ライスの結成10周年を記念する単独ライブ、スイップに行ってきました。
この発表があった時、嬉しさと同時にほっとしたという感じでした。
5月にジューシーズの単独に行った時に、単独ライブでしかできないことを存分にやりきっていて、
本当に楽しかったのと同時に、うらやましくて、
ライスは次にいつになるのだろうと泣きたくなってしまって。
今年はもうないのかもしれないと思っていた。
だから本当に、本当によかった。
たくさんの芸人さんがいる中で、このような盛大なお祝いライブをして頂けたことに本当に感謝です。
毎度のことながら、今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
ネタのタイトルは、お笑いナタリーさんの記事に掲載されているものに合わせました。
タイトルの後に、
<このような>
カッコ書きをしてあるものは、簡単なネタのあらすじです。
(以前の単独の感想で私自身が書いたものをそのまま使っています)
今回は傑作選ということで、過去にやったネタなので、
自分が以前見た時と変わってるところ、逆に変わってないところもメモしていきます。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。
……あー、ライスの単独でこれ書くの久しぶりだ。
やっと、やっと書けたよ。
今回は、先にこの単独を取り上げてくださったレポートを貼っておきます。
それと、こういう客観的なレポートとは比べ物にならないのですが、
一応、私が今まで見てきた単独の感想も貼ってみます。
改めて見返してみて、本当にちゃんと書いてきてよかったと思ったー。
皆様にお見せするほど価値はないですが、
今回興味を持って下さった方が、当時の雰囲気を知りたいと思った時に役立てて下されば幸いですし、
そして何よりも、自分のためのデータベースとして。
ライス結成10周年傑作選ライブ、グローブ座で万雷の拍手(お笑いナタリー)
【ライブレポート】ライス結成10周年記念傑作選ライブ「スイップ」(よしもとニュースセンター)
~ライス単独ライブ~
3rd 『キリ・バト』 (2009.2.18)
4th 『鈴虫のお腹』 (2009.10.17)
5th 『ビリンバウ』 (2010.3.18)
番外 『己的好選 2008~2010』 (2010.9.12)
6th 『コモク』 (2011.6.16)
7th 『カヴィ』 (2012.1.29)
・オープニング
ポスターと同じ衣装で登場する知姫と仁様。
何か起こる度にお腹を抱え、いちいち踊りだす二人。
初めに登場した時、テーブルに食器を置いていく知姫の手がすっごく震えていた(笑)
そりゃ緊張するよねぇ。
最後はポーズを決めて、
田所「10周年だな」
関町「ええ、そうね」
の声で暗転。
・OPVTR
様々なところで撮られた仁様と知姫の写真。
グローブ座の格調高い雰囲気に合うオシャレな音楽と映像。
・動き屋 (2012.1.29 7th カヴィ)
<あの…動きを、買いたいんですけど>
これが一本目で本当に嬉しかったー!
カヴィの時にも書きましたが、初期の頃のライスっぽいというか、
「ライスといえばこういう感じ」というのをそのまま表現したようなネタで。
まさに、こういうコントが好きだからライスのことが好きになりました。
世界観があってスタイリッシュなのに、後半からエロでバカバカしくなってくるのがライスっぽくてとてもいいですね。
カップルのくだりはまるっと削除でちょっと残念でしたが、それでも10分以上はやっていたと思います。
田所さんの美しいマイムと、関町さんの無機質で人間味を感じないあたり、このネタにぴったり。
「こういう基本動作が一番高いんですよ」というセリフは、何度見ても何だか深くておぉっと思ってしまうし、
「パイオツサンセット」という無駄にオシャレな語感がたまらなく好き(笑)
*ブリッジ
今回のブリッジは、終わった直後のネタの解説が英語で流れるというものでした。女性の声で。
この単独ライブが、普段なかなか披露する機会がないネタを集めるという趣旨だったので、
いつの単独で披露されたものか、なぜ他の場所で出来ないか、やらないか、ネタの裏話などが主な内容。
そして、後半に行くに従って、汚い言葉で二人をののしることが増えてくるというものでした(笑)
全くオシャレなことをしてくれますよねー!
本当にもっと英語勉強しておけばよかったと何度思ったことか。
なのでここでは、ナタリーさんに解説の一部が載っていたのと、私の英語力でかろうじて聞き取れた(でも自信ない)ことを書いていきます。
このネタは、長すぎて他の場所ではなかなかできない、というようなことを言っていたような。
そうですよね。フルでやると17分かかるんだもんね(!)
それにしても、「設定が古い」と思っていたということはびっくりだなぁ。
いいじゃない、こういう、いわゆる「正統派シュールコント」みたいなもの、私大好きよ。
・BOF ~BATTLE OF FIGHTERS~ (2011.6.16 6th コモク)
<ボクサーvs……>
あーいいネタ。こうやって、パターンを最初に見せて、その枠に当てはめて行く感じのネタが本当に好き。
海女のところでは時事ネタも取り入れていて、ライスでそういうことをやるのは珍しいなと思ったりして。
「隣に引っ越してきました」がかなり好きです。
あと、最後にエクセレントで使ったあの大型カボチャも登場して、これはもちろんコモクの時にはなかったもので、
ここで繋がってよかったねぇなんて感慨深くなったりして。
*ブリッジ
「野菜をたくさん使っているのでコストがかかっている」
・銀行にて (2011.6.16 6th コモク)
<強盗だ!変態だ!>
本当に本当にいいネタ!!
