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原発利益共同体 追跡編 財界の野望③、④ 世論に”毒をもって毒を制す” 国家あげた産業育成

2011-08-11 | 原発利益共同体 ・ 軍事体制
  赤旗日刊紙2011年7月26・27日

財界の野望③

毒をもって毒を制す
 1956年3月1日に発足した日本原子力産業会議(原産、現在は日本原子力産業協会)の事業はどのようなものでしょうか。


 政府に『建議』 

 原産の定款には、事業の具体的な内容として8項目が掲げられています。原子力の開発および利用に関する調査研究などのほかに、「原子力の開発および利用に関し、政府に対する建議および意見の発表」と明記されています。原産は、当初から積極的に原子力政策の推進を政府に対して求める組織として発足したのです。

 この定款策定にあたったのは、経団連の堀越禎三事務局長、電気事業連合会の松根宗一常務理事日本商工会議所の岡松成太郎専務理事、そして日本原子力平和利用調査会の橋本清之助理事でした。橋本氏はその後、原産の常任理事になります。原産の定款は財界代表が直接、原案を考え作成したのです。
 原産は、同年の3月27日に第1回理事会を開きます。そこで理事26人を増員し、発足時の理事と合わせて46人の理事が誕生します。

 原産の会長は、東京電力会長の菅礼之助氏。菅氏は、電気事業連合会の会長でもありました。副会長には経団連副会長の植村甲午郎氏や、大阪商工会議所会頭の杉道助氏の名前が並びます。
 
 そして理事には、日本商工会議所、経済同友会という財界の代表とともに、東京電力、中部電力、関西電力から電力会社代表が就任しています。また、石油連盟、日本鉄鋼連盟、日本造船工業会など財界・産業界の首脳たちが名を連ねています。さらに、参与や各種委員会の委員には、東京大学の教授たちや、『朝日』『日経』の論説委員、『毎日』の社会部副部長などマスメディア関係者も就任しました。原産は財界、学界、マスメディアの要人を擁し、原発推進へ動き出しました。


 反原爆の世論

 原産の発足にあたり、財界・産業界の大立者たちが名を連ねたことを「電力・産業界代表が綺羅星(きらぼし)のごとく居並び」と評したのは柴田秀利氏でした。柴田氏は、読売新聞記者でNHK解説者や日本テレビ専務の肩書きを持ち、正力松太郎氏の片腕として活躍。また柴田氏は、米中央情報局(CIA)とのつながりを指摘された人物です。

 広島、長崎への原爆投下に続く1954年の第五福竜丸事件で、当時、日本国内では、反原爆の世論が盛り上がっていました。そのとき、柴田氏は日本に原子力を導入する影の主役でした。自身の回想録(『戦後マスコミ回遊記』)の中で柴田氏は次のように記しています。
 「日本には昔から、”毒は毒をもって制する”という諺(ことわざ)がある。原子力は双(もろ)刃の剣だ。原爆反対を潰(つぶ)すには、原子力の平和利用を大々的に謳(うた)い上げ、それによって、偉大な産業革命の明日に希望を与える他はない」。柴田氏は、日本テレビの肩書で原産の参与に就任。その後、【原子力の平和利用】を口実とした原発推進キャンペーンが日本全国で繰り広げられます。

 原産の発足を提言したのは正力氏でした。正力氏に原産の創設をすすめたのが、実は、この柴田氏でした。
 「強力な民間組織による原子力産業会議を、早急に結成、発足させる必要のあることを、正力に進言した」。柴田氏は回想録に記しています。


 財界の野望④

  国家あげた産業育成

 「原子爆弾を受けた日本でさえ、原子力の平和利用というものがいかにわれわれの血をわかしてくれたか、いまさらのように思い出される」
 1999年6月2日、戦後9回目となる原子力長期経計画の策定会議の第1回会合。座長役を務めた東京電力の那須翔会長(当時)は、こう指摘しました。原子力を推進するための国家計画である原子力長期計画は、1956年からおおむね5年おきに策定され、2000年の9回目でその役割を終えて、原子力政策第1回目の原子力長期計画(56年9月6日)では、『開発の目標』について、「わが国のエネルギー需給の問題を解決するのみでなく産業の急速な進展を可能」にすると強調しました。そして、「基礎研究に力を注ぐとともに、関連技術を育成し、原子力工業の基盤の確立に努める」と、原子力産業の育成に国家をあげて取り組むことを宣言。【原発利益共同体】は、国家の保護の下で巨大化していったのです。
 

 考えられない 

 3回目となる67年4月策定の原子力長期計画では、「わが国の原子力産業は、軍需などを背景にぼう大な研究開発を実施し、原子力発電所の建設等について、多くの経験を有している欧米の原子力産業に比べると、いまだその産業基盤は弱体である」と指摘。軍産複合体で原発を推進している欧米をうらやましがってさえいました。

 「大量の放射性物質を取り扱う原子力施設は、厳重な法的規制のもとにあって、その周辺環境の安全確保については万全が期せられているので、万一施設に事故が発生したとしても、周辺の公衆に災害が及ぶことはまず考えられない」 それから44年後、「まず考えられない」ことが、東京電力の福島第1原子力発電所で、実際に起きてしまいました。安全を無視したもうけ第一のつけは、あまりにも巨大です。


 原発コースへ 

 61年に東電社長となった木川田一隆氏は、70年に執筆した『私の履歴書』において「最近の世界におけるエネルギー革命は、大火力時代から原子力時代へと移行している」として、東電としても「将来に支障のないよう、電源や流通部門の拡充に画期的な計画を進めている」と強調しています。 東電は、米国のゼネラルエレクトリック社の原子炉を購入。一方、関西電力は、ウェスチングハウス社の原子炉を購入するという形で、二つの電力会社は、競争関係にありました。
 「この二つの性急な『威信』がらみの発注が、日本の電力業界を引き返すことのできない原子力開発コースへ踏む出させた」
 海外のジャーナリストと法律家によって執筆された著書『核の栄光と挫折』には、こう記されました。

(つづく)

原発利益共同体 追跡編 財界の野望①、② 利益最優先の推進派 モデルは米国

2011-08-11 | 原発利益共同体 ・ 軍事体制

 
  以前の『原発利益共同体』記事の続編です。


 財界の野望①                         赤旗日刊紙2011年7月20日(水)
 
 利権最優先の推進派


 東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて、原発からの撤退を求める世論が高まっています。ところが、原発推進によって特権的利益を享受する【原発利益共同体】は、停止中の原発の再稼動を突破口にして、原発推進体制の再構築を図ろうとしています。
 経団連の米倉弘昌会長(住友化学工業)は11日の記者会見で、「原発の停止に伴う電力供給量の低下が長期化すれば、企業の生産活動、設備投資に悪影響をもたらすことが懸念される」と発言し、停止中の原発を早期に再稼動することを求めました。


 根拠なき『宣言』

 米倉会長は、経済産業省の諮問機関である産業構造審議会の会長を務めています。産構審の産業競争力部会は6月30日、東日本大震災後の『新成長戦略』を推進するための報告書(『中間とりまとめ』)をまとめました。早くもこの時点で『原子力発電所の運転継続及び再起動は安全上支障がない』と【安全宣言】を出していました。
 しかしその後、菅内閣がストレステスト(耐性試験)の実施を発表したことで、この【安全宣言】には根拠がないことが露呈しました。
 報告書はさらに『原子力発電所の再起動について、理解と協力を得ていくことが不可欠である』として、政府が原発立地自治体への説得工作を行うよう求めていました。海江田万里経済産業相が、佐賀県を訪れ、定期検査で停止している九州電力の玄海原子力発電所の再稼動を玄海町の岸本英雄町長、古川康佐賀県知事に対し個別に要請に出向いたのも、これらを受けてのことでした。
 原発推進派が再稼動の理由として挙げるのが、原発の停止による【電力制約】が、日本経済に『打撃』を与えるというもの。『経済への打撃』を口実に国民を脅しつけるのは彼らの常とう手段です。放射能被害から国民と国土を守ることよりも、自らの利権を最優先し、原発の再稼動を迫っているだけです。


