て住宅の耐震強度不足など、相変わらず真っ黒な建築業界。

戸建て住宅の部分をつまみますが、契約時に構造計算書を添付するとか、確認申請時に構造計算書を添付するだけで、今よりは問題をだいぶ減らすことができるはずなのに、かつての耐震偽装事件で行われた法改正と言えば、建築士のモラルを保つために指定する講習会の参加を義務付ける事と何か不具合が生じた時に対応ができるように保険の加入が義務付けられた程度。



耐震強度の確認を行う事は建築基準法で定められていますが、それを誰かに確認してもらう法律が元々ないんですね。だから、黙っていれば誰にも分からないっていうモラルの是正と、なんかあって責任感強いこと言っても、ない袖は振れませんで逃げられないように保険に加入させるっていう・・・

もうね。

根本的な部分には全く手が付けられていません。

ある意味、よくその部分を改正しようと気が付いたなって感じ。
目がシャー○でしょ。としか言いようがない。(シャー○の批判ではありません)

だから今回のようなことがいまだに起こるんでしょう。

だって、業界全体で構造計算書の添付を阻止しようとしてるんですよ。
表向きの理由は工期に影響がでるから。
本当の理由は計算ができないから。出来ないから外注出しちゃうとコストが上がっちゃうから上がってもったいないから。

まぁ、理由がどっちにしたって駄目だこりゃ。

格好いいからだけで住宅選んじゃうと、一生の不安か相当のストレスを抱えるかもしれませんよ。

住宅は高価な買い物です。
住宅選びも大事ですが、会社(人)選びも大切です。

はぁ、こんな注意喚起、自分でも情けない。
とほほ。


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