なんて表現したらいいかわからないくらいいいネタ。
最初の「強盗だ!」に至るまでが、このネタがどういう内容だかわかっているからこそ、
来るぞ来るぞ、というわくわく感がたまらなくて。
関町さんが完全にフリに徹しているところもいいし、
改めて見ても、美しい対句のワード選び。
テンポも心地よくて見ていて本当に楽しい。
思ったことは2年前と全く同じでした。
パターンだけ見たら正統派コント師で、こんなにいいネタなのに、
賞レースでは絶対に出来ないというジレンマがつらい(笑)
・魔王 (2012.1.29 7th カヴィ)
<この手紙を読んでいるということは……>
このネタのチョイスは個人的にちょっと意外だったかもしれません。
でも改めて見てみると、田所さんのセリフがしっかりフリになっているんだなぁと。
笑っちゃうのにちょっと切なくなっちゃうような、ライスらしい一筋縄ではいかないところも魅力。
田所さんのアニメっぽい表情にも磨きがかかっていました。
*ブリッジ
「このネタの鎧は関町が元々持っていたもの」的なことを言っていたような。
・気絶まで10秒と11秒 (2008.8.11 2nd サボコ)
あの、別にいいんですけど、わざわざブリッジの時間取って、わざわざ着替えて、
たったこれだけのことをやるなんて(笑)
ネタとしてのバカバカしさと、そこまでしてやりたいの?というバカバカしさが一緒になって大笑いしました(笑)
また、これを見せてから、この後のネタがハンカチってのが卑怯だよねぇ。
一回完全に油断させて、気を抜いておいて、その後がっつり感動させる9分の大作を持ってくるんだもん。
本当にずるい人達。
*ブリッジ
「このネタはケガをする(injured)確率が高い」と言っていたようですけども、
その「ケガ」は、どちらの意味なんだろう?(笑)
ほら、ひざを地面に擦っちゃうっていうのもあって。
……どっちもかな?(笑)
・CM (2012.1.29 7th カヴィ)
<いつもそこには、ハンカチがありました>
このネタ見たいと思っていた。
でも私は、どうしても攻めまして日米が見たくて、
もしやってくれるとしたら、それとハンカチを2本ともやるのは重いから、こちらは外すんじゃないかと勝手に思っていて。
だから、もうあの音楽が流れてきた時点で、胸がいっぱいになってしまった。
これからあのネタが見れる、
ライスを愛する700人と一緒に、この素敵な劇場で、広い舞台で見れるって思ったら、
その時点で満たされたような思いでいっぱいになって、涙があふれてしまった。
そして今回見てはじめて気付いたのですけども、このネタって、本当に音楽と一体化しているんだなぁと。
曲調が盛り上がるところでストーリーも盛り上がり、曲調が変化するところでストーリーも切なくなり、
曲調が落ち着いてシンプルになるところでストーリーも柔らかくなる。
OPやED、それにブリッジの楽曲を制作されている高橋さんのツイートによると、
この曲は高橋さんの担当ではないそうで!
だから本当にびっくりです。
このネタどうやって作り上げてるの……?
曲に合わせてストーリーを考えたのか、ストーリーに合わせて曲を多少編集したのか……。
いずれにしても本当にすごいなぁと感嘆しきりでした。
一つだけ言わせてもらうとすれば、今回はカヴィの時よりも、各暗転のタイミングが、ほんのちょっとだけ早かったかなと…。
あと1秒だけでいいから遅くしてほしかったかも。若干余韻が。
ただそれをのぞいても素晴らしすぎた。
オチの、いい意味での「裏切られた!」という爽快感が、客席の大きな拍手を誘って、
それがしばらく鳴りやまなくて、本当に気持ちがよかったです。
今回披露したコントは全12本。
6本目のこのネタは、折り返し、前半のトリにふさわしいものでした。
*ブリッジ
これは、東京ガスのCMに影響を受けて作ったネタだという裏話が明かされました。
(英語解説なのに、やたらと「東京ガス」を強調する女性の声。)
・後天性特定音域過敏症 (2009.2.18 3rd キリ・バト)
<ある日突然発症し、有効な治療法もない症状にかかって……>
これは当時配信でもやっていたので、結構お馴染みのネタかもしれませんね。
やっぱり何度見ても導入が好きだ!
あらゆる音を聞かせておいて、見ている側に、これかなこれかな?と思わせる。
その間が絶妙で、こちらもわくわくしながらどんどん引き込まれる。
導入だけじゃなくて、このネタはもちろん前から面白いけれど、
時が経つにつれて、二人の細かな見せ方も上手くなっているんだなぁということを、ここでとても実感しました。
間の取り方も、見せ方も、空気が落ち着いた時のシリアスな言い回しも。
*ブリッジ
実際に会場で聞いていた時に、「この頃は単独を年に2回やっていた」という趣旨のことを言っていたのはわかったのですが、
後からナタリーさんに掲載されていた、
『この回を機に単独ライブを年2回から年1回のペースにしたという噂があるくらい、ライスの2人にとってこの単独は納得がいってないよう』
という記述を読んで、衝撃で震えあがりました。
いや、確かにね、実際「キリ・バト」の時、エンディングで特に田所さんがちょっと悔しそうだったのを覚えているし、
ネタ終わりに拍手が来ないコントもあって、初めてライスの単独に行った私はお客さんのハードルの高さに驚いたし、
過去の単独を振り返る時も「あの単独はちょっと」みたいに悪い例として引き合いに出されることが多いし、
更新していたブログも、今からは考えられないくらいなんというかちょっと、言い訳がましい…けども……(笑)
でも、好きなコントもたくさんあった。
私はすごく楽しかったですよ、キリ・バト。
初めて行ったライスの単独ライブ。大切な大切な想い出です。
・イメージ (2010.3.18 5th ビリンバウ & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010 )
<すぐに吐かなかったことを後悔するぜ……>
正直私はこのネタがとっても苦手(笑)
でも、会場はとってもよく沸いていました。
確か、ビリンバウ&好選の時は、コントが始まる前に「イメージ」とタイトルが表示されていたのですが、
今回はネタ前のタイトル出しはしてませんでした。
だからなのか、以前はイメージの映像には何のテロップもなかったと思うのですが、
今回は「※この映像はイメージです」というテロップが付いていました。
これがとってもよかった。
このテロップがなんだか安っぽさを演出していて、さらに実際の過酷な状況とのギャップが出ていた気がします。
・エロイ (2008.3.12 1st マフェ&バザバザ & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010)
<8年ぶりに帰ってきたふるさとは、何もかもが変わっていた……>
苦しくなるくらい笑ったネタだったらこれが断トツです(笑)
もう、何もかもくだらない。
仰々しく怖がる関町さんの演技力の無駄遣い。
田所さんの帽子の違和感が最後に明かされるという伏線の仕掛けの無駄遣い。
こんなにバカバカしいことを全力でやる二人が大好きです(笑)
あーおかしかった!!
