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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-06(soho)】もぬけの殻-グランドピアノがある小さい家-

2017-09-20 17:25:55 | ministock-06(soho)
図面を読んでも分からないので、ちょっと現場に来てくれない?

と呼び出されて、現場に行きましたが、現場はとても静か。
誰もいないのかなと思いましたが、なんとなくどこかから物音が聞こえてきます。


一人は床下にいました。

断熱材を施工していただいてました。
後張り基礎断熱の極意は隙間を造らない事。

ただ貼っても、断熱材の隙間から空気が入ってしまえば、見えないところで結露をしてしまいます。
見えないから気が付きにくい。
危険です。

ここの確認はとっても重要。
まぁ、大工さんも十分承知なので、ものすごく気を使って工事していただいてます。

質問内容は束(床下の柱)をどこに建てるんだっけ?
一般的には90cm間隔ですが、ネイティブディメンションズでは構造計算したうえで、最低限の数に抑えています。(ただし、場所によっては、数が多い所もあります)

理由は、床下を行き来しやすくするため。
もちろん、住んでる方が。


もう一人はロフトにいました。

何やら複雑な骨組みが出来上がっていました。
この形で良かったんだっけ?という確認と次の作業の納まりについての質問でした。

説明するときは、手書きパース(立体スケッチ)をその場で描いて、図面と照らし合わせながら説明するんですが、

大工さんが、
「鈴木さんの頭ン中はどうなってるんだね」

と苦笑いです。
お前の頭ン中で出来上がってるなら、造ってやろうじゃねーかっていうノリですね。もう。

わずかな空間をフルに使い切るために、床下やらロフトにもこだわりを持って設計するんですが、一個のアイディアが、仕事を楽しくしたり、大工さんが燃えたり、お客様の生活が豊かになったり。

妄想癖が役立つ仕事です。





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