native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

考え改め

2025-02-17 22:40:14 | 建築雑談
住み始めてから1年半が過ぎて普段生活している場所は大体いつもこんな感じ。
撮影するために片付けているわけでもなく、自分でもちょっと片付きすぎてるなと思うくらいにすっきりしています。

これは目に見えないところ、視界に入りにくいところに細々したものが片付けられるようになっている設計だからというのもあるんですが、

先日、結婚記念日でした。
特別な日じゃないですか。
何する?って話し合った結果、家の片づけをすることにしました。

細々した収納は片付けやすいからキープできるんですけど、大きな収納場所は片付け方も大雑把になってしまう傾向にあります。
我が家は目に余るほどではなかったんですけど、今やっとかないと後悔するよねっていう意見が合って、わざわざ結婚記念日に片づけをすることにしました。
二人で気持ちがすっきりしたねと終わった後に感想を言えたので、納得いくレベルになったんだと思います。

床下はやり残しがありますが、数歩目標に前進することができました。
何が前進したかというと、収納の空きスペースを作れたということ。

ロフト(オタク部屋とも言う)も無事引っ越し当初の姿に戻すことができました。

収納スペースに余白があると、心にゆとりが生まれます。

みたいなことをやっててふと気が付きました。
かつてはモノが価値観の基準でしたが、今ではモノよりコトが重要視されています。
私もそう思っています。

住まいもカタチよりも暮らし方に重心を置いていますが、
夫婦で結婚記念日にやることなくて家の片づけをしたんじゃなくて、今一番したかったことが「家をもっとよくする」ことだったんです。

私の場合、生きるモチベーションに「家をよくすること・維持すること」が上位に入ってるんだと思いました。
ファストブランドや100均など合理性が先立つ時代でもありますが、
モノそのものもやっぱ大事。

家って建てて終わりじゃないなって別の時に(お引き渡しの時にオーナーさんにこれからの付き合いとして)使っていましたが、自分もその当事者だなって。

あくまでも住まい手の感覚の話として。

そして、片づけが洋服の整理だったからなのか、作り手の感覚としても一つ気が付いたことがありました。

建築家=デザイナー
って思いますよね。
私もそう思います。

でも、洋服を眺めながら、これを実際に作ったのはパタンナーさんだよな。

ってことはもしかして住まいって
オーナーがデザイナー
建築家はパタンナー
って思い始めて、そしたらなんかしっくりきた感じがしました。

ぽや~っと(悪い意味じゃなくて)思い描いているものを具体化する仕事
ポヤ~っと(悪い意味じゃなくて)思い描いていることを使いやすくする仕事

パタンナーがしっかりと具現化して引き渡すことでオーナーさんは使いながらもっと格好良くしようという想いになってくれる。

アパレル好きな私ならではの感覚なのかもしれませんが、この感覚で仕事も生活も住まいと向き合おうと思います。

なので、皆さん自信をもって、積極的にぽや~っとしたことを私にお伝えください。
デザイナーは皆さんです。

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