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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

省エネしましょう

2016-10-14 19:24:08 | 温熱環境
昨日今日と事業所向けの講習会及び研修会に参加してました。
住宅をメインとする私が参加した理由は、

日本で2番目の発電量を誇る東新潟火力発電所を見学できるから。

これ一点につきます。

工場好きにはたまりません。
画像はセキュリティの問題上アップすることはできませんが、

超よかったです。


東北電力管轄で、火力、水力、地熱と色々な場所に色々な発電所がありますが、ここで約3割の電気が発電されています。
その発電量たるや514.9万kWだそうな。
この発電量がどのくらいかというと、新潟県内で今まで一日の最高の消費電力が350万kWだったそうですが、それを十分に賄える量という事です。

しかも、世界最高クラスの発電効率を誇る超省エネ発電所とのこと。
その熱効率は55%以上。
ちなみに、蒸気機関車は10%、自動車は30%程度です。

だからと言ってむやみに電気を使っていいわけではありません。

火力発電って、

発電機を回すためにガスタービンを1450℃まで上げています。
もう、天文学的なエネルギーが必要になるわけです。

そのとんでもない温度でようやく作った電気は電線を通って各家庭に送られるわけですが、そのうちの約6割強は空気中に放電されてなくなってしまいます。

つまり、せっかく作った電気は、4割弱しか有効に使えてないんです。

それなのにというと語弊がありますが、家庭では、

100℃のお湯を作るくらいだったり、
室温を20℃に保とうとするくらいの作業がほとんどです。

1450℃使って、100℃とか20℃の熱を作っているわけです。

もう1mmも無駄にできないですよ。

これを無駄に使うとどうなるか。
エネルギーのほとんどを輸入に頼っている日本。
エネルギー自給率は2割にも満たない状況です。

私たちがあくせくして働いたお金は、そのエネルギーを買うために使われます。
ジャパンマネーが輸出されるわけです。

何が言いたいかというと、ジャパンマネーが国内を回らないという事。
そしたら景気が良くなるわけない。
だって、上の画像の手前にタンクがずらずらと並んでいますよね。
あれ、たった3日分のエネルギーでしかないそうな。

「え、あれで3日分!?」って、目が点になりました。

エネルギーを無駄に使う事は、私たちの生活に返ってきてしまうんです。
極論ですが、海外からエネルギーを買う量が減れば、景気は良くなりますよ。

今回の講習で、産業部門では現在積極的に省エネ化が進んでおり、事業所のエネルギー使用量を半分にまで下げた報告などを聞いてきました。

半分って、
逆に、今までがひどかったとしか思えないような減り方です。

と、言いながら、実は住宅部門も似たような状況です。でした。どっちだ。
ただ囲っただけの小屋のようなハコに設備をくっつけただけの建物を「家」と呼んでいました。
設備がついてなければ「小屋」っていうんですよ。違いは設備の有無だけレベルです。

建築のプライドを!
設備に家のアイデンティティを取られるわけにはいきません。
住宅部門も頑張らないとです。

省エネで快適な生活をご提案します。

安全も。


ちなみに、
工場写真見たい方は、問い合わせフォーム等からご連絡ください。




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