  『最大限の努力』  

 産構審の産業競争力部会は、大手原子炉メーカーの東芝の西田厚聰(あつとし)会長、新日鉄の三村明夫会長、パナソニックの大坪文雄会長、トヨタ自動車の渡辺捷昭(かつあき)相談役ら大手製造業の首脳陣が名を連ねています。
 経団連はこれまでも、原発推進勢力の中心に位置してきました。歴代の経団連役員には、東京電力の首脳陣が必ずといっていいほど名を連ねてきました。同会長に、東京電力会長の平岩外四氏が就任したのは、1990年12月のことでした。
 東電会長を務めた那須翔氏が経団連評議員会議長に就任していた時期(1999年5月~2002年9月)には、同会は『エネルギー政策の重点課題に関する見解』を発表(01年5月)。原発について「クリーンなエネルギーである」とした上で、「原子力の着実な推進に最大限の努力を払うべきである」と強調していました。
 このとき、経団連会長は今井敬新日本製鉄会長でした。今井会長は、02年5月に経団連会長職を降ります。その4年後の06年6月、今井氏は日本原子力産業協会の会長に就任します。原発推進のための産業団体である原産協会。その歩みからは、原発を推進する【原発利益共同体】の一端が見えてきます。



 財界の野望②

  大なる収穫を期待

 停止中の原子力発電所の再稼動を求めている日本原子力産業協会(原産協会)が発足したのは、1956年3月のことでした。同会は当時、日本原子力産業会議(原産)と名乗っていました。


 原子力の父 

 設立を呼びかけたのは、初代原子力委員会委員長で『原子力の父』などと言われる正力松太郎氏でした。正力氏は警察官僚出身で読売新聞社社主としてメディア界に君臨した人物です。55年2月、衆議院議員に富山2区から出馬し当選していました。
 東京電力が編さんした『関東の電気事業と東京電力 電気事業の創始から東京電力50年への軌跡』(『東電50年史』)は、この経過についてこう記しています。
 「正力原子力委員長の要請を受けて、電力会社や重電機メーカーを中心に、わが国基幹産業のほとんどすべてを網羅する350社以上の参加を得て、1956年3月に日本原子力産業会議が発足した」
 原産の活動について『東電50年史』は、原子力利用に関する講演会やシンポジウムの開催などのほか、海外への大型使節団の派遣、日米原子力産業合同会議の開催、国際原子力機関への参加などを行った、としています。
 原産の初代会長には、東京電力の菅礼之助会長が就任しました。菅原産会長は、原産発足の意義を次のように語っています。
 「第一に原子力の利用は、総ての分野にわたる産業技術の総合体の上にはじめて可能となるものであり、またその成果は、すべての産業技術に根本的な影響を与えずにおかぬものでありまして、各産業部門、各企業間の連絡、協力と総合的な研究の推進によってはじめて大なる収穫を期待しうるものでありますから産業界の横の結びつきを緊密にし、研究の総合性を確保するよう努力いたさねばならぬと思います」(『原子力産業新聞』56年3月25日付)
 当時の東電会長は戦後の財界・産業界に『大なる収穫』をもたらすものとして原子力を位置づけていたのです。


 モデルは米国 

 この原産のモデルとなった会議が米国にありました。アトミック・インダストリアル・フォーラムです。原子力工業の研究、連絡機関として53年4月発足した組織。現在は、原子力エネルギー研究所(NEI)と名乗っています。
 56年3月8日に開かれた国会で、正力氏は原産について、「日本のは、外国のより少し大じかけになっておる」と答弁しています。さらに、原産発足の狙いについて、「私どもではやはり民間の声を聞きたい。財界の声を聞くというわけであります」と率直に語っています。
 このとき、質問席にいたのが若き中曽根康弘議員でした。後に首相にまで上り詰めます。
 中曽根氏は「何しろ日本の場合は、外国の情報を探り、外国の研究の進行状態を探るというのが、原子力政策の70%くらいの重要性を今日の段階では持つと私は思うのであります。そういう点で、産業会議(原産)というものができて、民間団体においてそういう役目もやるということは非常にけっこうなことだと思っております」と手放しの評価を与えていました。


(つづく)


NHKスペシャル 「圓」の戦争 / 福島原発事故と酷似・映画「チャイナ・シンドローム」

2011-08-11 | 原発利益共同体 ・ 軍事体制
 『圓』の戦争  8月14日(日)のNHKスペシャル

    日本政府は巨額の戦費をどのように調達したのか。(総合、午後9:00~)


 最大で100万人もの兵力を中国大陸に送り、さらにはアメリカ・イギリスとの全面戦争に突入。
 70年前の日本の戦争は国力をはるかに超えたものでした。

 日中戦争から8年間の戦費は7558億円。現在の貨幣価値に換算すると数百兆円という天文学的数字です。

 近年、国内外で”国策銀行”や金融当局の内部資料の発見が相次ぎ、戦費調達の実態に光が当たり始めています。

 中でも陸軍の大陸での行動を支えたといわれる「朝鮮銀行」と、世界三大為替銀行といわれた「横浜正金銀行」の極秘資料から、日本が戦費のために「特殊なシステム」を作り上げていたことが明らかになってきました。

 さらに中国の通過『元』と日本の『圓』の激しい「通貨戦」が日本を国際社会から孤立させる要因になっていたことも浮き彫りになります。

 番組は、発見された新資料と関係者の証言により、「マネー」「経済」という視点から「日本の戦争」を見つめます。  

 

  赤旗日刊紙 2011年8月9日


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 映画のシーン、どこかと同じ

  赤旗日刊紙8月10日(水) 熊本市のSさんの投稿より。↓↓


 映画「チャイナ・シンドローム」を久しぶりに見ました。映画を見て不破さんのパンフ『「科学の目」で原発災害を考える』を読むと原子力開発と米国の軍事開発が時系列でよく分かります。
 
 この映画が米国内で公開されたその12日後に、スリーマイル島で原発事故が起きています。

 不破パンフで原発が軍事目的で開発されたことを指摘されていますが、1954年に米国の原子力潜水艦ノーチラスが進水して以来、各国で源潜の開発が進み、それに伴って事故も続いています。


 映画は今回の福島原発の事故と酷似しています

 ジャック・レモン扮する原発コントロール技術者が、原発事故を防ぐために原発を停止させようとしたり廃棄させようと奮闘しますが、会社は原発を1日停止するといくら損失を生むかで事故を隠し、停止を阻止することに全力を挙げます

 まるで日本の東電・原子力安全・保安院、政府・経済産業省のようでした
 彼らはこの映画をテキストにしたのではないかと思えるほどでした。
 
 

原爆投下 事前察知情報を黙殺 命より国策優先 /独・反核映画「みえない雲」 / UA 沖縄米軍インタビュー  

2011-08-08 | 海外通信/外交/平和運動
 
  NHKスペシャル  原爆投下 活かされなかった極秘情報 

 6日 午後9:00~


 国策優先の根っこが同じ

 66年前の今日、日本軍は原爆を積んだB29の広島接近を事前に察知していたーー原爆投下に関する日本人の常識を根底から覆す衝撃のドキュメントである。

 当時、陸軍参謀本部直属の情報部は、24時間体制で南太平洋の米軍航空部隊の暗号無線を傍受していた。
 そしてテアニン島で、単独爆撃の訓練を繰り返す不審な部隊のコールサインを発見。”特殊任務機”と名づける。

