僕の旅と彼方の友と

旅が好きアマチュア無線が好き、そんな僕の呑気な日々を綴ります。

FT-817と山岳移動 #11

2006年03月23日 23時58分32秒 | 岳人倶楽部
「安達太良山」
 
            あどけない話

         智恵子は東京に空がないと言ふ、
         ほんとの空が見たいと言ふ。
         私は驚いて空を見る。
         桜若葉の間に在るのは、
         切つても切れない
         むかしなじみのきれいな空だ。
         どんよりけむる地平のぼかしは
         うすもも色の朝のしめりだ。
         智恵子は遠くを見ながら言ふ。
         阿多多羅山の上に
         毎日出てゐる青い空が
         智恵子のほんとの空だといふ。
         あどけない空の話である。

                高村光太郎「智恵子抄」より

 漢字は異なりますが「阿多多羅山」も「安達太良山」も同じ山です。僕とS氏は2002年9月14日福島県郡山市にある標高1699.6mのこの山に登りました。生憎「智恵子の空」ではありませんでした。もし晴れていれば手の届きそうなところまで来ているのに。まあ、雨でなかっただけ良しとしましょう。
 山頂は立ち木も無く、晴れていれば眺望も良かったかもしれません。アマチュア無線の運用は、他の登山客の邪魔にならないよう通称「乳頭」部分での運用は避け、少し下の所で行いました。使用周波数430MHz帯・出力2.5W・空中線モービルホイップ、です。
 お繋ぎ頂いた各局です。
JR7WRU JH7UBC JL7KGB JA7PZD JI3NXK/7 JO1GJB JF9DJF/0 JL7DEP JL7EJD JN1AEQ JL7DHW JE7RVY JO7HNJ/7

    以上各局でした。どうも有難う御座いました。 de 7M4NFW

 さて、無線の運用もそこそこにして今晩の宿泊先である「くろがね小屋」に向かいます。途中、有毒ガスが発生しやすいという谷があるのですが、けっこう広くて降りたくなる衝動にかられてしまいます。実は先ほどのJO7HNJ/7の富樫さんは山岳会の方らしく、「くれぐれも降りて行かないでね。」と言われました。僕もS氏も一応命は惜しいので降りるのは止め、そのまま小屋に向かいます。
 「くろがね小屋」は山小屋としては数少ない風呂のあるところで、狭いながらもくつろげます。小屋のご主人も気さくで良い人です。食事の後は他の宿泊客の方達と一緒に歌を歌ったりして思い出深いものとなりました。(注:歌については「カラオケ」はありません。曲目も山の歌のみです。)
コメント
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