昨日、久々の新作として描いた幼少期に過ごした家。当時両親が愛用していたOLYMPUS-PENのハーフカメラにフラッシュがなかったこともあって、ほとんど室内の写真は残っていないのですが、これからまたいくつかの記憶に残る風景をイラスト作品として残したいという思いもあって、久々に2階のクローゼットにしまってあった私自身の「おいたちアルバム」を出してみることにしてみました。
長男ということもあり、弟や妹より確実に多いであろう何冊ものアルバムは、そのアルバムのデザイン自体が懐かしくレトロなムード満載。しかし久々に開いて見ると、44年という年数の経過によって透明シートの粘着力がほぼ失われ、そのままにしておくと写真がバラバラと剥がれて、その順番さえわからなくなりそうな程の危機的状況だったため、そろ~りと1ページずつ丁寧にめくりながら、剥がれ落ちそうな写真を1枚1枚両面テープで貼付けていくという作業をすることに。幸い何冊ものアルバムの中でも、そのような状態になっていたのは記念すべき1冊目のアルバムだけであったので、1時間程で補強することが出来ました。
さて私の生まれた年は1967年。これまでこのブログでもタイムトラベルというジャンルでいくつかの古い写真を掲載しましたが、今日の写真がもっとも年代的に古い写真となります。この写真の裏には「三ヶ月半」という母の文字が書かれていたので、1967年の冬に撮影された模様。なかなか素敵なチェックのスカートを着こなしている当時の母は23歳。室内の写真はありませんでしたが、唯一南向きの大きな窓があった2階の寝室とこの写真にも写っているバルコニー、ガレージや庭の外の写真は結構ありました。
これらの懐かしい写真を眺めていて、次の作品の背景となるイメージはほぼ固まりました。どうせ描くならやっぱり写真に全く残っていない室内を描かないとね。来週からまた少し仕事が忙しくなるので、集中して描き上げることは難しいのですが、私のライフワークとして、「記憶の中の風景」シリーズは今後100点余りの作品集にして、いつか一冊の本にまとめたいですね。