 事実原爆投下を任務とする特殊部隊だった。
 そして8月6日未明、広島方面へ向かうこの航空隊の電波をキャッチするが、広島には空襲警報一つ発令されなかった。

 その3日後、同じ飛行機の無線を再び傍受し長崎まで追跡する。
 原爆機に間違いない! しかし原爆再投下の危機を通報された参謀本部はなぜか今回もこれを黙殺し、市民への避難指示は出されないままだった。

 広島・長崎の市民20万人がこうして突然、何の予告もなく原爆に焼かれて死んだ。
 この恐るべき事実が、数多くの証言や文書で明らかにされる。

 思えば、福島の原発事故で露呈した国と東電の情報隠しも、生命経視・国策優先の根っこは同じだ。


  -- 諌山(いさやま)修 ・ ジャーナリスト --  赤旗日刊紙2011年8月6日 ”試写室”
 



 赤旗日刊紙 ・ DVD紹介 コーナー

 
 「みえない雲」(独、06年)は、ドイツの反核映画。
 原発事故発生直後をリアルに映し出しつつ、女子高校生が弟と避難してたどり着く極限下の愛の厳しさを描きます。

 降り注ぐ放射能雨が冷たく恐ろしい。
 チェルノブイリの原発事故を機会に、もし自国で起こったらという問題提起をこめて警告したグレゴール・シュニッツラー監督の勇気ある作品。(ハピネット 103分)



 ↓ 赤旗映画紹介 日曜版 08・5・11より


 「アイム・ノット・ゼア」(米国)全国公開中(当時)。

 「風に吹かれて」などで有名な歌手のボブ・ディランを6人の俳優でとらえていく奇抜な音楽映画で、監督はトッド・ヘインズ。
 
 ギターを持った黒人少年が貨物列車に飛び乗る50年代から始まり、ベトナム戦争を背景にした60年代、70年代が交錯していく。

 社会派フォークソングからロックを歌って聴衆にバッシングされ、牧師となってゴスペルソングも歌い、主張するボブ。

 クリスチャン・ベイル、ヒース・レジャー・リチャード・ギアらに、女優ケイト・ブランシェットまで演じるのですからびっくりさせられます。

 「今を生きる」ことで変わり、歌い続けてきた歌手は、いったい何者なのかを問いかける映画です。
 ラストで思いがけない場面があってじんときます。(136分)



 UAさん(歌手)インタビュー 新婦人しんぶん2900号 2011年7月28日(木)


 沖縄東村で行われた「高江座り込み4周年報告会」(7月3日)で歌い、500人を越える参加者を魅了しました。

 3月11日の東日本大震災以後、関東を離れ沖縄に来ました。来月には3人目が生まれます。
 この子が見上げる空に、垂直離着陸機オスプレイが飛ぶなんて考えられません。”あれはなに?”子どもに聞かれたら、なんと答えたらよいのでしょうか。

 2007年夏に、やんばる(沖縄本島北部)にきて、沖縄の人たちの水瓶でもある亜熱帯の森に、米軍ヘリパッドが作られようとしている高江の状況を初めて知りました。
 それ以来、私なりに出来ることをしてきましたが、そこで暮らす人たちの姿や意見は、なかなか偉い人たちには届かない。
 かといって、あきらめるわけにも行きません。東村の報告会には、そんな思いで自分から出ようと思ったのです。

 報告会では、『太陽ぬ落ちまぐれ節』という、母の故郷、奄美諸島の加計呂麻島の島歌を歌いました。
 歌者の朝崎郁恵さんに10年位前に習った曲です。

 カラスが夕刻にカァーと泣いて、不安になってしまい、時を読むカナー(女性)に相談に行くと、”あなたもあなたを愛する人にも何もないよ”と言われ安心するという祈りの歌です。

 もう一曲は『Moor』船を岸につなぐと言う意味があるのですが、地球を、手綱が切れた一隻の大きな船にたとえています。
 目の前に滝つぼが迫っているのに、船の中では争いごとや奪い合いが続いている・・。そのことに気づいてほしいとの思いをこめました。

 これからの時代は過去にしがみついては生き抜けない。自分の感覚、魂を開いて、ものを言っていかないといけないと思うようになりました。
 特に、女性同士のコミュニケーションの中で、おかしいものはおかしいと発していきたいと思います。

 まずは、おなかの子どもを健やかに産んで、産後の肥立ちが順調であれば、歌の制作に関わろうと思っています。
 いまは沖縄にいなければ出来ない音づくり、立派な施設とか機材で固めるクオリティーではなく、目に見えないクオリティーを目指したい。楽しみにしていてください。

石原知事「軍事国家に」 原発推進の歴史「この地域に共産党員はいるかね」 東電賠償支援仮払い45日先延

2011-08-08 | 原発利益共同体 ・ 軍事体制
 石原知事 「核実験日本も」   赤旗日刊紙 2011-08-06  

 東京都の石原慎太郎知事は5日の記者会見で、アメリカがコンピューターを使った核兵器の実験を行ったことにふれ、「日本だってそれくらいのこと、やればいい。(核兵器を)持とう思ったらいつでも持てますよ。プルトニウムはあるんだから」という暴言を発しました。

 石原知事は「日本はやっぱり強力な軍事国家にならなかったら、絶対存在感を失う」と日本国憲法の平和原則を真正面から否定。アメリカの命中精度が高い通常弾道ミサイルの開発構想も引き合いに出し、「(コンピューターを使った核実験と)同時に、新しい戦略兵器を造る努力をしたらいい」と主張しました。




38年前の『自由新報』
  原発推進の歴史「この地域に共産党員はいるかね」
  赤旗日刊紙 2011-08-01


 国立国会図書館にも収集されていない自由民主党機関紙『自由新報』があります。1973年9月11日号。福島第2原発建設(楢葉町、富岡町)をめぐる全国初の公聴会を1週間後に控え、自民党本部が、【安全神話】を宣伝するため、建設地域に戦略的にまいたものです。
 
 ○・・なぜ38年前の『自由新報』がよみがえったのか・・・?。楢葉町から、いわき市で避難生活をおくる早川篤雄さん(原発の安全性を求める福島県連絡会代表)が、一時帰宅の際、「今までの闘争記録や資料を風化させられない」と持ち帰ったものです。
 
 ○・・早川さんは「国や電力会社の汚さは最初から知っていた」といいます。「勉強会に東電の社員が潜り込んで、反対意見に同調する人間をチェック」したり、公聴会を求める運動は【ボイコット派】に分断されたり・・・。

 75年に始めた第2原発建設反対訴訟は92年、最高裁で敗訴。この間、米国と旧ソ連で深刻な原発事故が起きたのに、最高裁は、安全性についての住民の訴えを「危惧、懸念のたぐいでしかない」と一顧だにしませんでした。
 
 ○・・昔、富岡町駅に東電の幹部が降りたとき開口一番「この地域に共産党員はいるかね」といったといいます。「共産党員がいるかどうかが原発立地条件の重要な要素だった。国、電力会社、司法、学者・・・原発推進勢力に反省を促しきっちり責任を取らせたい」と早川さんは静かな炎を燃やしています。



 
福島原発事故 仮払い45日先延ばし  赤旗日刊紙 2011-08-06


 東電救済のため 民自公「修正」で


 東京電力による福島原発事故の被害者への迅速で全面的な賠償が切実で急務となっています。こうした被災地の声に応えるといって、民主、自民、公明などの賛成で原子力損害賠償支援機構法と、国が東電に代わって仮払いを行う法律がこのほど成立しました。
 しかし、3党による「修正」で賠償金支払いが1カ月以上も遅れる危険が改めて浮かび上がっています。