・それいけ!シロッペ (2009.10.17 4th 鈴虫のお腹 & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010)
……見るの多分4回目だったと思うんですけど、もう本当にダメでした怖い(笑)
シロッペの不気味さがパワーアップしている感じがしました。
悲鳴に包まれたグローブ座(笑)
*ブリッジ
「バカじゃないのか。こんなネタをやるからテレビに出られないんだ」という感じの、至極真っ当な意見を言われる(笑)
"too outsocial!!"
この解説を聞いて、こちらのインタビューを思い出していました。
若手芸人だより。よしもと編 第八回 ライスの王国
まさに私が聞きたいことがつまっている素敵なインタビュー。企画して頂いてありがとうございます。
とても読み応えがありました。
この記事の番号10,11辺りで鈴虫単独について語っているんですが、もう本当にその通りだなと(笑)
当時はそこまで意識してなかったのですが、エンタやレッドカーペット、レッドシアターなど、今から考えたらお笑い番組全盛期の時期に、
こんなネタやってたら、そりゃテレビに出れないよね(笑)
・転校生 (2011.6.16 6th コモク)
<みんなと同じように……>
コモクの時は「無知無知」というタイトルでした。
このチョイスは個人的には、またまたちょっと意外だったかもしれません。
でも、淡々と進んで行って、最後はやりたい放題、みたいなネタは、確かに二人は好きそうではあるかも。
結局、最後まで何の仕組みも明かされないままの不条理な感じが、気持ち悪くも面白い。
そして、ここからは完全な余談になるのですが。
今回の私の席が、前方の端の方だったので、袖が少し見える位置で。
それでこのコントの時に、田所さんは先にハケてオチは関町さん一人なのですが、
その先にハケた田所さんが、袖にいる時に一瞬舞台の方に振り返って、ニヤっと笑ったのが見えたんです(笑)
関町さんに、「後は頼んだぞ」と言っているように見えました。
*ブリッジ
「彼らは狂ってるのか?これで11本目だけどまだやるの?もう眠くなっちゃったよ~」的な。
・攻めまして日米 (2008.3.12 1st マフェ&バザバザ & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010)
<敵は、アメリカ>
……本当に、本当に嬉しかった。
それしか言葉がない。
たくさんの人にこのネタを、この作品を、見てもらえる。
たくさんの人と一緒に見れる。
見たことがある人もない人も、共通していたのはきっと、
ずっと見たいと待ち望んでいたことだ。
だから本当に、本当に嬉しかった。
このネタのどこが好きかと言われたら、私は夜通し語れる自信がある。
でもそうなるとキリがなくなるし、
それにあまり語りすぎるとこのネタの魅力を落としてしまう気がする。
だから少しだけ、少しだけ書くことにする。
色々あるけれど、このネタの魅力の一つには、間違いなく、「ライスがやるからこそ」というのがあると思う。
このネタでは、田所さんが2役、関町さんは3役やっているわけで、
こんなにこなしていたらごちゃごちゃになりそうだけれども、それぞれのキャラクターがしっかり見えてくる。
特に今回は、私自身が見るの3回目で、もうストーリーが頭に入っているからというのがあるかもしれないけど、
それにしても、今まで見た中で一番、役の演じ分けが出来ていて、それぞれのバックグラウンドまで見えた感じがした。
その上で、
やっぱりこの物語の核となってくるのは、戦争側の彼なんだ。
心優しい友人でも、必死にボールを追う選手でも、頼りないキャプテンでも、非情な上官でも、
この物語の主人公には成り得ない。
戦争側にいる彼が、一人だけ浮き上がってくるように見せることができる、二人の演じ分け、そしてパワーバランス。
ライスが、やるからこそだと、思うのだ。
今回の単独、一つのネタが終わるごとに、そのネタの解説が英語で流れるわけで、
私は英語が大して出来る訳じゃないけど、それでもとてもわくわくした。
それは例え英語とはいえ、このネタの解説が聞けるって思ったから。
攻めまして日米が、どういう経緯で作られたのか、どんなことを思って作ったのか、
その裏話が聞けるって思ったから。
そしたらさ。
このネタが終わったらすぐにエンドロールに行ったから、唯一このネタだけ、解説がなかったのだ。
あぁ、ずるい、ずるい。
全くもって、ずるい人達だ。
まだまだ言いたいことはあるけれど、ここら辺で止めておきます。
でも確実に言えることは、このネタに出会っていなかったら、今の私はいないってこと。
やっぱりこれ以上好きなネタに出会えることって、私、一生ないんだろうな。
・エンドロール
温かい拍手の中、余韻覚めやらぬ中、流れたエンドロールなんですけど、
ライス
田所仁 関町知宏
ここにきて!!
関町さんの「知弘」の字が違う!!
こんなことって!!(笑)
ある意味最高のオチかもしれませんね(笑)
そしてみなさんお待ちかね、今回の、作家・鶴さんの名前の表記はこんな感じ。
北
東 鶴 西
南
……風見鶏なの??
