一昨日の記事『自衛隊 情報保全隊ってなんだ 高校生まで狙われた国民監視部隊の闇』につづき・・
自衛隊による国民監視活動の問題点はどこにあるかーー。 日本共産党の志位和夫委員長が、FMラジオJ-WAVEの番組「ジャム・ザ・ワールド」(2007年6月11日放送)の「15ミニッツ」コーナーに出演、誠司ジャーナリストの角谷浩一氏、どうコーナーリポーターの高橋杏美氏と語り合いました。
その内容を要約して再現するとーー。
高橋 「消えた年金」問題で国民の怒りを集めている安倍政権にまたもや、国民をバカにするのはいい加減にしろという問題が発覚しました。
日本共産党の志位和夫委員長が記者会見で、自衛隊の情報保全隊が自衛隊活動に批判的な全国の市民団体や政党、労働組合、ジャーナリスト、宗教団体などの動向を調査した内部文書を明らかにしたんです。
角谷 僕も記者会見に行きました。166ページにわたる資料を食い入るように見ました。会見中でも、ある記者が「これ僕のことです」と言ったり、衝撃的な内容でした。
非常に監視対象が広い。ジャーナリストとか取材活動をしている人にまで・・・。実は僕はイラク派遣問題のときに野党の参考人として、国会で派遣反対の答弁に立った。ぼくもきっと監視対象なんだなぁと感じました。
志位 当事者しか知らない情報が
ここで志位氏が質問に答えました。
高橋 自衛隊が国民を監視していたという内部資料、どのような形で入手されたんですか。
志位 自衛隊の関係者が提供してくださいました。 この活動自体がおかしい、こんなことを続けさせてはいけないと言う思いから提供があったと理解しています。
高橋 民主党の「ガセメール」問題の記憶がまだ新しいんですが~~
志位 文書を受け取ったときに、文書そのものの精査をかなり丁寧にやりました。そうしてみると、自衛隊でしか知りえない情報がたくさん書かれているわけです。
それからサンプル調査をやってみた。日本共産党の関係者も監視の対象にされています。そういう方に、実際に監視対象の行動があったかどうか、調査したんですが、1件も合わないものがない。しかも、「しんぶん赤旗」を含め、どのメディアも報道していない内容も記載されている。
角谷 つまり、公開情報を丁寧に調べたものではなく、明らかに調査をしていると。
志位 そうです。公開されてないもの、つまり当事者でなければ知りえないもので、現実にも合う。これがいくつも確認されました。
イラクだけじゃないんですね。
年金も医療も春闘も対象に
角谷 資料を見ていくと、監視はイラク派遣についてだけじゃないんですよね。年金のこととか、医療費とか春闘とか。
志位 東北方面の情報保全隊のつくった資料には、「一般情勢の細部」というなかで、ありとあらゆることが記載されています。
今いわれた年金とか、自衛隊とはおよそ関係ないことが。
角谷 年金の問題で批判して対象になるなら、いま日本中ほとんどの人が保全隊の調査対象になっちゃうんじゃないでしょうか。(笑)
志位 そうですよ。
角谷 そういうことになりかねませんよね。
志位 文書の時期は2003年11月から04年2月くらいまでの5~6週間で、明らかになったのは氷山の一角なんです。
この時期はイラク問題が大きな焦点で、それが情報量としては多いけれども、そのときでも年金や医療、春闘など全然関係ないものが入っている。ですから、今だったら、年金や憲法の問題で運動が起こっており、監視しているかもしれない。その時々に、政府や自衛隊に批判的な活動を監視する役割を果たしているんじゃないかと推測しています。
角谷 例えば僕は、政治の取材で与党の批判もすれば野党の批判もします。そうすると、情報機関からは、こいつはけしからん、政府の文句ばかり言っていると。でも僕たちは、何を政府がやっているか、チェックしたり、おかしなことをただす。どういうことが国会の中で動いているかを知らせるのが使命だと思っています。それは国家転覆にひっかかりかねないんですかね。
