
今日はなんだか悪そうな話ですね。
メインのサッシの雰囲気がたまらんのです。
建物全体に奥行き感が感じられながらも、さらに窓の向こうが道路で抜けていて、かつその窓の景色は人が歩いていたり、車が通りすぎたり、鳥が飛んでいたり、木々が揺らいでいたり、信号機が変わったり、何かしら動いているんです。
とても飽きないんですけど、肝心の室内の工事がこの1か月一向に進んでいません。
絶賛真冬に外工事中です。
大工さん頑張っています。
年末に何とか防水層と防風層を作り上げて、年明けから外壁下地工事を行っていました。

遠目に見ると一般的な外壁下地と変わりないんですが、
近づいて裏をのぞき込んでみると、

縦にも横にも湿気や空気が通り抜けられるように穴が開いています。

窓端部も抜けやすいように段違いになっています。

軒裏にもきれいに抜けるようになっています。

外壁のコーナー部分については軽く芸術的。
HEAT20のG2G3であったり、断熱等級6,7の創設で断熱施工に注目が集まっていますが、それは冬の暖房対策であって、
それと同じくらいに夏の冷房対策も必要になります。
それがこの外壁下地施工。
夏、如何に熱気を室内に入れないか。熱せられた外壁材の輻射熱を速やかに屋外に排気するかが夏の設計。
今時期は分かりませんが、真夏にこの工事をしていると屋根てっぺんの排気口から熱気が揺らいでいるのが見えます。
排気口とは、
外壁の熱気が、屋根のこの隙間に入っていって、

屋根の一番上にある

ここから出ていきます。

この隙間から出ていきます。
この時、空気の流れが邪魔されないように、

銀色の防風透湿シートはしわが寄らないように、テープを貼って張りが出るようにします。
外壁材の裏では、
水が入らない様に、
風が通るように、
湿気が出ていきやすいように、
火災になりにくいように、
工事が行われています。
性能は大抵見える場所にはありません。
見えないところで住まいの寿命が決まります。
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