エンドロールが流れた最後には、仁様と知姫が再び登場。
ポーズをとると、後ろのスクリーンに映し出されていたバラの花の絵に、
二人のシルエットが隠されていたのでした。
・エンディング
万雷の鳴りやまない拍手。
田所さんは何度も頭を下げて感慨深い様子。
あまりにも鳴りやまないので、関町さんが指揮のようにしてやっと止まりました(笑)
こんなにたくさんのお客さんに入ってもらって……。
と、圧巻の客席を見渡す二人。
関町「この拍手……吉本関係者の方、見てたでしょうか?」
その言葉に、さらに拍手と笑いが巻き起こる。
そうだよ、本当にそうだよ。
関係者の方達、見てますか?
「単独ライブ」というものの価値を理解していない全ての関係者の人達、見てますか?
こんなすごい単独を出来る人達が、会場抑えられなかったって理由で、
単独できなくなるなんて、ありえないですよ、本当に、本当に!
そして彼らは、「セッキー&ひとし」としてこれからも頑張るそうです(笑)
満面の笑顔で、本当に楽しそうにはけていく二人に、より一層の拍手が送られたのでした。
私が、ライスのことを気になり始めたのは、2008年の8月頃。
だから10周年の彼らの歴史の、半分しか知らない。
全てを見てきたわけじゃない、全てを知ってる訳じゃない。
でも私は、この人達が、本当に素敵なコント師だってことを知っている。
5年間、ライスのおかげで本当に幸せでした。
たくさんのものを与えてもらいました。
ライスに出会っていなかったら私どうなっていたかなんて、想像もできない。
今までありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
10年先も、ライスの単独ライブが見たいです。
私は、いいライスファンではなかったと思う。
何か起きるたびに、落ち込んだり、文句を言ったり、もうファンでいるのがつらいと言ったり。
やめりゃあいいじゃんねぇ。そんなこと言うんだったら。
ライスのことを好きでいたことに対して後悔はない。
ただ、パッと思い出す出来事は、楽しかったことよりも、つらかったことの方が多いかもしれない。
それでも、10の苦しさが、1の楽しさで吹き飛ぶような人達でした。
そういう人たちだったから、魅力的だったから、好きでいさせ続けてもらいました。
もっと、堂々としていればよかったんだと思う。
周りの評価なんて気にせずに、自分が好きだってことに自信を持って、
一つひとつに落ち込んだりしなければよかったんだと思う。
もっと、彼らのことを信じて来れればよかったんだと思う。
何があっても、ライスなら大丈夫って、そう思えればよかったんだと思う。
上手くいかないことが多くても、攻めまして日米を見て、ハンカチを見て、そういうライスを信じて、
いつかきっと多くの人に認められる日が来る、わかってもらえる日が来るって、そう信じて来れればよかったんだと思う。
こんなに素敵な作品を作り上げることが出来る彼らを、
こんなにたくさんの人の心を打つことが出来る彼らを、信じて来れればよかったんだと思う。
それが出来れば、いちいち「好きでいることがつらい」なんて、騒いでこないで済んだんだと思う。
でも、それが出来たら苦労はしない。
今になってわかったことなんだ。
一番それが必要な時には、気付かないし、出来ないんだ。
一番入れ込んでいる人には、どうしてもそうなってしまうんだ。
皮肉だけど、少し落ち着いた頃にやっとわかるんだ。
私にはそれが出来なかった。
そして多分、これから好きになる人にも出来ない。
ただ、そうやって脇目も振らず好きで居続けたことで、感じられたこともたくさんあった。
落ち込んだ時にライスの笑いに元気をもらった。
「心震える瞬間」っていうものに、何度も立ち合わせてもらった。
今回の単独は、もちろんネタを楽しんでいたんだけど、
その上で、それぞれのネタをBGMにして、私の5年間を振り返ったような気持ちになった。
ネタを見ていると、走馬灯のように、その当時の自分が何をしていたか、思い出して来たんだ。
キリ・バトの時に初めてライスの単独に足を運んだこと、
鈴虫の後に会場を出た時に吹きぬけた爽やかな秋風の温度、
ビリンバウの時の関町パラパラの残像、
好選の後ロビーでたくさんのお客さんがアンケートを書いていたのを見てKOCの悔しさを晴らしたこと、
コモクは精神ずたぼろの時に行ってでも行ってよかったと思ったこと、
カヴィ終わり、ライスが好きで幸せだと思いながら電車からぼんやり見つめた外の風景。
これは、他の誰のものでもない、私だけの想い出だ。
それをこれからも大事にしていきたいと思う。
最後に、関係者のみなさんに一つだけお願い。
今回、見たくてもどうしても来れなかった方もいらっしゃると思うんです。
そういう方々にも、ライスの魅力が伝わるように。
DVD出して下さい。
やっぱり私はライスが好きだ。
ライスの描き出す世界が好きだ。
私は、ライスを好きになって、人生が変わったんです。
大げさじゃなくて、本当に。
彼らは、もっとテレビに出たいとか、新しい仕事をやってみたいとか、色々考えているんだと思う。
それを否定するつもりはない。
でも、やっぱり彼らが一番輝くのは、単独ライブだと思うから。
語弊を恐れずに言えば、彼らが売れるか売れないかなんて、
そんなの正直、どうでもいい。
DVD出して下さい。
そしてあの時の私と同じように、多くの人の世界を変えてください。
私はその日を、ずっと、ずっと、待っています。
ライスが好きだ、大好きだ。
心の底から幸せだ。
届け、届け、この想いよ届け!
まだライスの単独に来れたことがない方に届け、
まだライスの魅力を知らない人に届け、
仕事をしないよしもとの人達に届け、
肩書き第一の業界関係者に届け、
「単独ライブ」というものの価値を理解していないあらゆる関係者に届け、
ライスを好きでいることがつらくて仕方なかったあの頃の私に届け、
いつか何年か経って、この文章を読んでくれているあなたに届け、
彼らを愛する全ての人の心に届け、
華はないし、引きもないし、自虐ばかりだし、
でもそんな中でも、ずっとずっと進化し続けて、単独のクオリティは絶対で、
きっとこれからもわくわくさせてくれる、そんな彼らの心に、
この想いよ、届け、届け!!