 これまで支払われた賠償は約521億円の請求に対し78億円(8月3日まで)。風評被害についても150億円以上の請求に対し11億円が支払われただけです。機構法は、国などが出資して機構をつくり、東電に公的資金を投入して支払いを促進させるとしていました。


 ところが、民自公3党「修正」は、同機構が東電に代わって賠償の本払いと仮払いができるようにしました。併せて「公布から十日後」としていた仮払い法案の施行日を「四十五日以内」と1カ月以上も先延ばしてしまいました。仮払いを機構に行わせるために、機構の発足に合わせたものです。

 仮払い法はもともと、東電の賠償支払いが遅すぎるので、国がまず立て替えてでも仮払いを行うべきだといって、自民、公明が提案し、民主も加わったものでした。仮払い法提出者の、自民の佐藤正久参院議員は「いかに被災者の方がたに早く十分なお金が行くということが大事」と述べていました。機構法案に関し、福山哲郎官房副長官も「迅速な支払いで一日も早い安心を持っていただく」(7月14日の参院復興特別委員会)と言ってきました。



 すべて国任せ 共産党は反対

 日本共産党は仮払い法案について、仮払いの対象が原子力損害賠償紛争審査会の指針に基づく被害者に限定されているとして反対しました。しかし、佐藤氏は、「今から新たに基準をつくるとかなり時間がかかる」といって成立を急いだのです。それを「修正」で仮払い実施を先延ばしするとは無責任といわれても仕方ありません。

 原子力損害賠償支援機構法も、東電に全面賠償を果たさせるものではありません。日本共産党は、国民負担によって東電と大株主、大銀行などを救済するものだと指摘。何度でも公的資金を投入することができる一方で、東電の大株主や大銀行など利害関係者の負担と責任はいっさい問われない異常な救済策だとして反対しました。

 東電についても3党修正によって賠償資金から支払い実務まで何もせず、すべて国が面倒をみる仕組みとなっており、至れり尽くせりの東電救済策にほかなりません


一からわかる 『原子力損害賠償支援機構法案』 国民が責任すべて負うのか 鈴木杏ツイッターで

2011-08-07 | 原発利益共同体 ・ 軍事体制
一からわかる 『原子力損害賠償支援機構法案』  赤旗日刊紙

 国民が責任すべて負うことになるそうです・・・
 
  女優の鈴木杏さんもツイッターで「原発賠償支援法、何ですか? 責任逃れいらないです」とか批判つぶやきしたやつです。 


 原子力損害賠償支援機構法案

  国民負担で東電救済



 Q どんな仕組み? ~3ルートで公的資金~

  原子力賠償支援機構を設立し、政府が出す資金などを使って東電を救済します。
 その資金の出し方は、①交付国債の発行 ②機構への融資に政府保証をつけるなどがあります。その額は、第2次補正予算に盛り込まれたものだけでも、国債の発行限度額2兆円と政府保証2兆円など総額4兆円にものぼります。

 民自公3党の修正によって、三つめの税金投入の仕組みがつくられました。機構への直接の資金投入です。2兆円の交付国債が足りなくなればいくらでも直接投入が可能に。東電の資産買い取りまで盛り込まれています。

 閣議決定では、東電を存続させることを大前提に、「必要があれば何度でも援助する」と規定しています。東電の大株主や大銀行などの負担と責任はいっさい問いません。

 さらに見逃せないのは、『原子炉の運転等に係る事業の円滑な運営の確保』を目的にうたい、将来にわたる原発事業の継続を前提にしていることです。安全神話をふりまいて原発を推進し、事故を引き起こした反省に立って原発からの撤退を決断し、期限を切った取り組みをすることこそ必要です。

※交付国債
 国が現金を支払う代わりにあらかじめ国の機関などに発行する特殊な無利子の国債。必要な時に換金できます。


 Q 誰が責任とる ~大株主に負担なし~

  東電は実質的に債務超過、実質破たんしているとみるべきでしょう。破たん企業なら通常、法的整理で資産のほか、株主、大銀行など利害関係者に最大限の負担を求めます。
 ところが、法律では東電が株主などに『協力を要請する』としているだけで、負担を義務付けるものとなっていません。

 事実上、際限のない税金投入や不良債権の買い取りなど国民負担を強いる仕組みになっています。
 国民負担によって株式上場を維持し、東電とともに大株主で巨額の金融債権を持つ三井住友銀行などメガバンクを救済しようというものです。

 その上、法案修正で機構が賠償の本払いと仮払いをすることができるようになりました。資金援助の前提となる特別事業会計も仮払いには必要ないため、東電は賠償資金から支払い実務まで何もせず、すべて国が面倒をみるということになりかねません。

 
 Q 賠償の財源は? ~『利益共同体』に責任~

  もちろん、責任を負うのは原発事故を起こした東京電力です。危険性を指摘されながら何の対策も講じなかった責任は重大です。
 東電には、巨額の内部留保や土地・建物など全資産を可能な限り賠償にあてさせるべきです。

 東電の大株主は大手生命保険会社と大銀行がずらり並んでいます。三大メガバンクの債権だけで2兆円もあり、責任を求めるのは当然です。
 東芝、日立、三菱重工、GE(ゼネラル・エレクトリック)などプラントメーカーと鉄鋼、セメント、ゼネコン、商社など原発で利益を得てきた【原発利益共同体】にも社会的な負担責任があります。

 電力業界には、これまで電気料金から徴収し積み立ててきた使用済み燃料再処理等積立金が約2兆5000億円、核燃料のバックエンド(後処理)費用として電気代から積み立てる16兆円などがあります。業界全体で財源は十分にあります

 国の責任というなら、こうして、東電や大株主などの責任で全面賠償させること、電気の安定供給を両立させることです。


 Q 電気代上がる? ~事故の被害者まで~

  機構を通じて東電に投入された公的資金はいずれ返済が求められます。その返済原資は電力料金しかありません。
 東電をはじめ各電力会社が機構に拠出する負担金も事業コストとされ、結局、電気料金の値上げとなって国民にはね返ってきます。
 原発事故の被害者に賠償金の一部を支払わせることになりかねません。
 菅直人首相は「値上げの申請があれば厳格に審査を行う」(7月8日の衆院本会議)と述べ、電気料金に上乗せされることを認めています。
 法律では公的資金の返済について最終的には税金投入も予定しており、電気料金の値上げと税金投入という国民負担の枠組みとなっています。これでは、被害者に対する迅速で全面的な賠償を保障することにはなりません。


TPPとは 講座④ ”事実上の日米FTA” で売国  講座⑤ ”先行する「国内改革」”財界の思惑・構造改革

2011-08-07 | TPPとは・講座

 TPPとは 講座④ ”事実上の日米FTA”    赤旗日刊紙2011年3月8日(火)


 菅直人首相は環太平洋連携協定(TPP)参加を「平成の開国」だと言います
 あたかも、わが国が鎖国状態であるかのような言い方です。しかしそれは事実に反します。
 
 工業製品について言えば関税はほとんどゼロです。農産物も、平均関税率は11,7%と主要国では日本はアメリカに次いで低く、すでに「開かれすぎ」の国家になっています

 これは、歴代政府が農産物の輸入自由化をとめどなく進めてきた結果です。

 残っているのは米や乳製品、砂糖原料など食糧安全保障や地域経済に欠かせない基幹作物だけです。
 TPP参加でその関税をゼロにするというのは、最後の”砦(とりで)”まで明け渡すことです。



 アジアから4カ国

 菅首相は「アジアの成長を取り込む」ともいいます。しかし、アジアの主要国である中国、韓国、インドネシア、タイなどはTPP交渉には参加していません

 アジアで参加しているのはシンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシアの4カ国です。
 しかも日本は、そのすべてとすでに経済連携協定(EPA)を結んでいます。