(つづく)かも。(たぶん)
自衛隊による国民監視活動の問題点はどこにあるかーー。 日本共産党の志位和夫委員長が、FMラジオJ-WAVEの番組「ジャム・ザ・ワールド」(2007年6月11日放送)の「15ミニッツ」コーナーに出演、誠司ジャーナリストの角谷浩一氏、どうコーナーリポーターの高橋杏美氏と語り合いました。
その内容を要約して再現するとーー。
高橋 「消えた年金」問題で国民の怒りを集めている安倍政権にまたもや、国民をバカにするのはいい加減にしろという問題が発覚しました。
日本共産党の志位和夫委員長が記者会見で、自衛隊の情報保全隊が自衛隊活動に批判的な全国の市民団体や政党、労働組合、ジャーナリスト、宗教団体などの動向を調査した内部文書を明らかにしたんです。
角谷 僕も記者会見に行きました。166ページにわたる資料を食い入るように見ました。会見中でも、ある記者が「これ僕のことです」と言ったり、衝撃的な内容でした。
非常に監視対象が広い。ジャーナリストとか取材活動をしている人にまで・・・。実は僕はイラク派遣問題のときに野党の参考人として、国会で派遣反対の答弁に立った。ぼくもきっと監視対象なんだなぁと感じました。
志位 当事者しか知らない情報が
ここで志位氏が質問に答えました。
高橋 自衛隊が国民を監視していたという内部資料、どのような形で入手されたんですか。
志位 自衛隊の関係者が提供してくださいました。 この活動自体がおかしい、こんなことを続けさせてはいけないと言う思いから提供があったと理解しています。
高橋 民主党の「ガセメール」問題の記憶がまだ新しいんですが~~
志位 文書を受け取ったときに、文書そのものの精査をかなり丁寧にやりました。そうしてみると、自衛隊でしか知りえない情報がたくさん書かれているわけです。
それからサンプル調査をやってみた。日本共産党の関係者も監視の対象にされています。そういう方に、実際に監視対象の行動があったかどうか、調査したんですが、1件も合わないものがない。しかも、「しんぶん赤旗」を含め、どのメディアも報道していない内容も記載されている。
角谷 つまり、公開情報を丁寧に調べたものではなく、明らかに調査をしていると。
志位 そうです。公開されてないもの、つまり当事者でなければ知りえないもので、現実にも合う。これがいくつも確認されました。
イラクだけじゃないんですね。
年金も医療も春闘も対象に
角谷 資料を見ていくと、監視はイラク派遣についてだけじゃないんですよね。年金のこととか、医療費とか春闘とか。
志位 東北方面の情報保全隊のつくった資料には、「一般情勢の細部」というなかで、ありとあらゆることが記載されています。
今いわれた年金とか、自衛隊とはおよそ関係ないことが。
角谷 年金の問題で批判して対象になるなら、いま日本中ほとんどの人が保全隊の調査対象になっちゃうんじゃないでしょうか。(笑)
志位 そうですよ。
角谷 そういうことになりかねませんよね。
志位 文書の時期は2003年11月から04年2月くらいまでの5~6週間で、明らかになったのは氷山の一角なんです。
この時期はイラク問題が大きな焦点で、それが情報量としては多いけれども、そのときでも年金や医療、春闘など全然関係ないものが入っている。ですから、今だったら、年金や憲法の問題で運動が起こっており、監視しているかもしれない。その時々に、政府や自衛隊に批判的な活動を監視する役割を果たしているんじゃないかと推測しています。
角谷 例えば僕は、政治の取材で与党の批判もすれば野党の批判もします。そうすると、情報機関からは、こいつはけしからん、政府の文句ばかり言っていると。でも僕たちは、何を政府がやっているか、チェックしたり、おかしなことをただす。どういうことが国会の中で動いているかを知らせるのが使命だと思っています。それは国家転覆にひっかかりかねないんですかね。
(つづく)かも。(たぶん)