この発表があった時、嬉しさと同時にほっとしたという感じでした。
5月にジューシーズの単独に行った時に、単独ライブでしかできないことを存分にやりきっていて、
本当に楽しかったのと同時に、うらやましくて、
ライスは次にいつになるのだろうと泣きたくなってしまって。
今年はもうないのかもしれないと思っていた。
だから本当に、本当によかった。
たくさんの芸人さんがいる中で、このような盛大なお祝いライブをして頂けたことに本当に感謝です。
毎度のことながら、今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
ネタのタイトルは、お笑いナタリーさんの記事に掲載されているものに合わせました。
タイトルの後に、
<このような>
カッコ書きをしてあるものは、簡単なネタのあらすじです。
(以前の単独の感想で私自身が書いたものをそのまま使っています)
今回は傑作選ということで、過去にやったネタなので、
自分が以前見た時と変わってるところ、逆に変わってないところもメモしていきます。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。
……あー、ライスの単独でこれ書くの久しぶりだ。
やっと、やっと書けたよ。
今回は、先にこの単独を取り上げてくださったレポートを貼っておきます。
それと、こういう客観的なレポートとは比べ物にならないのですが、
一応、私が今まで見てきた単独の感想も貼ってみます。
改めて見返してみて、本当にちゃんと書いてきてよかったと思ったー。
皆様にお見せするほど価値はないですが、
今回興味を持って下さった方が、当時の雰囲気を知りたいと思った時に役立てて下されば幸いですし、
そして何よりも、自分のためのデータベースとして。
ライス結成10周年傑作選ライブ、グローブ座で万雷の拍手(お笑いナタリー)
【ライブレポート】ライス結成10周年記念傑作選ライブ「スイップ」(よしもとニュースセンター)
~ライス単独ライブ~
3rd 『キリ・バト』 (2009.2.18)
4th 『鈴虫のお腹』 (2009.10.17)
5th 『ビリンバウ』 (2010.3.18)
番外 『己的好選 2008~2010』 (2010.9.12)
6th 『コモク』 (2011.6.16)
7th 『カヴィ』 (2012.1.29)
・オープニング
ポスターと同じ衣装で登場する知姫と仁様。
何か起こる度にお腹を抱え、いちいち踊りだす二人。
初めに登場した時、テーブルに食器を置いていく知姫の手がすっごく震えていた(笑)
そりゃ緊張するよねぇ。
最後はポーズを決めて、
田所「10周年だな」
関町「ええ、そうね」
の声で暗転。
・OPVTR
様々なところで撮られた仁様と知姫の写真。
グローブ座の格調高い雰囲気に合うオシャレな音楽と映像。
・動き屋 (2012.1.29 7th カヴィ)
<あの…動きを、買いたいんですけど>
これが一本目で本当に嬉しかったー!
カヴィの時にも書きましたが、初期の頃のライスっぽいというか、
「ライスといえばこういう感じ」というのをそのまま表現したようなネタで。
まさに、こういうコントが好きだからライスのことが好きになりました。
世界観があってスタイリッシュなのに、後半からエロでバカバカしくなってくるのがライスっぽくてとてもいいですね。
カップルのくだりはまるっと削除でちょっと残念でしたが、それでも10分以上はやっていたと思います。
田所さんの美しいマイムと、関町さんの無機質で人間味を感じないあたり、このネタにぴったり。
「こういう基本動作が一番高いんですよ」というセリフは、何度見ても何だか深くておぉっと思ってしまうし、
「パイオツサンセット」という無駄にオシャレな語感がたまらなく好き(笑)
*ブリッジ
今回のブリッジは、終わった直後のネタの解説が英語で流れるというものでした。女性の声で。
この単独ライブが、普段なかなか披露する機会がないネタを集めるという趣旨だったので、
いつの単独で披露されたものか、なぜ他の場所で出来ないか、やらないか、ネタの裏話などが主な内容。
そして、後半に行くに従って、汚い言葉で二人をののしることが増えてくるというものでした(笑)
全くオシャレなことをしてくれますよねー!
本当にもっと英語勉強しておけばよかったと何度思ったことか。
なのでここでは、ナタリーさんに解説の一部が載っていたのと、私の英語力でかろうじて聞き取れた(でも自信ない)ことを書いていきます。
このネタは、長すぎて他の場所ではなかなかできない、というようなことを言っていたような。
そうですよね。フルでやると17分かかるんだもんね(!)
それにしても、「設定が古い」と思っていたということはびっくりだなぁ。
いいじゃない、こういう、いわゆる「正統派シュールコント」みたいなもの、私大好きよ。
・BOF ~BATTLE OF FIGHTERS~ (2011.6.16 6th コモク)
<ボクサーvs……>
あーいいネタ。こうやって、パターンを最初に見せて、その枠に当てはめて行く感じのネタが本当に好き。
海女のところでは時事ネタも取り入れていて、ライスでそういうことをやるのは珍しいなと思ったりして。
「隣に引っ越してきました」がかなり好きです。
あと、最後にエクセレントで使ったあの大型カボチャも登場して、これはもちろんコモクの時にはなかったもので、
ここで繋がってよかったねぇなんて感慨深くなったりして。
*ブリッジ
「野菜をたくさん使っているのでコストがかかっている」
・銀行にて (2011.6.16 6th コモク)
<強盗だ!変態だ!>
本当に本当にいいネタ!!
