ミニストック-09は完全分離型の二世帯住宅で若世帯側は24坪。
たとえ小さくても少しでも広く使える工夫を心がけています。
ただし、工夫と言っても設計段階の妄想でしかないかもしれません。
実際に暮らしてみてどうかが一番大事。
使い勝手の工夫が実際の生活に反映されるようにするには、建物の断熱性能が必要な条件の一つです。
季節を問わず、家中どこでもわずかな温度差で過ごせること。
温度差がなければ、居場所はどこでも作れます。
部屋とか、廊下を分ける必要がなくなります。
例えばコレ。
兄弟で仲良くアニメを見ている場所は階段。
階段をうまく椅子とひじ掛けとして使っています。
わざわざライブラリコーナーを作る必要はなかったみたい。
「まぁ、おとなしく座っていればそんなに広い場所も要らないだろう」っていう突っ込みは受け付けます。
次に子供たちが走っているのは、名前を決めなかった部屋。
(↓15秒ほどの動画です)
名前がないっていうのがポイント。
2階を何も仕切らずに、加えて1階とは大きな吹き抜けでつながっているメゾネット型のワンルーム。
仕切りがないからとにかくだだっ広い。
名前がないから使い方はその時々で変わっちゃう。
だから、リレーができちゃう。
リレーできる住まいなんて、そうそうお目にかかれないのでは。
もちろんライブラリがあれば落ち着いて本を読んだり、動画が見れたりするかもしれません。
長くて広い廊下があれば、リレーもし放題。
でも、一つ一つの憧れをすべて叶えようとしたら沼に入るのは皆さんもご存じの通り。お金と土地がいくらあっても足りないってなります。
この時に意識したいのが「パレートの法則」
物事の結果の内8割は2割の要素によってもたらされるという考え。
経済学のお話しですけどね。
例えば
仕事の成果の8割は業務時間全体の2割の時間で生み出されている。
とか、
機械の故障の8割は、全部品のうち2割の部品に原因がある。
という考え方。
それが小さい家の秘密。
「今ある手持ちの洋服やキッチン用具、食器などを2割に減らしても、おおよそ事足りそうだなと思える方や、今ご紹介したような空間を分けずにその時々で使い分けながら暮らせば事足りそうだなと思える方は、ミニストックの暮らしが面白いと思います。
その分、家族の距離が近くなったり、家族の協力が必要になったりします。
それに憧れている方や必要と考えている方もミニストックがお勧めです。」
情報が溢れて色々まといたくなりますが、本質は2割くらい。
皆さんの中にある「元々の部分(native)」を「カタチ(dimensions)」にするのが、ネイティブディメンションズの本質です。
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