 したがって、日本がTPPに参加することは実質的には、関税を100%撤廃する自由貿易協定(FTA)をアメリカやオーストラリアと結ぶのと同じことになります。

 仮に、日本がTPPに参加して10カ国枠組みになれば、日米だけで国内総生産(GDP)の9割を超えることになります。
 TPPは事実上日米自由貿易協定(日米FTA)となるでしょう。

 これは、「アジアの活力を取り込む」どころか、アジアのまとまりに水をさすことにもなります。

 
 オバマ政権の狙い

 アメリカ政府がTPPに乗り出したのは、21世紀に入り、アジア諸国がアメリカを除いた独自の枠組みで経済統合を進めていることに危機感を抱き、アジア進出への足がかりを得るためでした。

 オバマ大統領は、昨年来日した際、「米国の貿易シェアはアジア太平洋地域で低下している。急速に発展しているこの市場で販売の機会を失いたくない。そのため、TPPを追求している」と狙いを率直に語っています。

 また、カーク米通商代表は、昨年5月、各国の商慣習、競争政策、労働、環境なども幅広く対象にするTPPを「米国のFTAのモデル」と持ち上げました。
 TPPによって各国の制度をアメリカ企業に都合のいいように変えさせることができるというわけです

 アジアの主要国がTPPに一線を画すのは、例外ない関税撤廃という衝撃の大きさに加え、こうしたアメリカの思惑への警戒感があるからといわれています。

 
 開国ではなく売国

 1月に日本政府がまとめたTPPに関する報告書には、TPPに新たに参加するには「すべての交渉国との同意」に加えて、アメリカについては「議会の同意が必要」と明記されています。

 アメリカ政府は毎年、自国の大企業の参入を阻んでいる各国の「非関税障壁」を列挙し、その市場開放、規制緩和を迫っています

 日本がTPPに参加するには、アメリカのそうした要求を一方的にのむしかなくなり、経済主権をアメリカにゆだねることになります。
 これは「開国」ではなく「売国」そのものです


  つづく。 (日本共産党 国民運動委員会・橋本正一)



  

 TPPとは 講座⑤ ”先行する「国内改革」”    赤旗日刊紙2011年3月10日(木)


 菅政権が環太平洋連携協定(TPP)に突き進む背景には財界の思惑もあります。

 昨年6月、日本経団連は、アジア太平洋地域で「ヒト、モノ、資本、サービス」が自由に行き来できる「経済統合」、大企業が域内どこでも生産、販売できる「国境のない市場づくり」を提言しました。
 TPPを東南アジアから環太平洋に連なる自由貿易圏の実現に向けた「大きな核」と位置づけました。

 昨年1月に東京で開かれた日米財界人会議で日本の代表は、アメリカと歩調を合わせることが多国籍化した日本の大企業の利益になるとしてTPPの実現を政府に迫っています。

 その後も財界は「経済成長に欠かせない」「参加しないと世界から取り残される」などと菅政権に迫ってきました。


 「構造改革の徹底」

 政府は昨年11月、TPPこうしょうについて「関係国との協議の開始」を決定すると共に「国を開く」観点から、「農業」「人の移動」「規制改革」の3分野で「国内改革を先行的に推進する」ことを打ち出しました。
 「農業」「人の移動」の分野は、TPP参加を判断する6月までには方針を決定するとしています。

 3月中の決定を目指す「規制改革」の分野は、政府の行政刷新会議で検討が進められ、1月末に当面の規制改革の方針案(中間とりまとめ)が示されました。
 そこでは社会保障・医療、農業、運輸、金融、住宅・土地など国民の暮らしに関わる8分野、約250項目が見直すべき規制・制度としてあげられています。

 この検討は、「EPAを推進するために国内の非関税措置を撤廃・緩和する観点」や、「国内投資を円滑化するために企業立地を阻害する規制を撤廃・緩和する観点」(中間とりまとめ)も加味して行っているといいます。

 そこでは、農業や医療、保育などへの営利企業の参入の拡大、食品添加物の承認手続きの簡素化・迅速化、酒類卸免許の要件の緩和など、アメリカから「非関税障壁」と避難されてきた項目が列挙されています。


 同時に、TPPとは直接接触のない、財界が新たな儲けの場を広げるために一貫して要求してきた分野もかなり含まれています。

 TPP参加に「先行」するこのような国内体制作りは、橋本内閣や小泉内閣が推進した弱肉強食の「構造改革」路線をいっそう徹底するものです。
 財界がTPPを声高に迫る狙いは、アジア太平洋地域での利益拡大と共に、TPPをテコに、かねてから主張してきた国内の「構造改革」を一挙に推進しようとすることにあります


 「日米同盟」の一環

 前原誠司外相は1月の訪米の際、TPP参加を「日米関係強化の一環」と発言。日本経団連の米倉会長も1月21日、「日本にとって最も重要な同盟国であることから、米国が加盟するTPPに日本も参加すべきである」と述べています。
 2009年の総選挙で民主党の菅直人代表代行(当時)は、「米など重要な品目の関税を引き下げ・撤廃するとの考えを採るつもりはない」と言明しました。
 行き過ぎた市場原理主義の転換をも訴えました。

 その政権公約を捨てて菅政権がTPPに突き進むのは、日米同盟最優先で、アジアに進出したいアメリカとその補完役を買って出た財界に忠誠を誓い、その忠実な執行者になってしまっているからです。


  つづく(? この記事の翌日、震災が起きたため、中断した模様・・・) 

   (日本共産党 国民運動委員会・橋本正一)

TPPとは 講座③ BSE対策20ヶ月月齢制限を緩和せよ、大腸菌ポテト拒絶するな / みんなの党マニフェストは

2011-08-07 | TPPとは・講座
TPPとは 講座③”暮らし、経済全般にも”・・    赤旗日刊紙2011年3月5日(土)
 
 環太平洋連携協定(TPP)の影響は農林漁業にとどまりません。
 モノの貿易では、地場産業・中小企業がおもに担ってきた繊維や皮革、履物などの分野も関税ゼロになれば外国産が大量に入り、深刻な打撃を受けます。


 食の安全基準撤廃

 モノ以外の分野では、暮らしや社会制度など広範な分野にわたり重大な影響が及びます。
 TPPに参加するには、金融や保険、医療などへの外国企業の参入、暮らしの安全にかかわる国独自の基準の撤廃・緩和、公共事業の外国資本への解放、人の移動の自由化などが迫られます。

 この点で重大なのは、アメリカ政府が、わが国のさまざまな制度・基準などを、アメリカ企業の参入・輸出拡大を妨げる「非関税障壁」として列挙し、その撤廃・規制緩和を求める”報告書”を毎年、提出していることです。

 昨年3月の報告書では、食の安全にかかわる要求だけでも、「大腸菌ポテトを拒絶するな」 「BSE(牛海綿状脳症)対策として行っている輸入牛肉の20ヶ月月齢制限を緩和せよ」、「米輸入の際の安全検査を緩和せよ」 「ポストハーベスト(収穫後農薬使用)の食品添加物の表示をやめよ」など他項目にわたって指摘しています。

 郵政事業の完全民営化や外国資本への開放なども一貫して迫ってきました。これらがTPPを機に一気に強行されかねません。
 
 現にアメリカ政府は、1月のTPP問題に関連した日米協議の場で、郵政民営化見直しに関してアメリカの金融・保険業界の利益を守る立場からの懸念を表明すると共に、米国産牛肉輸入規制の撤廃を改めて持ち出しています。

 
 国民皆保険制度も

 わが国の医療制度も危うくなります。
 アメリカの保険会社は日本の医療を新たな儲け口にしようと、公的医療保険を邪魔者扱いし、その対象を縮小し、民間保険に明け渡すよう再三求めてきました。