なんて表現したらいいかわからないくらいいいネタ。
最初の「強盗だ!」に至るまでが、このネタがどういう内容だかわかっているからこそ、
来るぞ来るぞ、というわくわく感がたまらなくて。
関町さんが完全にフリに徹しているところもいいし、
改めて見ても、美しい対句のワード選び。
テンポも心地よくて見ていて本当に楽しい。
思ったことは2年前と全く同じでした。
パターンだけ見たら正統派コント師で、こんなにいいネタなのに、
賞レースでは絶対に出来ないというジレンマがつらい(笑)
・魔王 (2012.1.29 7th カヴィ)
<この手紙を読んでいるということは……>
このネタのチョイスは個人的にちょっと意外だったかもしれません。
でも改めて見てみると、田所さんのセリフがしっかりフリになっているんだなぁと。
笑っちゃうのにちょっと切なくなっちゃうような、ライスらしい一筋縄ではいかないところも魅力。
田所さんのアニメっぽい表情にも磨きがかかっていました。
*ブリッジ
「このネタの鎧は関町が元々持っていたもの」的なことを言っていたような。
・気絶まで10秒と11秒 (2008.8.11 2nd サボコ)
あの、別にいいんですけど、わざわざブリッジの時間取って、わざわざ着替えて、
たったこれだけのことをやるなんて(笑)
ネタとしてのバカバカしさと、そこまでしてやりたいの?というバカバカしさが一緒になって大笑いしました(笑)
また、これを見せてから、この後のネタがハンカチってのが卑怯だよねぇ。
一回完全に油断させて、気を抜いておいて、その後がっつり感動させる9分の大作を持ってくるんだもん。
本当にずるい人達。
*ブリッジ
「このネタはケガをする(injured)確率が高い」と言っていたようですけども、
その「ケガ」は、どちらの意味なんだろう?(笑)
ほら、ひざを地面に擦っちゃうっていうのもあって。
……どっちもかな?(笑)
・CM (2012.1.29 7th カヴィ)
<いつもそこには、ハンカチがありました>
このネタ見たいと思っていた。
でも私は、どうしても攻めまして日米が見たくて、
もしやってくれるとしたら、それとハンカチを2本ともやるのは重いから、こちらは外すんじゃないかと勝手に思っていて。
だから、もうあの音楽が流れてきた時点で、胸がいっぱいになってしまった。
これからあのネタが見れる、
ライスを愛する700人と一緒に、この素敵な劇場で、広い舞台で見れるって思ったら、
その時点で満たされたような思いでいっぱいになって、涙があふれてしまった。
そして今回見てはじめて気付いたのですけども、このネタって、本当に音楽と一体化しているんだなぁと。
曲調が盛り上がるところでストーリーも盛り上がり、曲調が変化するところでストーリーも切なくなり、
曲調が落ち着いてシンプルになるところでストーリーも柔らかくなる。
OPやED、それにブリッジの楽曲を制作されている高橋さんのツイートによると、
この曲は高橋さんの担当ではないそうで!
だから本当にびっくりです。
このネタどうやって作り上げてるの……?
曲に合わせてストーリーを考えたのか、ストーリーに合わせて曲を多少編集したのか……。
いずれにしても本当にすごいなぁと感嘆しきりでした。
一つだけ言わせてもらうとすれば、今回はカヴィの時よりも、各暗転のタイミングが、ほんのちょっとだけ早かったかなと…。
あと1秒だけでいいから遅くしてほしかったかも。若干余韻が。
ただそれをのぞいても素晴らしすぎた。
オチの、いい意味での「裏切られた!」という爽快感が、客席の大きな拍手を誘って、
それがしばらく鳴りやまなくて、本当に気持ちがよかったです。
今回披露したコントは全12本。
6本目のこのネタは、折り返し、前半のトリにふさわしいものでした。
*ブリッジ
これは、東京ガスのCMに影響を受けて作ったネタだという裏話が明かされました。
(英語解説なのに、やたらと「東京ガス」を強調する女性の声。)
・後天性特定音域過敏症 (2009.2.18 3rd キリ・バト)
<ある日突然発症し、有効な治療法もない症状にかかって……>
これは当時配信でもやっていたので、結構お馴染みのネタかもしれませんね。
やっぱり何度見ても導入が好きだ!
あらゆる音を聞かせておいて、見ている側に、これかなこれかな?と思わせる。
その間が絶妙で、こちらもわくわくしながらどんどん引き込まれる。
導入だけじゃなくて、このネタはもちろん前から面白いけれど、
時が経つにつれて、二人の細かな見せ方も上手くなっているんだなぁということを、ここでとても実感しました。
間の取り方も、見せ方も、空気が落ち着いた時のシリアスな言い回しも。
*ブリッジ
実際に会場で聞いていた時に、「この頃は単独を年に2回やっていた」という趣旨のことを言っていたのはわかったのですが、
後からナタリーさんに掲載されていた、
『この回を機に単独ライブを年2回から年1回のペースにしたという噂があるくらい、ライスの2人にとってこの単独は納得がいってないよう』
という記述を読んで、衝撃で震えあがりました。
いや、確かにね、実際「キリ・バト」の時、エンディングで特に田所さんがちょっと悔しそうだったのを覚えているし、
ネタ終わりに拍手が来ないコントもあって、初めてライスの単独に行った私はお客さんのハードルの高さに驚いたし、
過去の単独を振り返る時も「あの単独はちょっと」みたいに悪い例として引き合いに出されることが多いし、
更新していたブログも、今からは考えられないくらいなんというかちょっと、言い訳がましい…けども……(笑)
でも、好きなコントもたくさんあった。
私はすごく楽しかったですよ、キリ・バト。
初めて行ったライスの単独ライブ。大切な大切な想い出です。
・イメージ (2010.3.18 5th ビリンバウ & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010 )
<すぐに吐かなかったことを後悔するぜ……>
正直私はこのネタがとっても苦手(笑)
でも、会場はとってもよく沸いていました。
確か、ビリンバウ&好選の時は、コントが始まる前に「イメージ」とタイトルが表示されていたのですが、
今回はネタ前のタイトル出しはしてませんでした。
だからなのか、以前はイメージの映像には何のテロップもなかったと思うのですが、
今回は「※この映像はイメージです」というテロップが付いていました。
これがとってもよかった。
このテロップがなんだか安っぽさを演出していて、さらに実際の過酷な状況とのギャップが出ていた気がします。
・エロイ (2008.3.12 1st マフェ&バザバザ & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010)
<8年ぶりに帰ってきたふるさとは、何もかもが変わっていた……>
苦しくなるくらい笑ったネタだったらこれが断トツです(笑)
もう、何もかもくだらない。
仰々しく怖がる関町さんの演技力の無駄遣い。
田所さんの帽子の違和感が最後に明かされるという伏線の仕掛けの無駄遣い。
こんなにバカバカしいことを全力でやる二人が大好きです(笑)
あーおかしかった!!
