改正省エネ基準の施行が今年の4月から10月に延期になるとの事。
改正省エネ基準は、今までの省エネルギー基準とは違い、1棟1棟個別に熱損失の計算を行わなければいけないのが特徴の一つでした。
設計した住宅がどの程度、熱を損失するかが分かれば空調機器の設計などに役立つので日本の住宅の性能がワンランク上がる予定でした。
しかし、今回の延期の理由は、この棟毎の計算をしなくても、建設地域ごとに断熱材の厚さを選択できるようにする、いわゆる仕様規定を追加するための準備のために延期になったとの事。
もう目的がずれていませんか。
熱損失量を知ることは先ほども書いた通り、空調機器の設定など実施設計に必要な計算です。
それを別にやらなくていいという基準を追加すると言う事は、その目的が見えずに断熱材を決める事になるので、省エネ設計の普及がただ遅くなるだけです。
基準を改正して、別に理解しなくていいから、とりあえずやっといてと言っている様なものです。
溜息でます。
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