現人神社・妙見神社・安徳宮・裂田神社・高津神社
(妙見神社 鳥居)
博多から車で30分程。那珂川市にある『現人神社』から、
那珂川上流の妙見神社、安徳宮、裂田神社、高津神社と周ります。
光映りがすごい✨
【現人神社】
ご祭神 住吉三神『底筒男命・中筒男命・表筒男命』
御神徳は仕事運、就職運アップ、商売繁盛など。
イザナキが、亡くなられた妻イザナミに会いに黄泉の国に行った後、
禊を行い穢れを払った時、沢山の神々がお生まれになり、住吉三神は
そのうちの海の神様。他に【綿津見三神】ワダツミという海の神様も一緒に生まれた。
神功皇后の三韓征伐の時に、
海の神様、底筒男命・中筒男命・表筒男命ら住吉の三神が、人の姿となって現れて神功皇后を助けたことから、三韓征伐の後、神功皇后が「現人」と名付けたのが由来。
(三韓征伐=4世紀末、神功皇后が新羅、任那、百済を朝服させに那珂川より出航した)
全国に2千以上ある住吉神社の起源といわれる。
(博多の住吉神社は、最初の住吉神社らしいです)
『恋ぼんぼり💖』境内摂社 地禄神社 ご祭神【埴安彦・埴安姫】
弥生時代は博多方面は海だったので、この辺りが海岸線で海の神様が祭られたのかもしれません。
7世紀頃、福岡県に大宰府や水城が次々と構築されるまでは那珂方面が拠点で、
弥生時代は糸島半島(伊都国)が玄関口となり、那珂川市・春日市(奴国)が王の拠点となってました。
(手水舎)
住吉三神の『筒』という字は、『星』の意味もあるらしく、三つ星(=オリオン座三連星)は、勝利の星として武将に崇められてました。
オリオン座三連星は発見しやすく、海を渡る船乗りにとって目印にもされた馴染みのある星。
仕事運だけでなく勝負運や旅にも縁起良さそう😌✨⛩️
【妙見神社】
現人神社から那珂川の上流へ車で10分ほど行っただけですが、
雰囲気が変わり山に祭られてる神社が多くなります。
御祭神 天ノ御中主(アメノミナカヌシ)最古の神様です。
今度は、三つ星(オリオン)でなく「北極星」
神社の名称となってる妙見とは=北極星のことで、
北極星もまた船乗り達にとっては一番の目印にされていた星。
社殿はなく小さな祠だけの神社
沢の斜面にひっそりと鎮座している神社。
【安徳宮】
安徳台にあり、安徳天皇を祭る。
安徳天皇は平氏の平清盛の孫で幼くして即位し(3歳)、政治は平清盛が行ってました。
安徳台という60M ほどの台地の上にあり少し分かり難い場所です。
ミカン園さんの手前からいきました。
(ハート型の巨大古墳?🙄)
12世紀源平合戦の頃、平家が安徳天皇と三種の神器と共にこちらに都落ちしてきて仮宮を置いたのが起源で、安徳台という地名の由来になってます。
(安徳宮 ✨不思議な光…)
(下り龍??🙄)
7世紀には百済援軍の際、斉明天皇が磐瀬宮を置き、
5世紀には神功皇后がここから出航し、
2世紀には奴国の拠点があったとされ、
安徳台遺跡からは銅剣や鏡、43個のゴホウラ貝の腕輪をつけた王や王妃の遺体が発掘されている。
西暦107年に漢に使者を送った『倭王帥升』こと角杙尊の王墓との説があり
今のように福岡平野が広がるまでは、古代の重要拠点だったようです。
【裂田神社】
安徳台の麓にある小さな神社。ご祭神 神功皇后
「神功皇后は三韓征伐へ、那珂川のこちらから出向し無事に戻ってきた。
神々へのお礼に「現人神社」の神田をここに開くことになった。
しかし用水路に大きな岩があり困り果てていたところ、
神功皇后が家臣に命じ神に祈りを捧げると突然、
凄まじい稲光と雷鳴が響き落雷し大岩は裂けた。」
以来、この辺りを轟きの丘といい、
用水路を『裂田の溝』といい、ここ裂田神社に神功皇后を祭ったという。
こちらの裂田神社付近を流れる「裂田の溝」は、
1600年を経た現在でも用水路として使われていて、全国でも類例が無い貴重な流れ。
今も変わらない澄んだ水を湛えている。
【高津神社】
那珂川市の中でも謎が深そうな神社です。
ご祭神 高津稲荷(豊受妃大神)
『高津宮』は仁徳天皇の宮を言いますが、こちらではお稲荷さんとして祭られている。
元寇の時に砦があった城山、岩門城跡近くに鎮座し、
急な石段を登るトレッキングコースで、子供も老人もいい汗がかけます。
鳥居が続き、登りきると大きな岩座があり、岩の上に社が祭られている。
子供しか通れない小さな鳥居。(子供会の登山コースになりかぢ…)
麓にある『伏見神社』というところが里宮で、こちらの高津神社が元宮ともいわれてますが、
伏見神社では「お稲荷さん」は祭ってなくご祭神 は【ヨド姫】です。
難波=波が打ち寄せ住みにくい場所のこと。
博多が海だった頃は、もしやこの辺りが難波だったとか?と思いも浮かびますが
この辺りは「奴国の地」で奴の津→ 那の津→ 難の津と、こちらが難波であるとの説もある様です。
(伏見宮)
那珂川の歴史は深く、
一様には伺い知ることのできない畏怖の念を感じますが、
懐かしくて尊い場所でした。
紹介しなかった所も含め、
また機会があれば行ってみたいです。
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