 TPPへの参加は、その突破口になりかねません。

 日本医師会は、昨年12月、「TPP参加によって、日本の医療に市場原理主義が持ち込まれ、最終的には国民皆保険制度の崩壊につながりかねない」という見解を発表しています。

 具体的には、公的医療保険の給付範囲の縮小、株式会社の参入による患者の不利益の拡大、医師・看護師の移動の国際的な移動による医師不足・偏在に拍車がかかり、地域医療が崩壊する、などの懸念を指摘しています。

 
 賃金低下止まらず

 労働者の賃金や労働条件の悪化も必至です。
 日本ではすでに、「国際競争力」強化の名目で、労働者の賃金や労働条件が大幅に切り下げられてきました

 所得水準がはるかに低いアジア地域を含めて「労働力の移動」が自由化されたら、賃金水準は歯止め無く低下するでしょう。

 日本経団連の米倉弘昌会長は昨年11月、「(TPP参加を機に)、日本に忠誠を誓う外国からの移住者をどんどん奨励すべきだ」と述べています。

 このようにTPP参加は、アメリカと一体化し、目先の大企業利益が最優先され、国民の暮らしは犠牲になる、弱肉強食がまかり通る社会に変えてしまいます。

 つづく。 (日本共産党 国民運動委員会・橋本正一)



 
 ちなみに、2010年7月参院選時点の、 「みんなの党のマニフェスト」を見てみようかにゃ。

 各分野でどう書いてあったか・・・

 雇用・・・「正規・非正規社員間の流動性を確保」 「派遣規制の必要以上の強化には反対

 医療・・・昨年の総選挙マニフェストで掲げた後期高齢者医療制度の「廃止」はなく、「高齢者医療制度と介護保険制度を一体的に見直し」

 農業・・・「農産物を聖域としないFTA交渉の展開」 ⇒すなわちTPP賛成~。

 外交・・・普天間問題では「米軍再編に協力」と明記

 憲法・・・「新たな国のあり方にあわせて見直す」 「憲法審査会を早急に始動


 みんなの党も「構造改革」あおる、となると、「みんなの党」と「自民・公明」とどこが違うの?ということになる。
 もともと、自民脱走組からのスタートなので、最初から違わないはずだが。
 でも、ずるがしこいので、テレビなどでインタビューを受けるときだけは、違うフリをする。

 たとえばこんな記事もあったらしい。珍しくもなんともないけど。↓

 「みんなの党」寺田議員の関連会社/小沢氏側に1000万献金/胆沢ダム工事 17億円を受注 [2010.11.23]



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TPPとは 講座① ”究極の自由化” 講座② ”農林水産業の破壊” 24の分野・雇用や地域経済・国土売り渡し

2011-08-04 | TPPとは・講座

  ”究極の自由化” 講座「TPP問題を考える」①    赤旗日刊紙2011年3月1日(火)

(前略)
 菅首相は、6月にはTPP(環太平洋連携協定=Trans-Pacific Partnership Agreement)への参加を判断すると明言して突き進んでいます。
 財界やマスメディアも「バスに乗り遅れるな」と参加をあおっています。

 この「講座」では、「国のあり方」や国民の暮らし全般に大きく関わるTPP問題について、さまざまな角度から考えて生きます。


 昨年来9カ国交渉

 TPPは太平洋を囲む国々が参加して「貿易自由化」を広げ、経済活動に関わるルールを共通のものにしようという協定のことです。
 2006年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4カ国で発足、その後、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアなど5カ国が参加を表明し、昨年来、9カ国による、より広域な協定を目指した交渉が行われています。

 当初は、貿易依存度の高い小国による協定でしたが、超大国アメリカが参加することによってアジア太平洋地域に一定の影響力をもつアメリカ主導の自由貿易協定という性格が強まっています。

 世界の国々は輸入品に税金(関税)をかけることで国内産業を保護しています。 「貿易自由化」とは、関税をなくし、保護の垣根を取り払うことです。

 TPPの最大の特徴は、すべての品目の関税撤廃を原則にしていることです。

 これまで日本はアジア諸国などと2国(または複数国)間で自由貿易を拡大する協定(FTA・EPA、別項注)を結んできましたが、そこでは、米など重要な農産品については関税撤廃の例外扱いを認めさせることが可能でした。
 TPP交渉はそれが全く通用せず、100%に近い自由化が前提にされています。

  ※ FTA(自由貿易協定)は、2国間(複数国間)で関税の撤廃・削減などを定める協定。
    EPA(経済連携協定)は、関税のほか投資の自由化、経済協力など包括的な経済連携を定める協定。
    日本が結んだのはEPAがほとんど。EPAを含めてFTAと総称することもある。


 非関税障壁の撤廃

 貿易といえば、最近は、モノだけでなく金融や保険、医療、通信、建設などサービス貿易も大きな比重を占めています。
 TPP交渉は、こうしたサービス貿易や公共事業への参入、人の移動など幅広い分野も対象にしています。
 
 現在の交渉は24分野(別項注)にわたって行われています。

 そこでは、国民の暮らしの安全や社会を守る各国独自の制度や仕組み・基準などが、国を越えた資本や人の移動、大企業の活動を阻害する「非関税障壁」とされ、可能な限り撤廃・緩和することが迫られます。

 さらに輸出入手続きの簡素化、各国の資格・基準の統一、内外企業の平等な扱いなども求められます


 全参加国の同意で

 TPP交渉に新たに参加するには、すべての交渉国(9カ国)の同意が必要とされます。カナダが乳製品の例外扱いを求めたために交渉そのものへの参加を拒否されたのは、その表れです。l
 日本がTPP交渉に参加するということは、新たなルール作りへの参加ではなく、交渉の入り口でTPPの枠組みー”究極の自由化”を受け入れることにほかなりません


  つづく (日本共産党 国民運動委員会 橋本正一)

 
 ※ 24の分野

 主席交渉官協議、 市場アクセス(工業)・(繊維)・(農業)、
 原産地規制、 貿易円滑化、 SPS(衛生植物検疫)、TBT(貿易の技術的障害)、貿易救済(セーフガード等)、
 政府調達、 知的財産権、 競争政策、 越境サービス、 金融、 電気通信、 電子商取引、 投資、 商用移動、
 環境、 労働、 制度的事項、 紛争解決、 協力、 横断的事項(中小企業、競争など) 以上24。

 
   
    

  ”農林水産業の破壊” 講座「TPP問題を考える」②   赤旗日刊紙2011年3月3日(木)


 日本が(TPP)環太平洋連携協定に参加すれば、まず何よりも国民への食料の安定供給が危険にさらされます
 農産物の関税がゼロになれば輸出大国であるアメリカ、オーストラリアなどから米、畜産物、砂糖などが大量になだれ込み、国内生産は致命的な打撃を受けます。

 米生産は90%が無くなり、小麦は99%、牛乳乳製品56%、サトウキビ100%、牛肉75%、豚肉75%が打撃を受けます。
 農産物の生産額は4兆1000億円減少(50%減)します(農水省の試算、以下も同じ)。
 (中略)
 
 
 国民の生存脅かす

 農林水産物の壊滅的打撃によって食料自給率は40%から13%に低下してしまいます。
 2010年3月、民主党政府は、食料自給率を10年後に50%に引き上げる「食糧・農業・農村基本計画」を打ち出したばかりですが、それとは逆行する事態です。

 国の独立や国民の生存に責任を持つ政府ならば、食糧は自国でまかなうのが世界の常識です。
 しかも近年は、異常気象による生産減や新興国の人口増と経済成長等で食糧需給がひっ迫し、国連食糧農業機関(FAO)の発表によれば1月の世界の食料価格は過去最高を更新しています。
 

