アントクアリウム（その後）

先週、地道な努力の末、確保したクロオオアリ5匹で始まったアントクアリウム生活ですが、さすが大きなアリだけあって、さくさくと巣を作っていきます。

「いやぁ、今回の巣は太いなぁ」

って、皆さん、今までの人生の中で言ったことあります？

アントクアリウムではそれが楽しめるんです。

ほんと、芸術的です。設計士の力量を比べるともしかして負けているんじゃないでしょうか。

技術もすごいんです。巣を掘り始めると、当然横穴や竪穴になる訳ですが、大勢では掘れない訳です。1匹が掘って、外に出しに行って、その間に別のアリがまた掘って、外に出しに行って。

これじゃ、効率がどんどん落ちてしまいます。

そこで編み出した技が「バケツリレー」方式。

ある場所までゼリーを運んだら、別のアリにバトンタッチして、他のアリが外に出しに行くんです。

すごくないですか。アリがバケツリレーするんですよ。普段、見えない地面の下で、世界に1京匹いると言われるアリがバケツリレーしてるんです。

その他にも、外に掘りだしたゼリーですが、たまに置き換えたりもしてるんです。1箇所に山を作ってみたり、容器の壁に貼り付けてみたり。何してるんでしょうか？

芸術肌のアリが混ざってたのかな。

と、アリの生態を存分に楽しんでいたんですが、大変なアクシデントが発生してしまいました。

飼いだして2～3日たってから、容器の中が少しカビっぽくなってきてたので、コマ目に取り除いていたんですが、週末留守にしている間に、巣の中にも、一部カビが生え始めていました。

カビだけに、ガビ―――――――――――ンです。

こうまってしまうとアウトです。カビを取り除くことができなくなってしまうので、放っておくと、アリじゃなくて、カビの観察になってしまいます。

はぁ。私のミスです。週末、留守にするから帰り間際にコマ目に掃除したつもりだったんですが、甘かったみたいです。

幸いアリたちはまだ生きていたので、公園に行き、元々いた巣に返してあげました。ううっ、さようなら。

せっかく、始めたアントクアリウム生活だったのに、わずか1週間で挫折してしまうとは。とほほ。

でも、ここでくじけません。

新しいゼリーを買ってきちゃいました。

ちょっと、このままでは情けないですから。ちゃんとしたアントクアリウムを報告するまでは、終われません。もう、エイエイオーですよ。

がんばります。