悪石島２日目

　まずＡ親子と一緒に港へ釣りに行った。水が綺麗で、大きな魚が泳いでいるのが見えたが、「見える魚は釣れない」という定説通りだった。
 

　男の子に竿を貸してあげた。「助けて～。何か釣れてる」と言ってきたが、あまりテンションが高くないので、嘘かと思いながら竿を渡してもらったら、強い引きが。Ａ君、疑ってごめんなさい。これは子どもの力で上げるのは無理なので、私が上げた。イスズミだった。釣れたのはこれ１匹だけである。宿の事を任されているおじさんが後からやって来ていて、おじさんが釣ったイスズミ１匹もクーラーに入れた。
　次に御岳（みたけ）に登った。トカラ列島は火山列島だからか、多くの島には高い山があり、海も山も楽しめる。標高６００メートル近くあるが、頂上近くまで車で行ける。


　霧がかっていて、見通しは良くなかった。朝ご飯を食べた後にお昼の弁当を貰っていたので、それを頂上で食べた。すぐ下に要塞みたいな建物が見えた。



　午後から学校で筍採りがあり、島の人も参加するのだが、観光客も参加できるのか、午前中に港へちょうど総代さんが来たので訊いてみたところ、「どうぞ」と言ってくれた。学校へ行き、校長先生にも訊いてみたら、同じく「どうぞ」と言ってくれた。ただ、先生や保護者の車で山へ向かうので、席に余裕があったらとの事であった。幸い、同乗させてもらえた。先生の説明に対し、整列した児童生徒が「はい」としっかり返事をしていて、感心した。
　何台もの車が連なって、山へ向かった。詰まらないけど、島で滅多にない渋滞である。現地到着後、３０分程筍採りをした。たくさん採れた。迷うといけないので、夢中になり過ぎず、時々人の姿を確認しながら採った。大名筍といい、高級品である。


　その場で皮むきをしたが、要領が分からず、美味しい部分を捨ててしまっていた。


　学校に戻り、水洗いし、釜茹でした後再度水洗い。調理や持ち帰り用の処理がされた。焼き筍もあり、風味が良かった。酢味噌和えとしょうゆマヨ和えも試食させてもらい、お土産までいただいた。今回はホント貴重な体験ができた。昨年は中之島で島民レクレーションのバトミントンに参加できたし、トカラの旅では思い出になる体験ができる。




　そして温泉へ。今日は海中温泉がぬるめながらも時々適温で、初めて身を沈める事ができた。湯の花も浮いていた。温泉が底から湧く時の泡も出ていた。自然の中の温泉、超贅沢であった。


 帰ってからの夕食にも筍料理が出た。クセがないから、飽きる事がない。