・それいけ!シロッペ (2009.10.17 4th 鈴虫のお腹 & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010)
……見るの多分4回目だったと思うんですけど、もう本当にダメでした怖い(笑)
シロッペの不気味さがパワーアップしている感じがしました。
悲鳴に包まれたグローブ座(笑)
*ブリッジ
「バカじゃないのか。こんなネタをやるからテレビに出られないんだ」という感じの、至極真っ当な意見を言われる(笑)
"too outsocial!!"
この解説を聞いて、こちらのインタビューを思い出していました。
若手芸人だより。よしもと編 第八回 ライスの王国
まさに私が聞きたいことがつまっている素敵なインタビュー。企画して頂いてありがとうございます。
とても読み応えがありました。
この記事の番号10,11辺りで鈴虫単独について語っているんですが、もう本当にその通りだなと(笑)
当時はそこまで意識してなかったのですが、エンタやレッドカーペット、レッドシアターなど、今から考えたらお笑い番組全盛期の時期に、
こんなネタやってたら、そりゃテレビに出れないよね(笑)
・転校生 (2011.6.16 6th コモク)
<みんなと同じように……>
コモクの時は「無知無知」というタイトルでした。
このチョイスは個人的には、またまたちょっと意外だったかもしれません。
でも、淡々と進んで行って、最後はやりたい放題、みたいなネタは、確かに二人は好きそうではあるかも。
結局、最後まで何の仕組みも明かされないままの不条理な感じが、気持ち悪くも面白い。
そして、ここからは完全な余談になるのですが。
今回の私の席が、前方の端の方だったので、袖が少し見える位置で。
それでこのコントの時に、田所さんは先にハケてオチは関町さん一人なのですが、
その先にハケた田所さんが、袖にいる時に一瞬舞台の方に振り返って、ニヤっと笑ったのが見えたんです(笑)
関町さんに、「後は頼んだぞ」と言っているように見えました。
*ブリッジ
「彼らは狂ってるのか?これで11本目だけどまだやるの?もう眠くなっちゃったよ~」的な。
・攻めまして日米 (2008.3.12 1st マフェ&バザバザ & 2010.9.12 番外 己的好選 2008~2010)
<敵は、アメリカ>
……本当に、本当に嬉しかった。
それしか言葉がない。
たくさんの人にこのネタを、この作品を、見てもらえる。
たくさんの人と一緒に見れる。
見たことがある人もない人も、共通していたのはきっと、
ずっと見たいと待ち望んでいたことだ。
だから本当に、本当に嬉しかった。
このネタのどこが好きかと言われたら、私は夜通し語れる自信がある。
でもそうなるとキリがなくなるし、
それにあまり語りすぎるとこのネタの魅力を落としてしまう気がする。
だから少しだけ、少しだけ書くことにする。
色々あるけれど、このネタの魅力の一つには、間違いなく、「ライスがやるからこそ」というのがあると思う。
このネタでは、田所さんが2役、関町さんは3役やっているわけで、
こんなにこなしていたらごちゃごちゃになりそうだけれども、それぞれのキャラクターがしっかり見えてくる。
特に今回は、私自身が見るの3回目で、もうストーリーが頭に入っているからというのがあるかもしれないけど、
それにしても、今まで見た中で一番、役の演じ分けが出来ていて、それぞれのバックグラウンドまで見えた感じがした。
その上で、
やっぱりこの物語の核となってくるのは、戦争側の彼なんだ。
心優しい友人でも、必死にボールを追う選手でも、頼りないキャプテンでも、非情な上官でも、
この物語の主人公には成り得ない。
戦争側にいる彼が、一人だけ浮き上がってくるように見せることができる、二人の演じ分け、そしてパワーバランス。
ライスが、やるからこそだと、思うのだ。
今回の単独、一つのネタが終わるごとに、そのネタの解説が英語で流れるわけで、
私は英語が大して出来る訳じゃないけど、それでもとてもわくわくした。
それは例え英語とはいえ、このネタの解説が聞けるって思ったから。
攻めまして日米が、どういう経緯で作られたのか、どんなことを思って作ったのか、
その裏話が聞けるって思ったから。
そしたらさ。
このネタが終わったらすぐにエンドロールに行ったから、唯一このネタだけ、解説がなかったのだ。
あぁ、ずるい、ずるい。
全くもって、ずるい人達だ。
まだまだ言いたいことはあるけれど、ここら辺で止めておきます。
でも確実に言えることは、このネタに出会っていなかったら、今の私はいないってこと。
やっぱりこれ以上好きなネタに出会えることって、私、一生ないんだろうな。
・エンドロール
温かい拍手の中、余韻覚めやらぬ中、流れたエンドロールなんですけど、
ライス
田所仁 関町知宏
ここにきて!!
関町さんの「知弘」の字が違う!!
こんなことって!!(笑)
ある意味最高のオチかもしれませんね(笑)
そしてみなさんお待ちかね、今回の、作家・鶴さんの名前の表記はこんな感じ。
北
東 鶴 西
南
……風見鶏なの??