 地域経済も国土も
 
 農林水産業の壊滅は、肥料や農業機械、食品加工、流通・販売などの関連産業に深刻な影響を及ぼします。
 関連産業を含めた国内総生産(GDP)の減少額は、8兆4000億に達し、約350万人の就業機会も失われます

 日本最大の食料基地・北海道では、農家の7割以上が減少し、農林水産業と関連産業で生産額が2兆1000億円減少すると試算されています。(農業の多面的機能の喪失額試算は3兆7000億円
 まさに、地域経済の受ける打撃は甚大です。これでは、農山村は維持できなくなります。


 農林水産業は、生産物の供給だけでなく、国土や環境を守る大事な役割を果たしています。稲作では水田に水をため、用排水路やあぜ道を管理することで洪水を防止し、土壌流失を防いでいます。
 四季ごとに変わる田園風景や都市住民への憩いの場の提供なども農業生産を抜きにはありえません。

 林業は森林の整備により災害を防止し、水源を守り、大気の浄化に役立っています。(TPP参加での、林産物の生産減少額試算500億円
 漁業も海岸や離島・僻地の社会を守り、環境の改善に貢献しています。(TPP参加での、水産物の生産減少額試算4200億円

 TPP参加は、地域社会を成り立たせている、これらの根本の部分を掘り崩し、国土や環境、地域社会を破壊してしまいます。

  つづく (日本共産党 国民運動委員会 橋本正一)

「TPP 食糧増産の流れに逆行」 共産党 原発事前指摘の吉井英勝衆院議員質問youtube  

2011-08-04 | TPPとは・講座
TPP 食糧増産の流れに逆行



TPP食糧増産の流れに逆行 吉井英勝衆議院議員の質問
   しんぶん赤旗日刊紙 2011.3.1


 日本共産党の吉井英勝議員は28日の衆院予算委員会で、環太平洋連携協定(TPP)への参加は、民主党の公約にも食料増産を求める世界の流れにも逆行することを明らかにし、「TPPへの参加も検討もやめるよう」菅直人首相に求めました。

 吉井氏は、事実上の日米自由貿易協定(FTA)であるTPPへの参加は、菅首相が民主党の代表代行(当時)として発表した声明で、「米など重要品目の関税を引き下げ・撤廃するとの考えをとるつもりはない」「日本の農林漁業・農山漁村を犠牲にする協定の締結はあり得ない」(2009年7月29日の声明)と明言した公約にそむくものだと指摘。「『農業の競争力強化』を言うが、中山間地の多い日本で、豪州や米国のように大規模化できるのか。日本の農業が成り立たない」と指摘しました。

 菅首相は、その姿勢で交渉に臨むことは変わらないとの苦しい弁明に終始。吉井氏が「すべての品目を自由化対象とする」とした政府の交渉方針と公約は全く違うことを追及しました。

 吉井氏は、投機マネーの動きに左右されて穀物価格が高騰していることを指摘。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも食料と投機マネーが議題になったこともあげ、「世界では食料危機克服が最大の課題なのに、TPP参加によって日本の食料自給率は13%(現在40%)に低下する。政府目標の自給率50%とも両立しない」とただしました。

 菅氏は、「(自給率を)下げていいとか言っていない」と弁明。吉井氏は、「今考えるべきは、食料主権にたった貿易ルールの確立だ。TPP参加も検討もきっぱりやめよ」と求めました


TPP反対署名 1120万に JA全中呼びかけ ~食糧自給14% 「改憲のおそれも」JA県会長らの話

2011-08-03 | TPPとは・講座
TPP反対署名 1120万に
JA全中呼びかけ
         赤旗HPより抜粋

 関税や非関税障壁の撤廃を原則とする環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加に反対するJA全中(全国農業協同組合中央会)が呼びかけた署名が、これまでの中間集計で1120万人となり、目標の1000万人を突破しました。さらに広がる見込みです。

 署名は、「関税撤廃の例外措置を認めないTPPが締結されれば、結果として、農林水産業をはじめ、関連産業を含む地域経済・社会が崩壊する」として、内閣総理大臣に交渉不参加を求めるものです。

 JA全中WTO・EPA対策課では、「取りまとめ中の県もあり、市民団体や個人からも署名が届いている」といいます。署名の集約が確定次第、政府に申し入れる計画です。

 署名は、農業委員会の全国組織の全国農業会議所や全国漁業協同組合連合会、全国森林組合連合会などの農林漁業団体、生協など消費者団体がネットワークをつくり、1月からとりくんでいたものです。日本共産党も、滋賀県や神奈川県、北海道など各地でJA署名を協力してすすめました。

 東日本大震災の中でも目標を大きく上回ったことにたいし、JA全中の茂木守会長は、「TPP反対の声がいかに大きいものであるか証明するものであり、政府は、真摯(しんし)に国民の声を受け止め、TPP交渉参加を断念すべきだ」との談話を発表しています。



いま言いたいーー 「自給率50%」どこへ

JA熊本中央会会長 園田俊宏さん

 民主党政権は「食料農業農村基本計画」のなかで、食料自給率を50%に上げましょうと言っていたはずです。TPP(環太平洋連携協定)参加問題で思うのは、与党の国会議員は「現場を勉強してほしい」という一言に尽きます。


試算で酪農壊滅

 熊本県がTPP参加で第一に影響を受けるのは、酪農です。

 熊本は西日本一の酪農地帯です。同じ酪農地帯の北海道はいま、かなりの部分を加工乳にまわしていますが、ニュージーランド、豪州とは競争できません。そうなれば、北海道の酪農は生き延びるために加工乳を生乳にかえて、出荷するでしょう。北と南の酪農は、規模もコストも違います。県の試算では、熊本県の酪農は壊滅します。

 次に畜産です。サシ(霜降り)の入った「上」部類の牛肉は外国にはないため、何とか残るかもしれません。しかし、それ以外は全部、「並」の肉です。米国や豪州の肉も「並」ですから、安く入ってくれば、畜産は大打撃を受けます。

 熊本は西日本一のコメの生産地ですが、耕作面積が狭く、これも打撃を受けるでしょう。主要10品目で、約1100億円の減です。熊本の農業生産額は3千億円程度ですから、4割ぐらいが減る計算です。

 熊本市の生活用水はすべて地下水で、「日本一おいしい水」と言われています。農林業者が山を守り、森林を保全しているからです。周辺市町村の農業が崩壊したら地下水は一体どうなるのでしょうか。


困るのは消費者

 実は、安い農作物が入ってきて、食の安心・安全の点で一番困るのは、消費者なのです。TPPに参加しても、自給自足ができる農家は、すぐには困りません。作物を売り物にしなければ、虫が食っていようとなんともない。有機農業をすれば肥料・農薬だって買わなくてもいいのです。

 熊本では県議会、市町村議会のすべてで、TPP「反対」「慎重」の意見書が出ました。これは「農業が熊本の基幹産業だ」という意思の表れです。

 TPPに参加しないと「外国に企業が行く」「熊本に雇用がなくなる」と言いますが、県内に輸出大企業が何社あるのでしょうか。農業がもしダメになれば、段ボールもトラックも農機具も肥料・農薬も売れません。熊本は日本一の施設園芸地帯ですが、ビニールも売れなくなり、地域経済に重大な影響が出ます。

 TPP問題で、農家も政治的にちょっと目を開いて、政党を全方位的に見るようになるのではないでしょうか。


  (聞き手・写真 竹原東吾/「しんぶん赤旗」2011年1月26日付)



  JA広島中央会会長 村上光雄さん


 私は牛を100頭くらい飼っていましたが、牛肉が自由化されたときに牛の価格が下がり、借金だけが残った農家がたくさんありました。農業振興に取り組んでも貿易自由化でたたかれ、中山間地域では作る物がなくなったといってもいい状況です。海外の農産物との価格競争でたたかれて、かろうじて米と、わずかな物しか作れず、われわれは丸裸にされています。

