近年の省エネに関する施策は、建物の断熱性能などの他にも使用する設備の省エネ性も合わせて評価しようという方向性です。
スマートハウスやHEMS、蓄電池などはキーワード的には市民権を得てきました。
HEMSを取り入れたスマートハウスは、設備をシステム化する必要があるので、家電メーカーはTV販売不振の巻き返しを狙っているのか、ここぞとばかり攻め入ってきています。
ハイブリッドカーに乗った時に、「これはもう車じゃなくて家電だな」と思いましたが、家もいよいよ家電化扱いになりそうな勢いで、これからの省エネはスマートハウスみたいな流れが出来ています。
ところでこちらは1970年代からの家庭内での部門別消費エネルギーの推移を表したグラフです。この40年の間にエネルギー消費量は2.5倍に膨れ上がりました。
直接的な原因の一つとして、世帯数の増加が挙げられます。
核家族化、一人暮らし、とにかく世帯数が増えました。
もう一つは、いろいろと便利になった事。
40年前、TVは一家に1台でしたが、今は1部屋に1台です。エアコンも同じ。パソコンなんてありませんでした。とにかく家中家電製品で溢れかえっています。
グラフを見ても一目瞭然ですね。家電のエネルギー消費の増加は群を抜いています。
いくら省エネ家電だからって言ったって、家に何台もあれば省エネになりません。
こんな状態で住宅の家電化が進んでは一向に省エネには繋がらないでしょう。
直ぐそこのコンビニ行くのにハイブリッドカーに乗っていては省エネになりません。
省エネ家電に惑わされず、エネルギーを消費しない事を心掛けましょう。
心掛けるのが面倒臭いと思ったら、住宅の熱損失の性能を上げる事をお勧めします。
ネイティブディメンションズでは、その相談をいつでも受け付けています。
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