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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-08(modern)】お立ち台。-現代版最小限住居-

2018-08-23 22:15:42 | ministock-08(modern)
前回の続きです。

行方不明の洗濯機を見つけました。
洗濯機って、結構どこでも置けちゃいます。
使い勝手のパターンが意外に豊富。

ミニストック-03では冷蔵庫脇に置きました。

一人暮らし時代は玄関前やバルコニーに置くところもありました。

で、

ミニストック-08では、どこに置いたかと言うと、

衣装部屋の中。

衣装部屋の様子。


わぁ、広くて使いやすそう、

じゃなくて、画像逆!
上下逆さま!


こっちが正解。

でもなんか違和感。

というのも、ふつーハンガーを掛けるパイプの上に棚を付けます。
ところが今回、足元に棚を作って、その上にハンガーを掛けるパイプを付けました。

だって、ハンガー掛けの上の棚って、誰に聞いても使い勝手が良くないって言います。
それを仕方なく使うんです。

なんで?

使いやすくすればいいのに。

棚の下は、無印良品の衣類収納がすっぽり入る大きさにしました。
無駄にお金かけたくないので、安くできるところは積極的に取り入れます。
よって、足元に衣類収納が並び、その上にハンガー掛けを2段にしました。

つまり、天井までフルに使える衣装部屋に。
つーか、小さい家なのに衣装部屋って。

「仕方ない」んじゃなくて、「仕方ある」にするのがネイティブディメンションズ。

とは言っても、バッグや帽子は目線より上にあった方が使いやすいんですよね。

そこは譲れないけど、棚の上に乗れば、手が届く高さになります。

これを、

お立ち台付きクロゼット」と言います。
何か、無意味に華やかな印象。

勝手に名付けました。
多いんですよね、ネイティブディメンションズでは。
ダイアゴナルトイレ」とか「ダイビング」とか、そして「ミニストック」とか、勝手に名前作ります。


洗濯機と、物干とクロゼットが一つになった部屋。
畳んだ洗濯物をみんなの部屋に持って行くのも面倒くさいし、片付けてって言っても片付けないのが子供たち。
そのストレスがない家族みんなの衣装部屋。

考えられないかもしれませんが、気密断熱性の高い家では、こんなことが平気でできちゃいます。
暖かいとか涼しいばかりじゃなくて、究極の動線を生み出してくれます。

ちなみに、一番最初の画像に戻ってみてください。
洗濯機脇に姿見発見。
抜け目なし。

1階に衣装部屋を作ることで、家事動線を短くすることができると同時に、

出かける直前に着替えるとか、
帰ってきたらすぐ着替えられるとか、

いちいち自分の部屋に行かずに済むので、生活動線も短くなっちゃいます。
セオリーが正しいかどうかなんて、皆さん次第。

そういえば、お立ち台に上がるためにはセオリーをなくすのが一番っていう時代もありましたね。
泡がブクブクしていた時代。





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