 はっきり言って、実際に農業をしている者の立場では、TPP(環太平洋連携協定)参加は腹立たしい限りです。上品な表現ではないが、われわれはすでに丸裸にされて震えているのに、最後のパンツ一枚を脱げというのか。


県農業は半分に

 TPP参加の深刻な影響について広島県が試算しようとしないので、JA広島中央会で試算したら、県農業産出額1073億円がマイナス500億円という数字です。約半分になるという被害です。これには野菜を試算した被害は入っていません。

 品目別では、コメが産出額297億円から279億円減って94%の減少率となります。減少率は乳用牛が100%、肉用牛が83%、豚が80%、鶏卵が33%と、主要5品目の産出額の合計680億円が180億円に減少します。

 広島県の湯崎英彦知事は、TPP参加に賛成を表明しましたが、せめて慎重にやるべきだという表現にしてもらいたかった。県議会や広島市など10の市町の議会が意見書を可決しました。庄原市議会と竹原市議会は、明確に反対の立場です。


自由化おかしい

 自給率が40%まで下がっているのに、関税を100%撤廃して自由化するのは、国際的にみてもおかしい。世界の人口が増え続けて食料の流通量が少なくなり、日本は海外から買いあさることはできなくなります。世界の異常気象で、いつ何が起こるか分からないのに、マスコミは「平成の開国だ」などと言って、TPP参加をあおっています問題の本質をきちんと見なければいけません。

  (聞き手・写真 広島県・突田守生/「しんぶん赤旗」2011年1月27日付)


 
 元宮城県 鹿島台町長 鹿野文永さん

  改憲のおそれも

 08年に県内の首長経験者とともに「憲法九条を守る首長の会」を結成しました。TPPに参加して関税が撤廃され、輸入自由化が進み食料を海外に依存すれば、食料危機などいざという時どのように輸入先を確保するのでしょうか。今「国益」ということが言われますが、軍備で国益を確保するという議論にもなりかねません。

 国際紛争を解決する手段として武力を使わないとする憲法9条の理念が、現在の国の方針として打ち立てられていないまま、輸入自由化が進められれば、9条のなし崩し、明文改憲まで一気に進む可能性があるのです。

 住民による地域主権確立への道、コメ作りによる環境保全への道、憲法9条による平和への道、どの道にも逆行するTPPに、私は断固反対します。

 (聞き手・写真 釘丸 晶/「しんぶん赤旗」2011年2月17日付)


 
 いま言いたいーー 体を張ってでも農業守る

 JA山梨中央会会長 廣瀬久信さん


 後世へ渡す使命

 私には農民、組合員を守る義務があります。先人から引き継いできた美しい水田やブドウ棚、春にはピンクのじゅうたんを敷いたようになるモモ畑などを後世に伝える使命、先人に対する義務もあります。食料は輸入できても、田んぼや畑、美しい自然や環境は輸入できません。

 許せないのは、民主党が「国民生活が第一」と言っていたことと全く違うからです。大企業優先やアメリカ偏重で国民を苦しめる。そんな内閣はいらない。前原誠司外相が「国内総生産(GDP)における第1次産業の割合は1・5%。それを守るために98・5%のかなりの部分が犠牲になっている」と言いましたが、とんでもない発言です。

 終戦直後の食糧難の時代から国民生活を支える礎をつくってきた農業の役割、食を提供するという農業の大切さが、あの人たちには分からないんですよ。TPP参加で食料自給率が14%になるという農水省試算は、ほとんどの国民が外国の食物を食べて生きるということで、そんなばかなことは許せません。

 関税が撤廃されればまずはコメ、そして畜産がやられるでしょう。次にミカンやデコポンなどのかんきつ類。モモやブドウ、サクランボなど山梨自慢の果実もその先にある。ワインもです。ペルーなど南米諸国のブドウは今が収穫期で、春先から安いブドウが出回ったらかなりの影響でしょう。山梨は盆地である以上、地形的に大規模化は無理です。


思いは全く同じ

 10日に開いた「TPP交渉への参加に反対し日本の食を守る山梨県総決起集会」には会場いっぱいの560人が集まりました。畜産団体や消費者団体、各地JAの代表からは「火山灰や口蹄疫は天災だが、TPP参加は人災だ」「農政は与えられるものではなく、勝ち取るものだ」など怒りの発言が相次ぎ、意気高い集会になりました。

 共産党だけですよ。TPPに対してぶれずに一貫して反対してくれている政党は。山梨の総決起集会に志位和夫委員長から直接メッセージをいただき、こごし智子県議が読み上げてくれました。重みのあるもので大変ありがたかった。「『自給率50%』と『関税ゼロ』は、絶対に両立不可能」「『亡国』と『売国』のTPP参加を断固阻止するために、全力をつくす」という志位さんのメッセージは、私どもの思いと全く同じです。頑張りましょう。

(聞き手・写真 山梨県・志村清/「しんぶん赤旗」2011年2月25日付)


TPP 農水相の醜態答弁youtube動画 自給率引き上げと両立せず 紙智子議員の追及

2011-08-03 | TPPとは・講座
TPP 自給率引き上げと両立せず


時の農水相、少し損な役回りで、お人よしな吾輩、なかなかに可哀想になってきますね(笑)



 こちらもどうかお読みを。

  新聞赤旗2011年2月9日付  聞き手・写真 福島県・野崎勇雄  より。

 いま言いたいーー TPPは医療崩壊に拍車

  福島県保険医協会理事長 酒井学さん


 環太平洋連携協定(TPP)に参加すれば、農業を崩壊させ、地域経済に打撃を与えるのは、はっきりしています。同時に、危機に直面している医療の崩壊に拍車をかけることになるのではないかと、とても危惧しています。


混合診療解禁に

 日本の医療は、この間、「医療構造改革」の名の下で市場原理主義を導入することが求められてきました。その一つが保険診療と自由診療を併用する混合診療の全面解禁です。

 混合診療が全面解禁されると、今の保険診療報酬によらない、「自由価格の医療市場」が拡大します。公的医療保険では医療スタッフの給与や高額医療機器などの診療経費を支払えないためです。TPPへ参加した場合、混合診療の全面解禁を強く求められます。

 これには、問題がたくさんあります。公的医療保険を使える範囲の縮小。 営利企業が参入した場合の医療の質の低下や不採算部門からの撤退。 患者負担の増加と低所得者の医療締め出し。 そして、医師や看護師、あるいは介護士などの労働市場の開放で給与引き下げになり、「医師不足・医師偏在」の加速などです。

 TPPへの参加は、日本の医療・介護にいっそうの市場化ともうけ主義をもたらすものではないか。日本で国民皆保険制度ができて50年。国民の命と安全を守る同制度の崩壊が懸念されます。

 福島県保険医協会として先月、TPP参加に危惧し、国民皆保険制度を崩壊させないよう強く求める声明を発表しました。私個人としては、参加することに絶対反対です。


強く声をあげる

 私もそうですが、地域で開業している医師や歯科医師は、地域のことに敏感です。農業の比重は小さくない。私は長く小学校の校医をつとめ、いま複数担当していますが、毎年4月に歯科検診をやるたび少子化による児童の減少を痛感します。

 医師の経営も今、大変です。まだ年齢的に診療できるのに、廃業する例も目立つようになりました。歯科医の場合は、週刊誌で「ワーキングプア」と書かれたほど。歯科大受験者は今、私立大学だと軒並み定員割れです。

 医師不足や偏在などによる医療崩壊が始まっています。TPPへの参加はこれに拍車をかけるものであり、黙って見過ごすわけにはいきません。同時に私たちは、患者、国民と力をあわせ、医療・社会保障を拡充する政治への転換の声を、強くあげていきます。