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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-12(lab)】色々間違っている-新潟産小さな家-

2022-07-11 21:07:12 | ministock-12(lab)
先日大工さんから頂いたジャガイモをふかしてみました。

娘の第一声が「見事に食欲をなくす色」

お、おう・・・まぁ、食べなさい。
確かにこれ見て「うまそう!」って言ったら、ちょっと疑っていたと思う。
間違っていないぞ。よし。

そして、一口食べて「あじこい」

でしょ。(僕も初めて食べるけど)

確かにジャガイモでした。
ピンクと紫あるから調子乗って2個食べたらめっちゃおなか一杯。

うまかったっす。
次はピンクと紫にノーマルも混ぜてフライドポテトにしたいです。

さて、現場の方は色々間違ったことしています。
基礎の断熱施工が終わりました。
とっても広々空間ですが、プロならこの光景がおかしいと思うはず。

理由は、設備配管がないから。
通常、設備配管は床をふさぐ前に行います。
なぜなら、床をふさぐと工事がしにくいから。

でも、ミニストックなら床下が広いので、設備屋さんの気が向いたタイミングで工事ができます。

別にこの一瞬のために基礎を高くしているわけではありません。

お住まいになってから、万が一不具合が発生しても床下のメンテナンスがとても簡単に行えます。

住まいの耐久性は材料そのものも大事ですが、点検とメンテナンスがしやすいことがそれ以上に大事。

工事の順番間違っていますが、住まいの寿命はこれで正常です。

壁の方も着々と工事が進行中。
床下がピンクのチェッカーフラッグで、壁は青いドット。
センス最高。

12cmの壁厚に対して5cmの断熱材を充填中。
イマドキの住まいって壁びっしりに断熱材入れるんじゃないの。

しかも、通常断熱材は室内側に張るのが正しい施工ですが、外壁側に沿う様に施工指示を出しました。

なんでこんなことしたかと言うと、これは目的が断熱ではなく防火だから。
近隣で火災が発生した際、室内に燃え移る時間を遅らせるために外壁側に断熱材を入れています。

もう一つの理由として、将来的に電気配線のリフォーム等を容易にするために室内側に空洞を設けています。
電気配線が自由に移動できるようにするため。

こちらは耐用性を上げるため。
使いにくくなった時に、再び使いやすくするための作業が簡単に行えます。

「断熱」としては入れ方間違っていますが、住まいの寿命はこれで正常です。

肝心の断熱材はというと現在外で施工中。

それぞれの解決方法は様々ですので、これが一番正しいとかではありません。
こんな方法や考え方を設計者が意図を持って設計しているかというご紹介。

隅々まで意図があることで住みやすくなると思います。

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