エンドロールが流れた最後には、仁様と知姫が再び登場。
ポーズをとると、後ろのスクリーンに映し出されていたバラの花の絵に、
二人のシルエットが隠されていたのでした。
・エンディング
万雷の鳴りやまない拍手。
田所さんは何度も頭を下げて感慨深い様子。
あまりにも鳴りやまないので、関町さんが指揮のようにしてやっと止まりました(笑)
こんなにたくさんのお客さんに入ってもらって……。
と、圧巻の客席を見渡す二人。
関町「この拍手……吉本関係者の方、見てたでしょうか?」
その言葉に、さらに拍手と笑いが巻き起こる。
そうだよ、本当にそうだよ。
関係者の方達、見てますか?
「単独ライブ」というものの価値を理解していない全ての関係者の人達、見てますか?
こんなすごい単独を出来る人達が、会場抑えられなかったって理由で、
単独できなくなるなんて、ありえないですよ、本当に、本当に!
そして彼らは、「セッキー&ひとし」としてこれからも頑張るそうです(笑)
満面の笑顔で、本当に楽しそうにはけていく二人に、より一層の拍手が送られたのでした。
私が、ライスのことを気になり始めたのは、2008年の8月頃。
だから10周年の彼らの歴史の、半分しか知らない。
全てを見てきたわけじゃない、全てを知ってる訳じゃない。
でも私は、この人達が、本当に素敵なコント師だってことを知っている。
5年間、ライスのおかげで本当に幸せでした。
たくさんのものを与えてもらいました。
ライスに出会っていなかったら私どうなっていたかなんて、想像もできない。
今までありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
10年先も、ライスの単独ライブが見たいです。
私は、いいライスファンではなかったと思う。
何か起きるたびに、落ち込んだり、文句を言ったり、もうファンでいるのがつらいと言ったり。
やめりゃあいいじゃんねぇ。そんなこと言うんだったら。
ライスのことを好きでいたことに対して後悔はない。
ただ、パッと思い出す出来事は、楽しかったことよりも、つらかったことの方が多いかもしれない。
それでも、10の苦しさが、1の楽しさで吹き飛ぶような人達でした。
そういう人たちだったから、魅力的だったから、好きでいさせ続けてもらいました。
もっと、堂々としていればよかったんだと思う。
周りの評価なんて気にせずに、自分が好きだってことに自信を持って、
一つひとつに落ち込んだりしなければよかったんだと思う。
もっと、彼らのことを信じて来れればよかったんだと思う。
何があっても、ライスなら大丈夫って、そう思えればよかったんだと思う。
上手くいかないことが多くても、攻めまして日米を見て、ハンカチを見て、そういうライスを信じて、
いつかきっと多くの人に認められる日が来る、わかってもらえる日が来るって、そう信じて来れればよかったんだと思う。
こんなに素敵な作品を作り上げることが出来る彼らを、
こんなにたくさんの人の心を打つことが出来る彼らを、信じて来れればよかったんだと思う。
それが出来れば、いちいち「好きでいることがつらい」なんて、騒いでこないで済んだんだと思う。
でも、それが出来たら苦労はしない。
今になってわかったことなんだ。
一番それが必要な時には、気付かないし、出来ないんだ。
一番入れ込んでいる人には、どうしてもそうなってしまうんだ。
皮肉だけど、少し落ち着いた頃にやっとわかるんだ。
私にはそれが出来なかった。
そして多分、これから好きになる人にも出来ない。
ただ、そうやって脇目も振らず好きで居続けたことで、感じられたこともたくさんあった。
落ち込んだ時にライスの笑いに元気をもらった。
「心震える瞬間」っていうものに、何度も立ち合わせてもらった。
今回の単独は、もちろんネタを楽しんでいたんだけど、
その上で、それぞれのネタをBGMにして、私の5年間を振り返ったような気持ちになった。
ネタを見ていると、走馬灯のように、その当時の自分が何をしていたか、思い出して来たんだ。
キリ・バトの時に初めてライスの単独に足を運んだこと、
鈴虫の後に会場を出た時に吹きぬけた爽やかな秋風の温度、
ビリンバウの時の関町パラパラの残像、
好選の後ロビーでたくさんのお客さんがアンケートを書いていたのを見てKOCの悔しさを晴らしたこと、
コモクは精神ずたぼろの時に行ってでも行ってよかったと思ったこと、
カヴィ終わり、ライスが好きで幸せだと思いながら電車からぼんやり見つめた外の風景。
これは、他の誰のものでもない、私だけの想い出だ。
それをこれからも大事にしていきたいと思う。
最後に、関係者のみなさんに一つだけお願い。
今回、見たくてもどうしても来れなかった方もいらっしゃると思うんです。
そういう方々にも、ライスの魅力が伝わるように。
DVD出して下さい。
やっぱり私はライスが好きだ。
ライスの描き出す世界が好きだ。
私は、ライスを好きになって、人生が変わったんです。
大げさじゃなくて、本当に。
彼らは、もっとテレビに出たいとか、新しい仕事をやってみたいとか、色々考えているんだと思う。
それを否定するつもりはない。
でも、やっぱり彼らが一番輝くのは、単独ライブだと思うから。
語弊を恐れずに言えば、彼らが売れるか売れないかなんて、
そんなの正直、どうでもいい。
DVD出して下さい。
そしてあの時の私と同じように、多くの人の世界を変えてください。
私はその日を、ずっと、ずっと、待っています。
ライスが好きだ、大好きだ。
心の底から幸せだ。
届け、届け、この想いよ届け!
まだライスの単独に来れたことがない方に届け、
まだライスの魅力を知らない人に届け、
仕事をしないよしもとの人達に届け、
肩書き第一の業界関係者に届け、
「単独ライブ」というものの価値を理解していないあらゆる関係者に届け、
ライスを好きでいることがつらくて仕方なかったあの頃の私に届け、
いつか何年か経って、この文章を読んでくれているあなたに届け、
彼らを愛する全ての人の心に届け、
華はないし、引きもないし、自虐ばかりだし、
でもそんな中でも、ずっとずっと進化し続けて、単独のクオリティは絶対で、
きっとこれからもわくわくさせてくれる、そんな彼らの心に、
この想いよ、届け、届け!!
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